こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。
偏差値70の大学はどこなのでしょうか。河合塾の「学部学科ランク」のボーダー偏差値で70.0以上に位置するのは、全国で9大学12学部・学科だけです。
そのうち8つは医学系で、医学部以外は東京大学の理科一類・理科二類と早稲田大学政治経済学部に限られます。該当する9校の内訳と、学部学科ランク上のボーダーと偏差値70を比べたときの医学部の範囲を具体名で示します。

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偏差値70に届く大学は全国で9校しかありません
河合塾の学部学科ランクのボーダー偏差値で70.0以上に位置するのは、全国で9大学12学部・学科だけです。内訳は国公立が6、私立が6です。うち8つを医学部医学科と東京大学理科三類が占めており、医学系以外は4つしかありません(河合塾Kei-Net 入試難易予想ランキング表・2026年6月時点)。
学部学科ランクは、実際の入試で課される教科・配点を考慮した「方式別ランク」とは別の指標で、「英・国・数または地公」か「英・数・理」の教科を使って学部・学科ごとの難易度の目安をまとめたものです(河合塾Kei-Net 入試難易予想ランキング表「ボーダーラインとは」)。この記事で「偏差値70で狙える」「70に届く」と書くときは、すべてこの学部学科ランク上のボーダー偏差値との比較を指します。
| 区分 | 大学 | 学部・学科 | 偏差値 |
| 国公立 | 東京大学 | 理科三類 | 72.5 |
| 私立 | 慶應義塾大学 | 医学部 医学科 | 72.5 |
| 国公立 | 東京大学 | 理科一類 | 70.0 |
| 国公立 | 東京大学 | 理科二類 | 70.0 |
| 国公立 | 京都大学 | 医学部 医学科 | 70.0 |
| 国公立 | 大阪大学 | 医学部 医学科 | 70.0 |
| 国公立 | 東京科学大学 | 医学部 医学科 | 70.0 |
| 私立 | 東京慈恵会医科大学 | 医学部 医学科 | 70.0 |
| 私立 | 日本医科大学 | 医学部 医学科 | 70.0 |
| 私立 | 順天堂大学 | 医学部 医学科 | 70.0 |
| 私立 | 早稲田大学 | 政治経済学部 政治学科 | 70.0 |
| 私立 | 早稲田大学 | 政治経済学部 経済学科 | 70.0 |
参照元:河合塾Kei-Net 入試難易予想ランキング表(2027年度・学部学科ランク)(2026年6月時点)を基に当塾で集計
【集計方法】対象:河合塾Kei-Net「2027年度入試難易予想ランキング表(学部学科ランク)」の学部系統別13区分×国公立・私立/N数:5,962学部・学科/期間:2026年6月時点のボーダー偏差値/集計方法:ボーダー偏差値70.0以上を全件抽出し、複数系統への重複掲載を除去/データ出典:河合塾Kei-Net
系統別に分割公開されている5,962件を通して数えると、偏差値70は「上位のかなり広い層」ではなく、全体の0.2%にあたる12学部・学科だけを指す数字だとわかります。なお、この70という数値が受験生全体の何パーセントにあたるのかは偏差値70が上位何パーセントにあたるかの解説で扱っています。
国公立で70に届くのは東大・京大・阪大・東京科学の6学部学科
国公立で70.0以上に載るのは、東京大学の理科三類(72.5)・理科一類・理科二類(各70.0)と、京都大学・大阪大学・東京科学大学の医学部医学科(各70.0)の6つです。
注目したいのは、文系の枠が1つも入っていない点です。東京大学の文科一類・文科二類・文科三類はいずれも67.5で、一橋大学も最高が67.5にとどまります。国公立文系には、学部学科ランク上のボーダーが70.0以上の学部・学科が1つもありません。
理系でも、70.0に載るのは東京大学の理科各類と3つの医学部医学科だけです。京都大学の理学部・工学部や東京科学大学の工学部でも、ボーダーは67.5から65.0の帯に収まります。
私立で70に届くのは早稲田政経と医学部4校
私立で70.0以上に載るのは6つです。慶應義塾大学の医学部医学科(72.5)、東京慈恵会医科大学・日本医科大学・順天堂大学の医学部医学科(各70.0)、そして早稲田大学政治経済学部の政治学科と経済学科(各70.0)。
つまり私立で医学部以外に70.0へ届くのは、早稲田大学政治経済学部の2学科だけです。慶應義塾大学でも、法学部法律学科・経済学部経済学科・総合政策学部・環境情報学部はいずれも67.5。上智大学や東京理科大学にいたっては、70.0以上に該当する学部・学科が1つもありません。
早慶を「偏差値70の大学」とひとくくりに扱うと、学部によっては実際のボーダーを高く見積もることになります。
要点: 該当する12のうち8つは医学系で、医学部以外で学部学科ランク上のボーダーが70.0以上なのは、東京大学の理科一類・理科二類と早稲田大学政治経済学部の2学科に限られます。
