国立医学部 入りやすい

入りやすい国立医学部の選び方|狙い目を判定する4つの軸と併願設計

こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。共通テスト同日模試で国公立医学部の判定がすべてE判定だった生徒が、11月の全統模試でA判定まで戻し、秋田大学医学部に合格しています(合格者インタビュー)。国立医学部に絶対的に易しい大学はなく、共通テストの配点比率と二次の科目が自分と噛み合う大学が狙い目です。

判定に使う4つの軸と、候補が決まったあとの併願設計までをまとめます。

この記事を書いた人

医進会

医学部受験に特化したオンライン個別指導塾。
講師は全員が、現役の医学部医学科生。コラムでは、そんな講師陣の知識や経験を発信しています。

\ LINE登録者限定 /
参考書ロードマップを無料プレゼント中!
今すぐ公式LINEからゲットしよう

医学部合格の参考書ルート&対策ガイド

参考書ロードマップを受け取る

LINE追加は上記ボタンから

入りやすい国立医学部は順位表ではなく配点と科目で決まります

国立医学部前期の最低ボーダー78%が900点満点で702点にあたることと候補を置く得点率±3ポイントの帯を示した図
78%を下回るボーダーの国立医学部はなく、候補は自分の得点率の上下3ポイントで切る(出典: 河合塾 Kei-Net 2027年度入試難易予想ランキング表・2026年8月時点)

共通テストのボーダーが低い大学はあっても、そこが自分にとって入りやすい大学とは限りません。2027年度入試の予想では、国立医学部の前期日程で最も低いボーダー(河合塾が予想する合格可能性50%のライン)でも共通テスト78%です(河合塾 Kei-Net 入試難易予想ランキング表、2026年8月時点)。順位表ではなく、配点と科目が自分の得点構造と噛み合うかで候補を切ります。

78%は共通テスト900点満点なら702点にあたります。8割弱がボーダーの目安となるため、絶対値としての易しさだけを探しても候補は限られます。それでも狙い目が生まれるのは、同じボーダー帯で入試の設計がまったく違うからです。共通テストで稼ぐ大学と二次で稼ぐ大学、理科を課す大学と課さない大学が、同じ78%の中に並んでいます。

当塾では、志望校の候補出しを次の順番で進めています。

順番 見るもの 分かること
1 共通テストのボーダー得点率 自分の得点率とどれだけ離れているか
2 共通テストと二次の配点比率 共通テストで稼ぐ型か、二次で稼ぐ型か
3 二次で課される科目 理科2科目まで仕上げる必要があるか
4 志願者のうち二次に進める割合 出願しても受験できないリスクの大きさ
5 地域枠・推薦の有無 ボーダーが何ポイント下がり、卒業後にどんな条件が付くか

当塾が受験相談で使っている絞り込み手順です。1と2を先に確認すると、順位表の上下では見えない相性が分かります。

大学ごとの数値を先に確かめたい場合は、全国の医学部偏差値をまとめた一覧で自分の位置を見てから、この順番に戻ってください。

共通テストのボーダーが同じでも必要な準備は同じではない

同じボーダー78%の弘前大学と旭川医科大学で総得点に共通テストが占める比率が63.6%と48.5%に分かれることを示した積み上げ棒グラフ
共通テストの比重が低い旭川医科大学ほど二次で挽回する余地が残る(出典: 弘前大学・旭川医科大学 令和9年度入学者選抜要項・2026年8月時点)

共通テストのボーダーが同じ78%の大学でも、共通テストが総得点に占める比率は64%と48%に分かれます。弘前大学は1,650点中1,050点が共通テスト、旭川医科大学は970点中470点で、稼ぐ場所がまったく違います(弘前大学 令和9年度入学者選抜要項・旭川医科大学 令和9年度入学者選抜要項、2026年8月時点)。

軸1|共通テストのボーダー得点率はどこまで当てになるか

ボーダー得点率は、合格の可能性が50%で分かれる位置を示した予想値です。河合塾が公表しているものは前年までの入試結果と模試の動向から作られており、年度内にも更新されます。つまり出願時点で確定している数字ではありません。

それでも最初に見る意味はあります。現在地から10ポイント以上離れた大学は、まず得点率を引き上げることを優先する必要があるため、他の3つの軸を検討する前に現在地との差を確認します。そのうえで、自分の得点率をはさんで上下3ポイントほどの範囲に候補を置き、そこから配点と科目で絞り込みます。大学ごとの数値は国立医学部の偏差値・共通テストボーダー一覧にまとまっているので、候補の切り出しに使ってください。

