偏差値が低い医学部10選|穴場の医学部の特徴や注意点を徹底解説!

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最終更新: 2026年7月/2026年度入試の結果と2027年度入試難易予想(河合塾・2026年6月現在)を反映

こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。

医学部受験の受験を考えている方にとって志望する大学の偏差値はとても気になるポイントではないでしょうか? 「偏差値が低い医学部ってどこ?」 「偏差値が低い医学部って簡単に入れるの?」 このような疑問を抱えている受験生に向けて、本記事では、偏差値が低めの医学部をランキング形式で紹介します。また、その中でも特におすすめの大学について、特徴や注意点を交えて解説していきます。

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医学部の偏差値ランキング|国公立・私立それぞれで解説!偏差値の低い簡単な医学部は存在する?

偏差値が低い医学部ってどこ?ランキングで紹介!

医学科82校のうち私立の下限は偏差値60.0で2校、国公立の下限は62.5で23校が並ぶ構造を整理した図解
私立31校・国公立50校それぞれの下限帯と医師国家試験合格率の幅を整理(出典: 河合塾 2027年度入試難易予想ランキング表/厚生労働省 第120回医師国家試験)

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(河合塾)
※参照元:第120回医師国家試験の学校別合格者状況(厚生労働省)

偏差値が低い医学部をランキング形式で紹介していきます。最新の偏差値データを基に、上位10校をリストアップしました。

偏差値が低い私立大学医学部ランキングTop10

まずは私立大学医学部を偏差値が低い順に10校紹介します。

順位 大学名 偏差値 所在地 医師国家試験合格率(新卒)
1 川崎医科大学 60.0 岡山県 97.8%
1 東京女子医科大学 60.0 東京都 94.6%
3 岩手医科大学 62.5 岩手県 92.6%
3 獨協医科大学 62.5 栃木県 93.8%
3 埼玉医科大学 62.5 埼玉県 95.1%
3 北里大学 62.5 神奈川県 96.5%
3 聖マリアンナ医科大学 62.5 神奈川県 91.3%
3 久留米大学 62.5 福岡県 94.2%
3 福岡大学 62.5 福岡県 84.2%
10 愛知医科大学 65.0 愛知県 93.6%

偏差値は河合塾のボーダー偏差値(2026年6月現在)、医師国家試験合格率は令和8年3月公表の新卒者の数値です。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)私立大(河合塾)
※参照元:第120回医師国家試験の学校別合格者状況(厚生労働省)

なお、同じ62.5に並ぶ私立大学はこの表に載っている7校だけではありません。金沢医科大学と兵庫医科大学も同じ62.5です。私立31校の全体像は次の一覧で確認してください。

【私立大学医学部編】入りやすい大学は?5つの大学を紹介!

上記のランキングと大学の傾向をもとに、入りやすい大学を5つ紹介します。

川崎医科大学

場所 岡山県
偏差値(河合塾) 60
偏差値(ベネッセ) 65
倍率(2024年) 24.5
倍率(2023年) 25.6
倍率(2022年) 19.1
最低点 満点 得点率
一次合格最低点(2026年) 188.3 350 53.8
一次合格最低点(2025年) 258.5 350 73.9
学費 45,500,000円

学費は2026年度の6年間総額(初年度10,500,000円+2年次以降7,000,000円×5年)です。倍率・偏差値(ベネッセ)は2024年時点の掲載値です。

※参照元:入試データ(川崎医科大学)
※参照元:学納金(川崎医科大学)

川崎医科大学の一次試験では「数学」「英語」「理科(2科目選択)」「小論文」の4つが課されます。一次合格最低点の得点率は、2026年度が53.8%、2025年度が73.9%と年度によって大きく振れています。試験問題の難易度としては平均的な問題が多いですが、問題を素早く正確に解き、制限時間内に解くべき問題とそうでない問題を判断する力も求められます。

東京女子医科大学

場所 東京都
偏差値(河合塾) 60
偏差値(ベネッセ) 67
倍率(2024年) 8.6
倍率(2023年) 7.3
倍率(2022年) 7.3
最低点 満点 得点率
一次合格最低点(2024年) 211 315 67.0
一次合格最低点(2023年) 195 315 61.9
一次合格最低点(2022年) 185 315 58.7
学費 46,214,000円