偏差値70で狙える医学部はどこまでか
学部学科ランクのボーダー偏差値が70.0以上の医学部医学科は、国公立3校・私立4校の計7校です。東京大学理科三類を加えても8つにとどまり、医学部医学科の大半はその下の帯に位置します(河合塾Kei-Net 医・歯・薬・保健学系/国公立・2026年6月時点)。
ボーダー70.0以上の医学部医学科は7校です
国公立は京都大学・大阪大学・東京科学大学の3校、私立は慶應義塾大学(72.5)・東京慈恵会医科大学・日本医科大学・順天堂大学の4校です(河合塾Kei-Net 医・歯・薬・保健学系/私立・2026年6月時点)。
河合塾の学部学科ランクのボーダー偏差値は、その学部・学科の合格可能性が50%になるにはどの程度の学力が必要かを示す予想値です(河合塾Kei-Net 入試難易予想ランキング表・2026年6月時点)。
したがってこの7校は、学部学科ランク上のボーダーが偏差値70と同じか、それを上回る医学部です。70.0の学科では、偏差値70が河合塾の予想する合格可能性50%のラインにあたります。
この7校を第一志望に置くなら、実際の入試で課される教科・配点を考慮した方式別ランクも確認し、二次試験で配点の重い科目にどれだけ上積みできるかを先に見積もっておくと安全です。
ボーダー67.5まで広げると該当は56学部・学科になります
ボーダー偏差値を67.5まで広げると、該当は26大学56学部・学科になります。70.0以上の12学部・学科と比べて約4.7倍です。医学部医学科に限っても、67.5の帯には国公立10校・私立6校が並びます。
わずか2.5の差で該当する学部・学科が5倍近くに増えるため、当塾は総合偏差値を先に決めるのではなく、志望校を1校決めてから必要な水準を確認する順序を勧めています。偏差値が70に届いていなくても、志望校によってはボーダー偏差値がそれより低い帯にあるためです。
難易度がなぜこの帯に集中するのかという構造は偏差値70帯から見た医学部の難易度で、偏差値が低めの医学部まで含めた水準は偏差値が低い医学部を解説した記事でそれぞれ扱っています。
押さえておきたい点: 70.0の医学部医学科では、偏差値70が河合塾の予想する合格可能性50%のライン。志望校を1校決めると、そのボーダー偏差値が67.5前後のこともあります。
旧帝大・早慶は偏差値70のどこに位置するのか
旧帝大と早慶は、医学部医学科・東京大学の理科各類・早稲田大学政治経済学部を除けばボーダー偏差値67.5以下に収まります。つまり偏差値70は、この大学群の大半のボーダー偏差値を上回る水準です(河合塾Kei-Net 文・人文学系/国公立・2026年6月時点)。
主要大学群は、ボーダー偏差値70.0との位置関係で次の3段階に分けて考えると比較しやすくなります。
| 段階 | 該当する大学・学部 |
| 偏差値70を上回るボーダー | 東京大学 理科三類/慶應義塾大学 医学部(いずれも72.5) |
| 偏差値70と同じボーダー | 東京大学 理科一類・理科二類/京都大学・大阪大学・東京科学大学の医学部/東京慈恵会医科大学・日本医科大学・順天堂大学/早稲田大学 政治経済学部 |
| 偏差値70を下回るボーダー | 東京大学 文科各類/一橋大学/京都大学・大阪大学・東京科学大学・慶應義塾大学の医学部以外/早稲田大学の政治経済学部以外/北海道大学・東北大学・名古屋大学・九州大学・神戸大学 |
参照元:前掲の河合塾Kei-Net 入試難易予想ランキング表(2027年度・学部学科ランク/2026年6月時点)を基に、ボーダー偏差値70.0との位置関係で3段階に分類
同じ「偏差値70」でも、志望校の学部学科ランク上のボーダーが70より上か、同じか、下かを確かめるための区分です。
東京大学は文科三類でも67.5、理科三類だけが72.5
東京大学の帯は3層に分かれます。理科三類が72.5、理科一類・理科二類が70.0、文科一類・文科二類・文科三類がいずれも67.5です。
文系の科類は3つとも同じ67.5であり、文科一類だからといって文科三類より高いボーダーが設定されているわけではありません。東京大学を文系で志望する場合、偏差値70は文科各類のボーダー偏差値67.5を上回る水準です。
一方で理科三類は72.5と全学科を通して最も高く、同じ東京大学でも理科三類とそれ以外で必要な水準が分かれます。
旧帝大は医学部を除けば62.5〜67.5に収まります
京都大学は医学部医学科のみが70.0で、文学部・理学部・総合人間学部・教育学部、工学部の建築系や情報系などは67.5です。大阪大学は医学部医学科が70.0で、文学部・法学部・経済学部は65.0まで下がります。
北海道大学・東北大学・名古屋大学・九州大学・神戸大学は、いずれも最高が医学部医学科の67.5です。医学部以外は、北海道大学と東北大学の理学部で65.0、名古屋大学・九州大学・神戸大学の文系学部では62.5の帯に入ります。