軸2|共通テストと二次の配点比率で勝ち方が変わる

同じボーダー78%の2校を、公式の選抜要項で並べると次のようになります。

項目 弘前大学 医学科 旭川医科大学 医学科
共通テストのボーダー 78% 78%
共通テストの配点 1,050点 470点
二次の配点 600点 500点
共通テストが占める比率 63.6% 48.5%
二次の科目 数学・英語(面接は点数化しない) 数学・理科2科目・英語・面接

データ出典: 前掲の両大学 令和9年度入学者選抜要項(2026年8月時点)。共通テストのボーダーは前掲の河合塾 Kei-Net 方式別ランク。

弘前大学は共通テストの理科を2科目とも1.5倍して使い、二次は数学と英語だけです。共通テストで安定して得点できる受験生ほど有利になります。一方の旭川医科大学は共通テストが半分未満で、二次に理科2科目が入ります。共通テストで思うように取れなかった場合に、二次で挽回できる余地が残るのは後者です。

要点: ボーダーが同じでも、共通テストの比重が64%の大学と48%の大学では、必要な準備が別物になります。志望校を並べる前に配点表を開いてください。

二次の科目と志願者の絞り込みで実際の難しさが決まる

志願者に対する受験者の割合が山梨大学23.6%・秋田大学32.8%・山口大学40.2%と国立42校の中央値72.0%を大きく下回ることを示した棒グラフ
5割を下回った6校はいずれも後期日程を持つ大学(出典: 文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学状況」を基に当塾集計)

二次で理科が課されるかどうかと、志願者のうち何人が二次まで進めるかで、同じボーダー帯でも負担は大きく変わります。令和7年度の国立42校では、志願者に対して実際に受験した人の割合は中央値72.0%で、最も低い大学は23.6%でした(文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学状況」を基に当塾集計)。

軸3|二次で理科が要るかどうかで準備量が変わる

二次で理科2科目を課す大学と、数学・英語だけの大学とでは、秋以降に必要な演習量が変わります。理科の記述は共通テスト対策の延長では届かず、過去問演習の時間を別に確保することになるためです。

理科の仕上がりが遅れている受験生にとっては、二次で理科を課さない大学も候補になります。ただし裏側もあります。弘前大学のように理科の配点を共通テストで1.5倍する大学では、理科の負担が消えたのではなく共通テスト側へ移っただけです。

科目が減った分を他の科目で取り返せるかまで確かめないと、負担の軽い入試を選んだつもりで得点源を失うことがあります。

軸4|志願者のうち二次まで進めるのは何割か

出願しても、共通テストの点数だけで受験者を絞る第一段階選抜(いわゆる足切り)にかかれば二次には進めません。ただし志願者数と受験者数の差には、この第一段階選抜で絞られた人のほか、別の日程や大学で合格して受験しなかった人なども含まれます。差の大きさは、出願しても受験に至らない人がどれくらいいるかの目安として見てください。

区分 校数 志願者に対する受験者の割合(中央値)
後期日程を実施する大学 12校 49.6%
前期日程のみの大学 30校 79.9%
国立42校全体 42校 72.0%

【集計方法】対象: 文部科学省「令和7年度 医学部医学科入学状況」に掲載された国立42校/N数: 42校/期間: 令和7年度入試(一般選抜・総合選抜・特別選抜等の合計)/集計方法: 各校の受験者数を志願者数で割って割合を算出し、河合塾の方式別ランクに後期日程の掲載がある大学とない大学に分けて中央値を算出/データ出典: 前掲の文部科学省および河合塾 Kei-Net の公表値を基に当塾集計

割合が5割を下回ったのは6校で、山梨大学の23.6%(志願1,407人に対し受験332人)が最も低く、秋田大学32.8%、山口大学40.2%と続きます。この6校はいずれも後期日程を持つ大学です。後期日程では募集人員が限られる大学も多く、志願者数に対して実際の受験者数が少なくなる傾向があります。

共通テストのボーダーが低い大学を後期の受け皿として並べるだけでは、第一段階選抜で二次に進めない可能性を見落とします。国立大学の一般選抜は前期日程と後期日程に分けて行う分離分割方式で、出願できるのは前期日程で1つ、後期日程で1つの大学・学部までと定められています。前期日程は1校にしか出願できないため、二次に進める確度まで含めて候補を選んでください。

要点: 志願者に対する受験者の割合は、後期日程を持つ12校で中央値49.6%、前期のみの30校で79.9%です。ボーダーの低さと二次に進める確度は別の話として確認します。

地域枠と推薦はどれくらい入りやすさに効くのか

地域枠と一般枠の共通テストボーダー差が25組中12組で1ポイント、二次のボーダー偏差値は25組すべて同一であることを示した図
差が付いた組の多くは900点満点で9点分、二次の偏差値は一般枠と変わらない(出典: 河合塾 Kei-Net 2027年度入試難易予想ランキング表を基に当塾集計・2026年8月時点)