偏差値(河合塾)以外は2024年時点の掲載値です。最新の入試結果は大学公式サイトで確認してください。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)私立大(河合塾)

東京女子医科大学の一次選抜では、「数学」「英語」「理科(2科目)」「適性試験・小論文」が課されます。配点は数学と英語がそれぞれ100点、理科2科目で200点です。なお、適性試験・小論文については二次試験の合否判定材料として活用されます。2021年度の学費改定により志願者数が大幅に減少し、合格ラインも例年より低くなっています。試験問題は基本的に標準レベルの問題が中心ですが、数学と物理では難易度の高い問題も一部出題されるため、時間配分を考えた問題選択が合否を分けるポイントとなります。

福岡大学医学部

場所 福岡県
偏差値(河合塾) 62.5
偏差値(ベネッセ) 67
競争率(2026年・系統別日程) 18.7
倍率(2024年) 13.1
倍率(2023年) 12.7
倍率(2022年) 10.5
最低点 満点 得点率
一次合格最低点(2026年) 281 400 70.3
一次合格最低点(2024年) 269 400 67.3
一次合格最低点(2023年) 250 400 62.5
一次合格最低点(2022年) 246 400 61.5
学費 37,738,260円

2026年の競争率18.7倍・一次合格最低点281点は令和8年度一般選抜入試結果(志願者2,417名)の数値です。それ以外は2024年時点の掲載値です。

※参照元:入試状況・過去問題(福岡大学)

福岡大学の一次試験では、「数学」「英語」「理科(2科目)」「小論文」が課されます。小論文は一次試験の合否判定には含まれず、二次試験の判定材料として活用されます。二次試験では集団討論形式の面接試験が実施されます。試験問題は入試の標準レベルの問題が中心です。基本的な問題を素早く正確に解きながら、時間内でいかに効率的に得点を重ねていくかが合格のカギになります。

久留米大学医学部

場所 福岡県
偏差値(河合塾) 62.5
偏差値(ベネッセ) 67
倍率(2024年) 7.8
倍率(2023年) 7.2
倍率(2022年) 9.4
最低点 満点 得点率
一次合格最低点(2024年) 323 500 64.6
一次合格最低点(2023年) 319 500 63.8
一次合格最低点(2022年) 321 500 64.2
学費 36,378,000円

偏差値(河合塾)以外は2024年時点の掲載値です。最新の入試結果は大学公式サイトで確認してください。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)私立大(河合塾)

久留米大学の一次試験では「数学(100点)」「英語(100点)」「理科2科目(200点)」が課されます。二次試験では小論文と面接がそれぞれ50点ずつで実施されます。試験問題は入試の標準レベルの問題が中心となっており、基本問題を着実に解きながら、限られた時間内で得点の最大化を目指すことが合格のカギとなります。

兵庫医科大学

場所 兵庫県
偏差値(河合塾) 62.5
偏差値(ベネッセ) 67
実質倍率(2026年) 11.4
実質倍率(2025年) 10.6
実質倍率(2024年) 10.2
実質倍率(2023年) 8.8
最低点 満点 得点率
正規合格者最低点(2026年) 417.5 630 66.3
正規合格者最低点(2025年) 384.0 630 61.0
正規合格者最低点(2024年) 397.0 650 61.1
正規合格者最低点(2023年) 427.0 650 65.7
学費 37,000,000円

実質倍率と正規合格者最低点は一般選抜A(4科目型)の数値です。満点は2025年度入試から調査書・個人面接の配点変更により650点から630点になっています。学費は第1学年次8,500,000円と第2学年次以降5,700,000円(×5年)から算出した6年間総額です(委託徴収金は別途)。

※参照元:入試結果(兵庫医科大学)
※参照元:学納金(兵庫医科大学)

兵庫医科大学の一般選抜Aは、一次試験において「数学」「英語」「理科」「小論文」が課されます。数学・英語各150点、理科2科目で200点という配点設定で、他の大学と比べて数学・英語の比重が大きいです。

