こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。
医学部医学科のボーダー偏差値は、大手予備校が公表している最新の予想では72.5〜60.0の帯に81大学が収まっています(入試難易予想ランキング表、2026年9月時点)。最上位は東京大学理科三類と慶應義塾大学で、最も低い帯でも60.0です。検索して出てくる順位表は掲載元によって並びが食い違いますが、それは基準にしている模試と数値の種類がそろっていないためです。

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医学部の偏差値ランキングは81大学がどう並ぶのか
医学部の偏差値は2.5刻みで公表されるため、81大学は6段階の帯に同着で並びます。1位から81位までの通し順位にはなりません。最も校数が多いのは62.5の帯で、ここだけで32校を占めます(国公立の予想ランキング表・私立の予想ランキング表、2027年度入試予想・2026年9月時点)。
| 偏差値 | 国公立 | 私立 |
| 72.5 | 東京大学(理科三類)/1校 | 慶應義塾大学/1校 |
| 70.0 | 東京科学大学、京都大学、大阪大学/3校 | 順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学/3校 |
| 67.5 | 北海道大学、東北大学、千葉大学、横浜市立大学、山梨大学、名古屋大学、大阪公立大学、神戸大学、奈良県立医科大学、九州大学/10校 | 国際医療福祉大学、自治医科大学、昭和医科大学、東京医科大学、大阪医科薬科大学、関西医科大学/6校 |
| 65.0 | 筑波大学、新潟大学、金沢大学、岐阜大学、浜松医科大学、名古屋市立大学、三重大学、滋賀医科大学、京都府立医科大学、岡山大学、広島大学、長崎大学、熊本大学/13校 | 東北医科薬科大学、杏林大学、帝京大学、東海大学、東邦大学、日本大学、愛知医科大学、藤田医科大学、近畿大学、産業医科大学/10校 |
| 62.5 | 旭川医科大学、札幌医科大学、弘前大学、秋田大学、山形大学、福島県立医科大学、群馬大学、信州大学、富山大学、福井大学、和歌山県立医科大学、鳥取大学、島根大学、山口大学、徳島大学、香川大学、愛媛大学、高知大学、佐賀大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学/23校 | 岩手医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学、金沢医科大学、兵庫医科大学、久留米大学、福岡大学/9校 |
| 60.0 | -/0校 | 東京女子医科大学、川崎医科大学/2校 |
データ出典: 入試難易予想ランキング表 国公立(医・歯・薬・保健学系)・同 私立 の医学科の行を抽出し、当塾が帯ごとに再構成(2026年9月時点)
対象は医学部を置く81大学です。この校数は文部科学省の医学部を置く大学一覧(令和7年度)の81大学(国立42・公立8・私立31)と一致します。防衛医科大学校は自衛官としての採用試験にあたるため、上記の予想ランキング表の対象に含まれていません。※防衛医科大学校は文部科学省所管の大学ではなく「大学校」のため、医学部を81大学と数える資料と、防衛医科大学校を含めて82校と数える資料があります。本記事の81校は、防衛医科大学校を含まない81大学です。学費や共通テストの得点率まで含めた全校のデータをまとめて見たい場合は、全国の医学部偏差値を一覧で確認できるデータベースを参照してください。
72.5〜70.0のトップ層は8校
最上位の72.5には東京大学理科三類と慶應義塾大学の2校が入ります。次の70.0には東京科学大学、京都大学、大阪大学の国公立3校と、順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学の私立3校が並びます。
ここで注目したいのは、国公立と私立が同じ数値で並んでいる点です。72.5にも70.0にも国公私が同数で入っており、上位帯では設置区分による難易度の差が数値に表れていません。トップ層の8校を狙う場合、国公立か私立かという区分は絞り込みの材料になりません。判断材料になるのは、試験科目と出題傾向がどちらの型に近いかです。
67.5の上位帯には16校が同着で並ぶ
67.5の帯には国公立10校と私立6校の計16校が入ります。旧帝大では北海道大学・東北大学・名古屋大学・九州大学がここに位置し、都市部の公立である横浜市立大学・大阪公立大学、単科の奈良県立医科大学も同じ数値です。