国公立の前期日程では、地域枠は共通テストのボーダーが1ポイント前後下がるだけで、二次のボーダー偏差値は一般枠と同じです。2027年度の予想ランキングで一般枠と枠付き選抜の両方が載る国公立19大学25組を突き合わせたところ、差が付いたのは13組で、うち12組が1ポイントでした(前掲の河合塾 Kei-Net 方式別ランクを基に当塾集計、2026年8月時点)。

一般枠との差は共通テストで1ポイント前後にとどまる

25組の内訳は次のとおりです。

一般枠と枠付き選抜の共通テストボーダー差 組数
枠付きのほうが2ポイント低い 1組
枠付きのほうが1ポイント低い 12組
差なし(同じ得点率) 12組
枠付きのほうが高い 0組

【集計方法】対象: 河合塾 Kei-Net 2027年度入試難易予想ランキング表(国公立大・方式別ランク)に前期日程で掲載された医学部医学科/N数: 一般枠と枠付き選抜の両方が載る19大学25組/期間: 2026年8月時点で参照(同資料の表記は「各大学のボーダーは5月現在のものです」。同表は年度内に更新されます)/集計方法: 同一大学の一般枠と地域枠・特別枠について、共通テストボーダー得点率と二次ボーダー偏差値を1組ずつ突き合わせて差を算出/データ出典: 前掲の河合塾 Kei-Net の公表値を基に当塾集計

「1組」の数え方は、前期日程に載っている同じ大学の一般枠(枠の指定がない(医-医)を含む)1つと、枠付き選抜1つを突き合わせた単位です。中期・後期日程と学校推薦型選抜は含めていません。枠付き選抜を複数持つ大学ではその数だけ組ができるため、19大学で25組になります。鳥取大学のように枠を4つ持つ大学が組数を押し上げています。

25組をすべて並べると次のとおりです。

大学 枠付き選抜 一般枠の共テボーダー 枠付きの共テボーダー 差 二次ボーダー偏差値(一般枠・枠付きとも)
千葉大学 千葉県地域枠 87% 85% -2 67.5
横浜市立大学 地域医療枠 87% 86% -1 67.5
大阪公立大学 大阪府指定医療枠 85% 84% -1 67.5
浜松医科大学 地域枠 82% 81% -1 65.0
滋賀医科大学 地域医療枠 82% 81% -1 65.0
鳥取大学 とっとり医療人養成枠 82% 81% -1 62.5
鳥取大学 鳥取県枠 82% 81% -1 62.5
鳥取大学 島根県枠 82% 81% -1 62.5
香川大学 地域枠 82% 81% -1 62.5
山形大学 地域枠 81% 80% -1 62.5
福島県立医科大学 地域枠 79% 78% -1 62.5
島根大学 県内定着枠 79% 78% -1 62.5
高知大学 地域枠 79% 78% -1 62.5
横浜市立大学 神奈川県指定診療科枠 87% 87% 0 67.5
名古屋大学 地域枠 86% 86% 0 67.5
筑波大学 地域枠【全国】 85% 85% 0 65.0
筑波大学 地域枠【茨城】 85% 85% 0 65.0
三重大学 三重県地域医療枠 82% 82% 0 65.0
鳥取大学 兵庫県枠 82% 82% 0 62.5
群馬大学 地域医療枠 81% 81% 0 62.5
和歌山県立医科大学 県民医療枠A 81% 81% 0 62.5
和歌山県立医科大学 県民医療枠C 81% 81% 0 62.5
大分大学 地元出身者枠 80% 80% 0 62.5
札幌医科大学 札医大卒後研修枠 79% 79% 0 62.5
弘前大学 青森県定着枠 78% 78% 0 62.5

参照元:河合塾 Kei-Net 2027年度入試難易予想ランキング表(国公立大・方式別ランク)を基に当塾集計(2026年8月時点で参照・同資料のボーダーは5月現在の予想値)。枠付き選抜の名称は同資料の表記に合わせています。

注目したいのは二次のほうです。25組すべてで、二次のボーダー偏差値は一般枠と地域枠で同一でした。差が付いた13組も、12組は共通テストの1ポイント、900点満点なら9点分でした。

一方で地域枠では、共通テストのボーダーが1ポイント下がる場合でも、卒業後の勤務地や診療科などに条件が付くことがあります。条件の中身は大学ごとに異なり、修学資金の返還義務を伴うものもあります。

点数だけでなく、卒業後の条件まで確認して判断する必要があります。学校推薦型選抜でも、評定平均や出身地の要件が先に立つ点は同じです。制度の詳細は各大学の募集要項で確認してから出願の可否を決めてください。