小論文試験は50点が配され、60分の試験時間内で複数の課題について解答を求められます。個人面接は80点が配点され、最終的な評価は調査書の内容も加味して総合的に行われます。試験問題は標準的なレベルの問題が中心となっていますが、各科目とも解答に要求される文章量が多いです。そのため、単なる知識だけでなく、受験生の思考力や判断力、表現力が試される試験です。

【全31校】私立大学医学部の偏差値一覧|偏差値の低い順

私立医学部を偏差値と医師国家試験新卒合格率の2軸に配置し、62.5帯が84.2〜97.0%に散らばることを示した分布図
偏差値の低い順に並べても合格率は上下に散らばる(出典: 河合塾 2027年度入試難易予想ランキング表/厚生労働省 第120回医師国家試験の学校別合格者状況)

私立31校の偏差値は60.0〜72.5に分布し、下位11校が60.0〜62.5の帯に密集しています。上のTop10は同じ帯の一部を切り出したものにすぎず、実際には多くの大学が横並びです。志望校を絞るときに効くのは順位そのものではなく、所在地と医師国家試験合格率という2つの軸です。

偏差値 大学名 所在地 医師国家試験合格率(新卒)
60.0 川崎医科大学 岡山県 97.8%
60.0 東京女子医科大学 東京都 94.6%
62.5 岩手医科大学 岩手県 92.6%
62.5 獨協医科大学 栃木県 93.8%
62.5 埼玉医科大学 埼玉県 95.1%
62.5 北里大学 神奈川県 96.5%
62.5 聖マリアンナ医科大学 神奈川県 91.3%
62.5 金沢医科大学 石川県 86.3%
62.5 兵庫医科大学 兵庫県 97.0%
62.5 久留米大学 福岡県 94.2%
62.5 福岡大学 福岡県 84.2%
65.0 東北医科薬科大学 宮城県 92.7%
65.0 杏林大学 東京都 99.0%
65.0 帝京大学 東京都 94.8%
65.0 東邦大学 東京都 93.6%
65.0 日本大学 東京都 84.0%
65.0 東海大学 神奈川県 97.3%
65.0 愛知医科大学 愛知県 93.6%
65.0 藤田医科大学 愛知県 96.4%
65.0 近畿大学 大阪府 89.5%
65.0 産業医科大学 福岡県 93.7%
67.5 自治医科大学 栃木県 100.0%
67.5 国際医療福祉大学 千葉県 98.4%
67.5 昭和医科大学 東京都 94.3%
67.5 東京医科大学 東京都 95.1%
67.5 大阪医科薬科大学 大阪府 96.3%
67.5 関西医科大学 大阪府 97.2%
70.0 順天堂大学 東京都 99.2%
70.0 東京慈恵会医科大学 東京都 97.1%
70.0 日本医科大学 東京都 98.3%
72.5 慶應義塾大学 東京都 97.3%

偏差値は河合塾のボーダー偏差値(2026年6月現在)、医師国家試験合格率は新卒者の数値です。所在地は医学科の主なキャンパスがある都道府県を示しています。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)私立大(河合塾)
※参照元:第120回医師国家試験の学校別合格者状況(厚生労働省)

同じ62.5でも、医師国家試験の新卒合格率は84.2%から97.0%まで開いています。偏差値の並びだけで「入学後まで安心な大学」を選ぶことはできないということです。

偏差値が低い国公立大学医学部ランキングTop10

国公立大学医学部を偏差値が低い順に10校紹介します。

順位 大学名 偏差値 共テ得点率ボーダー 所在地 医師国家試験合格率(新卒)
1 琉球大学 62.5 80% 沖縄県 94.7%
1 旭川医科大学 62.5 80% 北海道 97.6%
1 高知大学 62.5 80% 高知県 93.3%
1 福井大学 62.5 80% 福井県 98.1%
1 秋田大学 62.5 80% 秋田県 98.3%
1 弘前大学 62.5 80% 青森県 99.1%
1 福島県立医科大学 62.5 81% 福島県 97.6%
1 山形大学 62.5 81% 山形県 94.0%
1 香川大学 62.5 81% 香川県 91.5%
1 佐賀大学 62.5 81% 佐賀県 92.6%