16校が同じ数値ということは、この帯の中では偏差値が志望校を絞る材料にならないことを意味します。北海道大学と九州大学のどちらが難しいかを偏差値で比べても差は出ません。この帯で受験校を検討するときは、二次試験の科目数、共通テストと二次の配点比率、面接の形式といった条件の違いが、受験校を検討する際の重要な判断材料になります。
65.0の中堅帯は国公立13校と私立10校が拮抗する
65.0の帯は国公立13校・私立10校の計23校で、国公私の校数が最も拮抗する層です。国公立側は筑波大学・新潟大学・金沢大学・岡山大学・広島大学・熊本大学といった地方の主要大学が中心で、私立側は杏林大学・帝京大学・東海大学・東邦大学・日本大学など首都圏の大学と、愛知医科大学・藤田医科大学・近畿大学が並びます。
国公立志望であっても、この帯なら同じ難易度の私立を併願先に組めます。当塾がこの帯の受験生に確認しているのは、併願先を偏差値だけで選んでいないかという点です。私立は入試日程が重なることがあり、同じ65.0でも受験できる組み合わせは限られます。私立側の細かい序列を先に押さえたい場合は、私立医学部の偏差値序列から確認すると併願プランを組みやすいでしょう。
62.5〜60.0の帯には34校が集まる
62.5の帯には国公立23校と私立9校の計32校、60.0には私立2校が入ります。合わせて34校で、81校の4割強がこの2つの帯に集中しています。国公立側は旭川医科大学から琉球大学まで全国に散らばり、私立側には岩手医科大学・獨協医科大学・埼玉医科大学・北里大学などが並ぶ構図です。
この帯は校数が多い分、候補の組み方の自由度が最も高い層です。一方で、予想ランキング表のボーダー偏差値は37.4以下から72.5以上までの16区分で設定されており、62.5はその上から5番目の帯です。医学部の中で下の帯であることと、入試そのものが易しいことは別で、国公立であれば大学ごとの共通テストのボーダー得点率もあわせて確認する必要があります。
要点: 医学部の偏差値は6段階しかなく、同じ帯に最大32校が同着で並びます。順位を1つずつ比べるより、自分がどの帯を目指すのかを先に決めるほうが受験校を絞り込めます。
このランキングは何の数値を根拠にしているのか
順位表に載っている偏差値は、合格可能性50%のラインを示すボーダー偏差値です。合格者の平均点でも、実際の入試の得点率でもありません。大手予備校が模試の結果と前年の入試結果から予想し、2.5刻みで公表しています(入試難易予想ランキング表、2026年9月時点・2027年度入試予想)。
ボーダー偏差値は合格可能性50%のライン
ボーダー偏差値は、合格可能性50%とされる水準を示します。つまり、志望校のボーダーにちょうど届いている状態は、予想される合格可能性が50%の位置であり、安全圏ではありません。
この定義を知らないまま順位表を見ると、ボーダーに届いた時点で合格が見えたと受け取ってしまいます。
当塾は面談でこの点を毎回確認しています。ボーダーちょうどで出願するのか、余裕を持って上回った状態で出願するのかで、残りの期間にやるべきことがまったく変わるためです。
なお、合格可能性を何%に置くかは模試ごとに違い、80%を基準にしている模試もあります。異なる模試の偏差値を並べて比べると、同じ大学でも数値が食い違うでしょう。
掲載元で順位が食い違うのは基準がそろっていないから
検索して出てくる順位表を見比べると、同じ大学の順位が違っていることがあります。理由は3つあります。1つ目は、複数の予備校や情報サイトの偏差値を平均して独自の通し順位を作っている表があること。2つ目は、二次試験に筆記のない大学を除外している表があること。3つ目は、そもそも参照している模試が違うことです。
平均して作られた順位は見た目には分かりやすい一方で、合格可能性50%という定義が失われています。
当塾は、出願校を決める段階では平均値の通し順位ではなく、予備校が公表しているボーダー偏差値をそのまま使うことにしています。定義が明確な数値でなければ、自分の模試成績と突き合わせて判断できないからです。順位表を見つけたら、まず何を基準にした数値かを確かめてから使ってください。
※受験生の状況によって、変わります。
順位は毎年動く|2027年度は81校中24校が帯をまたいだ
医学部のボーダー偏差値は毎年見直され、前年から変わる大学と据え置きの大学に分かれます。2027年度入試の予想では81校中24校が動き(下降23校・上昇1校)、57校は同じ帯に据え置きでした。動いた24校はいずれも2.5の幅で、帯を1つまたいでいます(2026年度版 国公立・同 私立と前掲の2027年度版を突き合わせて集計)。
| 大学 | 区分 | 2026年度 | 2027年度 |
| 千葉大学 | 国立 | 70.0 | 67.5 |