旧帝大は「偏差値70の大学群」ではなく、医学部を除けば62.5〜67.5の大学群というのが、数値を並べたときの実像です。医学部だけを取り出した順位の付き方は医学部の偏差値ランキング一覧で整理しています。
高校の偏差値70と大学の偏差値70は別物です
高校受験と大学受験では模試を受ける集団が違うため、同じ偏差値70でも意味は一致しません。高校卒業者のうち大学(学部)へ進学するのは58.6%(過年度卒業者を含む)で、大学受験の母集団は同学年全体より絞られます(文部科学省 令和7年度学校基本調査の公表について・2025年12月26日公表)。
高校受験の模試は同学年の大半が母集団に入るのに対し、大学受験の模試は大学進学を前提にした層が中心です。分母の学力層が上へ寄れば、同じ順位でも算出される偏差値は下がります。高校で偏差値70を取っていた受験生が大学受験の模試では同じ数値を維持できないことがあるのは、この母集団の違いによるものです。
だから、高校時代の偏差値をそのまま志望校選びの根拠にしないほうが安全です。模試の合格可能性判定やボーダー偏差値の基準になるのは大学受験の模試の数値であり、高校の偏差値は出願にも合否にも関与しません。模試によって偏差値の定義や母集団が異なる点も、数値を比べるときは押さえておくと安全です。
当塾の見解:偏差値70は目標値ではなく通過点として扱う
一般には「まずは偏差値70を目指しましょう」と語られます。
ただし該当する学部・学科が12しかない以上、当塾は偏差値70という総合値を志望校決定前の目標に据えることは、あまり勧めていません。志望校が決まると、その学部学科ランク上のボーダーは67.5や65.0など70より低い帯にあることが多く、70は志望校を決めたあとに通過する数値になりやすいためです。
※受験生の状況によって、変わります。
医学部専門予備校の医進会では、この考え方を次の3点で運用に落としています。
- 講師は全員が現役の医学部医学科生で、24時間いつでも質問に答えます
- 完全オーダーメイドの年間・月間カリキュラムを1日単位で作り、自学自習まで伴走します(個別指導コース・コンサルティングコースのいずれも同じ体制です)
- 月額4.4万円(税込)からの完全定額制を採用し、費用の見通しを先に確定させます(コンサルティングコースは月額44,000円〜・入会金55,000円。公式料金ページ・2026年9月時点)
志望校の配点と現在地の差から逆算するほうが、総合偏差値を追いかけるより近道です。数字の意味そのものを整理したい場合は、偏差値70の意味を統計から整理した解説を先に読むと、志望校選びの判断が早くなります。
よくある質問
偏差値70で医学部に入れますか?
河合塾の学部学科ランクでボーダー偏差値70.0以上の医学部医学科は7校で、そのうち慶應義塾大学は72.5です。
ボーダー偏差値は河合塾が予想する合格可能性50%のラインのため、70.0の学科では偏差値70がちょうどそのラインにあたります。一方で67.5の帯には国公立10校・私立6校が並び、これらの学科では偏差値70がボーダー偏差値を上回ります。実際の入試科目・配点を反映した方式別ランクも、志望校ごとに確認しておきましょう。
偏差値70と偏差値65では狙える大学がどう変わりますか?
ボーダー偏差値70.0以上は12学部・学科ですが、67.5まで下げると26大学56学部・学科まで広がります。
2.5下げるだけで該当する学部・学科が約4.7倍になる計算です。旧帝大の非医学部や早慶の主要学部はこの帯に集まり、65.0前後まで含めれば候補はさらに増えます。65.0帯の学力水準については偏差値65のレベルを解説した記事で扱っています。
偏差値70の大学は東京に集中していますか?
該当する9校のうち7校が東京都内です。
東京大学・東京科学大学・慶應義塾大学・早稲田大学・東京慈恵会医科大学・日本医科大学・順天堂大学が東京にあり、関西は京都大学と大阪大学の2校のみ。地方から受験する場合は、合格後の進学先の地域も含めて早めに検討しておく必要があります。
偏差値70を目標にした学習計画を医進会で作ってもらえますか?
作成できます。
当塾の無料オンライン相談では、志望校と現在地を確認したうえで学習計画をご提案します。入塾後は専属チューターが1日単位のカリキュラムを組み、毎日の進捗確認まで管理します。講師は全員が現役の医学部医学科生です。志望校が決まっていない段階でも相談できます。
まとめ
河合塾の学部学科ランクのボーダー偏差値で70.0以上に位置するのは9大学12学部・学科で、その8つは医学系です。
67.5まで下げれば26大学56学部・学科に広がるため、偏差値70は「そこに届かないと難関大に入れない数字」ではありません。高校時代の偏差値とは母集団も違います。
志望校を1校決めて現在地との差が見えれば、受験は「どの科目で何点上げるか」の話に変わります。逆算を一人で組み立てにくい場合、当塾は専属チューターが1日単位のカリキュラムを作り、毎日の進捗まで管理します。
学習量よりも進め方に不安がある医学部志望の受験生に向いた形です。まずはその1校を決めるところから始めてみませんか。