偏差値は河合塾のボーダー偏差値(2026年6月現在)、医師国家試験合格率は新卒者の数値です。共テ得点率ボーダーは2025年時点の掲載値です。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)国公立大(河合塾)
※参照元:第120回医師国家試験の学校別合格者状況(厚生労働省)

この10校はいずれも同じ62.5で並んでおり、順位に差はありません。しかも62.5の大学は全部で23校あります。全体像は次の一覧で確認してください。

【国公立大学医学部編】入りやすい大学は?5つの大学を紹介!

琉球大学

場所 沖縄県
偏差値(河合塾) 62.5
偏差値(ベネッセ) 67
共テボーダー 80
倍率(2024年) 4.3
倍率(2023年) 5.8
倍率(2022年) 4.2
最低点 満点 得点率
合格最低点(2024年) 1323 1700 77.8
合格最低点(2023年) 1316 1700 77.4
合格最低点(2022年) 1257 1700 73.9

偏差値(河合塾)以外は2024年時点の掲載値です。最新の入試結果は大学公式サイトで確認してください。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)国公立大(河合塾)

琉球大学は、共通テスト1000点、個別学力試験600点、面接200点の合計1800点で合否が決まります。共通テスト重視の配点が特徴的です。面接の配点が他大学と比べて高めで、点数差がつきやすい点は注目すべき特徴です。入念な準備と対策が求められます。試験問題の難易度は標準レベルが多いですが、応用問題へのアプローチが合否を分けるカギです。基礎力を固めたうえで、過去問を活用して標準問題を確実に解き、応用問題への対応力を養うことが重要です。

旭川医科大学

場所 北海道
偏差値(河合塾) 62.5
偏差値(ベネッセ) 67
共テボーダー 80
倍率(2024年) 5.4
倍率(2023年) 6.5
倍率(2022年) 3.5
最低点 満点 得点率
合格最低点(2024年) 611.8 900 68.0
合格最低点(2023年) 626.8 900 69.6
合格最低点(2022年) 591.3 900 65.7

偏差値(河合塾)以外は2024年時点の掲載値です。最新の入試結果は大学公式サイトで確認してください。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)国公立大(河合塾)

旭川医科大学は、共通テスト570点、個別学力試験300点、面接50点の総合評価で合否が決まります。共通テスト重視の配点が特徴的です。個別学力試験には理科が含まれず、その分、共通テストの理科の配点が他科目の2倍に設定されています。また、試験問題の特徴としては、数学は難易度が高く、英語は英文量と記述量が多いことがあげられます。共通テストの出来がかなり大きく合否に影響するため、共通テスト対策を徹底することが合格へのカギです。

福島県立医科大学

場所 福島県
偏差値(河合塾) 62.5
偏差値(ベネッセ) 67
共テボーダー 81
倍率(2024年) 8.4
倍率(2023年) 9.5
倍率(2022年) 5.2
最低点 満点 得点率
合格最低点(2024年) 882.5 1310 67.4
合格最低点(2023年) 895.3 1310 68.3
合格最低点(2022年) 833.8 1310 63.6

偏差値(河合塾)以外は2024年時点の掲載値です。最新の入試結果は大学公式サイトで確認してください。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)国公立大(河合塾)

福島県立医科大学は、共通テスト700点、個別学力試験600点の合計1300点と面接60点の総合評価で合否が決まります。2025年度からは共通テストに情報Ⅰ(配点50点)の追加に伴い、社会の点数は圧縮されます。試験問題の特徴としては、数学は難しい問題が多く、英語は独特な形式の論述問題があり、対策過去問を通してしっかり対策する必要があります。理科は比較的得点しやすいため、理科でしっかりと得点を取っておくことが重要です。