| 山梨大学 | 国立 | 70.0 | 67.5 |
| 広島大学 | 国立 | 67.5 | 65.0 |
| 弘前大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 群馬大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 信州大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 富山大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 福井大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 和歌山県立医科大学 | 公立 | 65.0 | 62.5 |
| 山口大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 香川大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 愛媛大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 高知大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 宮崎大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 鹿児島大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 琉球大学 | 国立 | 65.0 | 62.5 |
| 東京医科大学 | 私立 | 70.0 | 67.5 |
| 東邦大学 | 私立 | 67.5 | 65.0 |
| 産業医科大学 | 私立 | 67.5 | 65.0 |
| 金沢医科大学 | 私立 | 65.0 | 62.5 |
| 兵庫医科大学 | 私立 | 65.0 | 62.5 |
| 福岡大学 | 私立 | 65.0 | 62.5 |
| 川崎医科大学 | 私立 | 62.5 | 60.0 |
| 岐阜大学 | 国立 | 62.5 | 65.0 |
【調査方法】対象: ボーダー偏差値が公表されている医学科81大学/N数: 81/期間: 2026年度入試予想版〜2027年度入試予想版/集計方法: 大学単位でボーダー偏差値を突き合わせ、差が生じた大学を全数抽出/データ出典: 前掲の入試難易予想ランキング表(学部学科ランク・医歯薬保健学系)2026年度版・2027年度版
下がった23校と上がった1校が意味すること
24校のうち23校が下がり、上がったのは岐阜大学だけでした。ただし、この結果だけで「医学部が易しくなった」と判断することはできません。
ボーダーは模試の受験者層や前年の入試結果を踏まえて設定し直されるため、全体が同じ方向に動く年があります。ボーダーが下がったことだけを理由に、個別の大学が狙いやすくなったとは言えません。
読み取るべきは相対的な位置の変化です。65.0から62.5へ移った大学が16校あり、62.5の帯は前年の18校から32校へ増えました。67.5の帯も、千葉大学・山梨大学・東京医科大学が70.0から加わり、広島大学・東邦大学・産業医科大学が65.0へ移ったため、校数は16校のままでも顔ぶれが変わっています。併願の組み合わせを検討する際にも、動いた数値そのものより、志望校がどの大学と同じ帯に入っているかを確認しましょう。
年度変動を出願設計にどう反映するか
公開されている順位表は最新年度版が単体で置かれており、前年との比較は読者側で行う必要があります。ボーダーは模試の受験者層や前年の入試結果を踏まえて毎年設定し直されるため、単年の数値だけで難易度の変化を判断しないことが重要です。前年度版の表とも見比べ、志望校の位置を確かめたうえで出願先を検討してください。
医進会では通年と月間のカリキュラムを1日単位で作成し、毎日の学習進捗を確認しています。残り月数から逆算する設計をとっているので、志望校の帯が変わったときにも「どの科目にあと何時間必要か」の形で計画を組み直せます。順位の上下に一喜一憂するのではなく、目標の帯に届くための残り作業量に変換することが、年度変動との正しい付き合い方でしょう。
ここまでの結論: 2027年度予想では81校中24校が帯をまたぎ、うち23校が下降でした。単年の順位は固定的なものではないため、順位の上下そのものより、志望校がどの集団と同じ帯に入っているかを見て判断してください。
偏差値が同じ帯の大学から受験校を決めるときに見ること