高知大学

場所 高知県
偏差値(河合塾) 62.5
偏差値(ベネッセ) 67
共テボーダー 80
倍率(2024年) 7.3
倍率(2023年) 5.6
倍率(2022年) 3.1
最低点 満点 得点率
合格最低点(2024年) 1343.2 1900 70.7
合格最低点(2023年) 1327.9 1900 69.9
合格最低点(2022年) 1356.7 1900 71.4

偏差値(河合塾)以外は2024年時点の掲載値です。最新の入試結果は大学公式サイトで確認してください。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)国公立大(河合塾)

高知大学は、共通テスト950点、個別学力試験900点、面接100点の合計1950点で合否が決まります。個別学力試験は入試標準レベルの問題が中心です。そのため、基礎力を確実に固めたうえで、標準問題を速く正確に解く練習が最重要です。難問の対策は基本的には必要ありません。

秋田大学

場所 秋田県
偏差値(河合塾) 62.5
偏差値(ベネッセ) 67
共テボーダー 80
倍率(2024年) 3.7
倍率(2023年) 3.3
倍率(2022年) 3
最低点 満点 得点率
合格最低点(2024年) 714.8 950 75.2
合格最低点(2023年) 719.9 950 75.8
合格最低点(2022年) 732.9 950 77.1

偏差値(河合塾)以外は2024年時点の掲載値です。最新の入試結果は大学公式サイトで確認してください。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)国公立大(河合塾)

秋田大学は、共通テスト600点、個別学力試験200点、面接200点の合計1000点で合否が決まります。共通テスト重視の配点が特徴的です。そのため、共通テストで高得点は必須で、徹底した高得点対策が必要です。個別学力試験には理科の出題はありません。しかし、共通テストの理科は他科目の2倍の配点となっています。個別試験には200点満点の面接が含まれ、他の国公立医学部と比べても配点が高いため、面接対策も万全にしておきましょう。また、前述の琉球大学と同じく合格最低点が高く、過去3年間の合格者最低点の得点率75%を超えています。共通テストも個別学力試験も正確性を重視した対策がマストです。

【全50校】国公立大学医学部の偏差値一覧|偏差値の低い順

国公立医学部50校の偏差値帯別の校数を示し、62.5帯に23校(約46%)が集中していることを表した棒グラフ
最下位帯に半数近くが並ぶため、順位ではなく所在地と大学ごとの合格率で絞り込む(出典: 河合塾 2027年度入試難易予想ランキング表を基に集計)

国公立大学医学部の偏差値は62.5〜72.5に分布し、最下位帯の62.5に23校が集中しています。50校のうち約46%が同じ数字に並ぶため、偏差値で序列をつけて志望校を決めるという発想自体があまり機能しません。

  • 62.5の23校は北海道から沖縄まで全国に散らばっており、通学・生活面の条件で選べる余地が大きい
  • 62.5帯であっても、河合塾の同じランキング表のなかでは他学部の難関水準に相当する
  • 医師国家試験の新卒合格率は62.5帯でも91.5〜99.1%と幅があり、大学ごとに確認する価値がある
偏差値 大学名 所在地 医師国家試験合格率(新卒)
62.5 旭川医科大学 北海道 97.6%
62.5 札幌医科大学 北海道 97.1%
62.5 弘前大学 青森県 99.1%
62.5 秋田大学 秋田県 98.3%
62.5 山形大学 山形県 94.0%
62.5 福島県立医科大学 福島県 97.6%
62.5 群馬大学 群馬県 98.3%
62.5 信州大学 長野県 98.1%
62.5 富山大学 富山県 93.3%
62.5 福井大学 福井県 98.1%
62.5 和歌山県立医科大学 和歌山県 94.3%
62.5 鳥取大学 鳥取県 95.5%
62.5 島根大学 島根県 93.3%
62.5 山口大学 山口県 92.9%
62.5 徳島大学 徳島県 96.4%
62.5 香川大学 香川県 91.5%
62.5 愛媛大学 愛媛県 97.1%
62.5 高知大学 高知県 93.3%
62.5 佐賀大学 佐賀県 92.6%
62.5 大分大学 大分県 96.2%
62.5 宮崎大学 宮崎県 97.1%
62.5 鹿児島大学 鹿児島県 95.8%
62.5 琉球大学 沖縄県 94.7%
65.0 筑波大学 茨城県 97.8%
65.0 新潟大学 新潟県 96.8%
65.0 金沢大学 石川県 92.4%
65.0 岐阜大学 岐阜県 96.7%
65.0 浜松医科大学 静岡県 96.6%
65.0 名古屋市立大学 愛知県 95.3%
65.0 三重大学 三重県 96.1%
65.0 滋賀医科大学 滋賀県 98.1%
65.0 京都府立医科大学 京都府 92.4%
65.0 岡山大学 岡山県 95.7%
65.0 広島大学 広島県 94.3%
65.0 長崎大学 長崎県 94.5%
65.0 熊本大学 熊本県 92.1%
67.5 北海道大学 北海道 100.0%
67.5 東北大学 宮城県 94.7%
67.5 千葉大学 千葉県 95.6%
67.5 横浜市立大学 神奈川県 94.8%
67.5 山梨大学 山梨県 96.0%
67.5 名古屋大学 愛知県 95.6%
67.5 大阪公立大学 大阪府 93.7%
67.5 神戸大学 兵庫県 97.2%
67.5 奈良県立医科大学 奈良県 97.0%
67.5 九州大学 福岡県 97.3%
70.0 東京科学大学 東京都 97.2%
70.0 京都大学 京都府 100.0%
70.0 大阪大学 大阪府 96.8%
72.5 東京大学(理科三類) 東京都 99.0%

偏差値は河合塾のボーダー偏差値(2026年6月現在)、医師国家試験合格率は新卒者の数値です。

※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)国公立大(河合塾)
※参照元:第120回医師国家試験の学校別合格者状況(厚生労働省)

なお、医学科を置く大学はこの50校と私立31校を合わせた81校に、防衛医科大学校を加えた82校です。防衛医科大学校は文部科学省所管の大学ではなく防衛省の大学校で、学生は自衛官の身分となり学費もかかりません。制度が大きく異なるため河合塾の入試難易予想ランキング表には掲載されておらず、この一覧にも含めていません(第120回医師国家試験の新卒合格率は89.4%)。

偏差値が低い医学部の特徴は?3つの特徴を解説!

偏差値62.5帯の医師国家試験新卒合格率を国公立91.5〜99.1%・私立84.2〜97.0%の幅で比較した図
国公立の62.5帯は23校中14校が全国平均94.7%を上回る一方、私立は同じ帯でも開きが大きい(出典: 厚生労働省 第120回医師国家試験の学校別合格者状況/河合塾 2027年度入試難易予想ランキング表)

偏差値が低い大学は共通した特徴を持っています。その中でも特に注目しておきたい特徴を3つに絞って紹介していきます。偏差値が低い医学部に進学を考えている受験生はこの3つの特徴を知っておいてください。

偏差値が低い医学部の特徴①|地方にあることが多い

まず1つ目の特徴は、大学が地方に位置していることが多いということです。当然ですが、地方よりも首都圏の方が他のエリアから人が集まりやすく人気である傾向があります。そのため、首都圏に対してやや魅力の劣る地方では人気が落ちてしまう傾向にあります。

また、ネームバリューや伝統がある大学は地方よりも首都圏に集中している傾向にあるということも理由としてあげられそうですね。

偏差値が低い医学部の特徴②|私立の場合は学費が高くなる傾向がある

2つ目の特徴は、私立大学医学部では学費がかなり高くなる傾向にあるということです。前述の「【私立大学医学部編】入りやすい大学は?5つの大学を紹介!」で紹介した偏差値の低い私立大学医学部はどこも6年間の学費が4,000万円ほどになっています(2024年時点の公表値)。一番偏差値の高い慶應義塾大学医学部は学費が約2,272万円、次に偏差値の高い東京慈恵会医科大学では2,250万円となっており、4,000万円と比べると差がはっきりとわかりますね(慶應義塾大学は公式の学費ページに掲載された2026年度学部学費の初年度3,953,350円+2年次以降3,753,250円×5年の6年間総額、東京慈恵会医科大学は公式の学費ページに掲載された初年度350万円+2年次以降380万円×5年の6年間総額)。