同じ帯に並ぶ大学の間では偏差値の差がないため、受験校は入試方式と科目配点で選び分けます。具体的には、二次試験の科目数、共通テストと二次の配点比率、面接・小論文の形式、入試日程の重なりの4点です。この4点は帯ごとではなく大学ごとに違います。
同じ帯に並ぶ大学は入試方式で選び分ける
たとえば65.0の帯で迷っている受験生の場合、同じ帯に国公立13校と私立10校の計23校があります。ここで偏差値表を何度見比べても順番は付きません。実際に差が出るのは、二次で理科2科目が必要か、英語の配点が重いか、共通テストの比重が高いかといった条件です。
数学が得意で共通テストの得点率に不安がある受験生なら、二次配点の高い大学と相性がよい可能性があります。逆に共通テストで安定して高得点を取れるなら、共通テストの比重が高い大学も候補になります。向き不向きは大学ごとの出題内容によっても変わるため、配点比率は判断材料の一つとして使います。同じ帯の中でこうした組み替えを検討できることが、6段階しかない偏差値の帯構造を知っておく実利です。
国公立志望なら共通テストの比重も合わせて見る
国公立の医学科では、共通テストのボーダー得点率が二次のボーダー偏差値と別に公表されています。同じ62.5の帯でも、共通テストで何割必要かは大学によって差があるのが実情です。二次のボーダー偏差値だけで出願校を決めると、共通テスト後に出願先を変更せざるを得なくなることがあります。
大学ごとの共通テストボーダーや前期・後期の違いまで詰めて確認したい場合は、国立医学部だけの偏差値・ボーダー詳細にまとめています。国公立志望であれば、二次の偏差値と共通テストの得点率は対で確認してください。
順位の背景を知りたいときは難易度の構造から見る
偏差値の帯は結果として表れた数値であり、なぜその位置になるのかまでは説明してくれません。医学部の難易度は、実質競争倍率、必要な科目数、共通テストで求められる得点率といった複数の要素が重なって決まるものです。
順位の背景まで踏み込みたい場合は、順位の背景にある医学部の難易度構造で要素ごとに分解しています。
また、入学後の実績まで含めて比較したい場合は、大学別の医師国家試験合格率が別の判断材料になります。偏差値の帯で候補を絞ってから、これらの軸で最終的に受験校を確定させると判断がぶれません。
医学部の偏差値ランキングについてよくある質問
医学部で偏差値が最も高い大学はどこですか?
国公立では東京大学理科三類、私立では慶應義塾大学で、どちらもボーダー偏差値72.5です。国公立と私立の最上位が同じ数値で並ぶのは医学部の特徴で、2位にあたる70.0の帯にも国公立3校・私立3校が同数で入っています。
医学部の偏差値ランキングは毎年変わりますか?
変わります。2027年度入試の予想では81校中24校のボーダーが前年から動き、57校は据え置きでした。動きはすべて2.5の幅(帯1つ分)で、大きな変動ではないものの、志望校選びに影響する可能性があります。最新年度の予想ランキング表で、志望校がいまどの帯に入っているかを確認してください。
偏差値ランキングはどの模試を基準に見ればよいですか?
自分が継続して受けている模試を1つ決め、その主催者が出している数値だけで通年見るのが確実です。模試ごとに合格可能性を何%に置くかが違うため、複数の模試の偏差値を混ぜて比べると同じ大学でも数値がずれます。掲載元が複数の数値を平均している順位表は、出願判断の基準には使わないでください。
医学部の偏差値ランキングをもとにした志望校選びは医進会でも相談できますか?
相談できます。当塾では500円・60分のワンコイン受験相談で、いまの模試成績がどの帯にあるかを確認し、志望校までの学習計画を作成しています。講師は全員が現役の医学部医学科生で、入塾後は1日単位のカリキュラムづくりと毎日の進捗確認まで担当します。まずは狙う帯を決めたうえで、残り月数の使い方を相談してみてください。
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なお、全国の医学部を横断して偏差値・学費・共通テストの得点率まで確認したい方は、医学部偏差値一覧の総合ガイドから進むと全体像をつかみやすいでしょう。
まとめ
医学部医学科のボーダー偏差値は72.5〜60.0の6段階で、81大学が同着を含めて並びます。同じ帯に最大32校が入るため、1校ずつの順位差より「どの帯を狙うか」を先に決めるほうが受験校を絞り込めます。
順位は毎年更新され、2027年度予想では24校が帯をまたぎました。まずは自分の模試成績がどの帯にあるかを確認し、そこから残り月数で届く範囲を見極めてください。
残りの月数からの逆算を一人では組みにくい受験生には、現役医学生の講師が日々の学習管理まで伴走する当塾の指導が向いています。