学費は改定されることがあるため、出願前に志望校の公式サイトで最新の学納金を確認してください。

偏差値が低い医学部の特徴③|医師国家試験の合格率が低い可能性がある

3つ目の特徴は、偏差値が低い医学部は医師国家試験の合格率が低い可能性があるということです。決して偏差値が低ければ医師国家試験の合格率が低くなっているかというとそうではないのですが、医師国家試験の合格率が上位の大学の中には、先にあげたような偏差値の低い大学は含まれていないことが多いです。

では、実際のデータではどうなっているのでしょうか。厚生労働省が公表した第120回医師国家試験の学校別合格者状況をもとに、河合塾の偏差値帯ごとに新卒者の合格率を並べてみました。

国公立大学(50校)

偏差値帯 校数 新卒合格率の幅 単純平均 全国平均94.7%を上回った校数
62.5 23校 91.5〜99.1% 95.8% 14校
65.0 13校 92.1〜98.1% 95.3% 8校
67.5 10校 93.7〜100.0% 96.2% 8校
70.0 3校 96.8〜100.0% 98.0% 3校
72.5 1校 99.0% 99.0% 1校

私立大学(31校)

偏差値帯 校数 新卒合格率の幅 単純平均 全国平均94.7%を上回った校数
60.0 2校 94.6〜97.8% 96.2% 1校
62.5 9校 84.2〜97.0% 92.3% 3校
65.0 10校 84.0〜99.0% 93.5% 4校
67.5 6校 94.3〜100.0% 96.9% 5校
70.0 3校 97.1〜99.2% 98.2% 3校
72.5 1校 97.3% 97.3% 1校

厚生労働省の学校別合格者状況(令和8年3月公表)と河合塾の入試難易予想ランキング表(2026年6月現在)をもとに、当塾(医進会)が集計しました。対象は偏差値が判明する81校(国公立50校・私立31校)です。単純平均は各校の新卒合格率を等しく扱ったもので、受験者数による加重平均ではありません。第120回の全国の新卒合格率は94.7%です。

※参照元:第120回医師国家試験の学校別合格者状況(厚生労働省)
※参照元:第120回医師国家試験の合格発表(厚生労働省)
※参照元:2027年度入試難易予想ランキング表(河合塾)

このデータから読み取れることは2つあります。

ひとつは、国公立では「偏差値が低い=国試合格率が低い」がほとんど成立していないことです。最下位帯である62.5の23校のうち14校が全国平均94.7%を上回っており、帯としての単純平均も95.8%で全国平均を超えています。

もうひとつは、私立では帯ごとの差がはっきり出る一方、同じ帯のなかの差のほうがもっと大きいことです。62.5帯には97.0%の大学もあれば84.2%の大学もあり、13ポイント近い開きがあります。65.0帯でも99.0%から84.0%まで散らばっています。

つまり偏差値帯で大まかな傾向を語ることはできても、あなたが受ける1校の合格率は帯からはわかりません。志望校を絞り込む段階で見るべきなのは帯の平均ではなく、その大学の直近の医師国家試験合格率です。厚生労働省の公表資料で個別に確認できます。

「偏差値が低い医学部なら合格も簡単」は誤解!受験する際の注意点を解説!

ここまで散々偏差値が低い医学部について様々な観点から紹介してきましたが、偏差値が低い医学部だからといって簡単に合格できるわけではありません。

「よし!偏差値が低い医学部から志望校を決めよ!」

と思っているなら黄色信号です。

偏差値が低い医学部から志望大学を決める前に、3つの注意点を確認してください。

偏差値が低い医学部の注意点①|最低でも難関大学レベル合格の学力が必要

前述の偏差値ランキングでも記載があったように、どんなに偏差値が低い大学でも偏差値は60以上は必要です。これは旧帝大の理系学部や早慶の理系学部に相当します。決して簡単でないということがよくわかると思います。医学部という学部の性質上、最低でも難関大学に合格できる学力が必要になると覚えておきましょう。

偏差値が低い医学部の注意点②|倍率が変動しやすい傾向にある

「【国公立大学医学部編】入りやすい大学は?5つの大学を紹介!」で紹介している大学では隔年で倍率が大きく増減しているのがわかりますね。偏差値が低い医学部はいわゆる狙い目として他の受験生からも志望校として選ばれやすいです。また、共通テストでうまくいかなかった受験生が志望校を落として偏差値が低い医学部を選択してくる場合もあります。このように、偏差値が低い医学部(特に国公立大学)は倍率が変動しやすい傾向にあります。

偏差値が低い医学部の注意点③|偏差値と試験問題の難易度は比例しない

「偏差値が低い」=「試験問題が簡単」ではありません。大学によって問題の難易度は大きく変わります。例えば秋田大学のように合格最低点が75%を超えることがあるような大学もあれば、福島県立医科大学は秋田大学とほぼ同じ偏差値でも合格最低点が65%程度になっています。また、受験生それぞれによって得意不得意があるため、体感の難易度が人によって大きく変わるということも少なくありません。

同じ大学の中でも年度による振れ幅は無視できません。川崎医科大学の一次合格最低点は、2025年度が得点率73.9%だったのに対し、2026年度は53.8%まで下がっています(川崎医科大学 入試データ)。

偏差値だけでなく問題との相性も受験校選びには重要になってきますね。

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ここまで偏差値が低い医学部についてまとめてきました。

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偏差値が低い医学部についてよくある質問

偏差値が1番低い医学部はどこですか?

河合塾の2027年度入試難易予想ランキング表では、私立の最低は60.0で川崎医科大学と東京女子医科大学の2校、国公立の最低は62.5で23校が並びます。1校だけが突出して低いという状態ではありません。同じ帯のなかから、所在地や出題傾向との相性で選ぶことになります。

偏差値が低い医学部なら入りやすいですか?

偏差値の低さは合格しやすさとイコールではありません。狙い目とみなされた大学には受験生が集まり、倍率は隔年で大きく動きます。出題の難易度も偏差値とは別物です。川崎医科大学の一次合格最低点は得点率で2025年度73.9%、2026年度53.8%と年度差が大きく、前年の数字だけを目安にすると読み違えます。

偏差値30から医学部に合格できますか?

大切なのは現在地ではなく到達点です。最も偏差値が低い医学部でも、河合塾のボーダー偏差値は私立で60.0、国公立で62.5が必要になります。ここまで引き上げられれば可能性は生まれますが、必要な学習量は相当なものです。残り期間と現状の学力から逆算した計画を早めに立ててください。

医学部の地域枠は他の受験生に比べて有利ですか?

倍率が一般枠より低くなる年があるのは事実です。ただし地域枠は、卒業後に指定された都道府県で一定期間勤務することを条件とした制度で、勤務地・診療科・年数に制約がかかります。修学資金の返還義務が伴う場合もあります。有利かどうかではなく、卒業後の働き方を受け入れられるかで判断してください。

偏差値が低い医学部に進学するのは恥ずかしいことですか?

医師免許は大学ごとに種類が分かれているものではありません。第120回医師国家試験は全82校の学生が同じ試験を受け、合格すれば同じ医師免許が交付されます。入試の難易度と、医師として働くうえでの資格の中身は別の話です。特定の大学の評判を気にするより、6年間通い続けられる環境かどうかを基準にしてください。

医師国家試験の合格率は偏差値と関係しますか?

第120回のデータでは、国公立で最も偏差値が低い62.5帯の23校のうち14校が全国の新卒合格率94.7%を上回りました。一方で私立は同じ62.5帯でも84.2%から97.0%まで開きがあります。帯としての傾向はあっても個別大学の差のほうが大きいため、志望校ごとに確認するのが確実です。

まとめ

この記事では、偏差値が低い医学部についてランキングを基に解説していきました。受験校選びに向けて少しでもお役に立てたでしょうか?この記事をご覧になっている方には、偏差値が低いというだけで志望校を決定せずに多角的視点から志望校選びをしていただきたいと思っております。この記事が医学部の受験を考えている方にとって指針となるものであれば幸いです。

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