残り期間と得点構造から併願を組む

併願校は志望順ではなく、共通テストで稼ぐ型か二次で稼ぐ型かをそろえてから組みます。

配点比率が正反対の大学を並べると、限られた時間で二種類の入試に備えることになり、準備が分散しやすくなるためです。国立大学の一般選抜では前期日程に出願できるのが1校だけなので、その1校は残り期間で伸ばせる科目から逆算して選びます。

現役・1浪・再受験で組み方の起点が変わる

現役生は直前期まで理科や社会の得点が伸びるケースもあるため、共通テストの比重が高い大学を主軸に置くことで、直前期の伸びを得点につなげやすくなる場合があります。

一方、すでに共通テストで8割前後まで到達している浪人生や再受験生は、共通テストでさらに得点を伸ばす方法と、二次の記述で得点差を作る方法を比較して判断します。二次で差を作る方針なら、二次の配点が5割を超える大学を主軸にすると、積み上げた記述の演習量を得点に反映しやすくなるでしょう。

再受験で年齢を気にする場合も、まず配点と科目で候補を作ってから、面接の比重を確認する順番にしてください。

地方国立と都市部国立のどちらから当てるか

共通テストのボーダーだけを見れば地方国立のほうが低く出ます。ただし前の章のとおり、志願者に対して受験者が半分を切る大学も地方に多く、ボーダーの低さがそのまま入りやすさにはなりません。

判断の順番としては、居住地より先に配点と科目で候補を作り、そのうえで通学や生活の条件を重ねます。当塾はオンラインで全国に対応しているため、地元に医学部専門の選択肢がない地域からでも同じ手順で志望校を組めます。

私立も視野に入れる場合の判断

私立を併願に入れるかどうかの分かれ目は、理科2科目を本番までに仕上げきれるかどうかです。私立医学部31校のボーダー偏差値は60.0〜72.5に収まり、半数を超える16校が65.0〜67.5の2段階に集中した分布です。国立側で二次に理科のない大学を主軸にしている場合、私立の4科目型と併願すると準備の方向が二つに割れます。

私立は31校あるため、帯で切らずに眺めると候補が多すぎるでしょう。自分の模試偏差値をはさむ上下2段階で切れば、検討対象は10校前後まで減らせます。科目数にも差があり、帝京大学と東海大学の一般方式は3科目で、残りは4科目型です。理科の仕上がりに不安がある場合は、3科目型を1校持っておくと国立の準備を崩さずに併願できます。

方式ごとにボーダーが分かれる点も国立と共通しています。ただし向きは一定ではありません。東北医科薬科大学は修学資金が付く枠が一般枠より1段階高く、岩手医科大学は逆に地域枠が一般より1段階低く設定されています。枠が付いているから入りやすい、とは私立でも言えません。

各校の序列と方式の読み方は、私立医学部を偏差値順に整理したランキングで扱っています。

「狙い目」情報を使うときに外せない注意点

受験情報として出回る「狙い目」は、その多くが共通テストのボーダー得点率の低さ、つまり難易予想ランキング表で下のほうに載っていることを根拠にしています。

本記事で狙い目と呼ぶのはそれとは別で、ここまでの4つの軸(ボーダー得点率・共通テストと二次の配点比率・二次の科目・志願者のうち二次に進める割合)を自分の得点構造に当てはめて残った大学を指します。順位表の位置だけを根拠にすると、次の点を見落とします。

狙い目と紹介された大学は翌年に志願者が動くことがあるため、公表されたボーダーが出願時点の実態とずれる場合があります。第一段階選抜の条件も大学ごとに違い、弘前大学は前期の志願倍率が6倍を超えた場合、旭川医科大学は志願者数が募集人員の4倍を超えた場合に実施すると定めています(前掲の両大学 令和9年度入学者選抜要項)。

狙い目と言われた大学は翌年に志願者が動くことがある

河合塾のボーダーは前年までの結果と模試の動向から作られた予想値で、資料にも年度内に更新される旨が明記されています。前年に志願者が少なかった大学に翌年は志願者が集まり、その翌年にまた減るといった増減が起こることもあります。

そのため、公表値をそのまま「今年も入りやすい」と読むことはできません。使えるのは、自分の得点率がボーダーからどれだけ離れているかの確認までです。そこから先は配点と科目という、年度で変わりにくい条件で判断してください。

面接は点数化されない大学でも合否を分ける

弘前大学のように面接を点数化しない大学でも、面接は実施されます。同大学の要項には、面接の評価が低い場合は不合格となることがあると明記されています。旭川医科大学の要項も同様です。面接の評価が著しく低い場合は不合格とすることがあると定めています。

配点表の数字だけを見て面接を対策の外に置くと、学科試験の得点が足りていても不合格になることがあります。志望理由と地域医療への関心は、出願校を決めた時点から言語化を始めてください。

要点: ボーダーは年度内に動く予想値で、第一段階選抜の条件も大学ごとに異なります。年度で変わりにくい配点・科目・面接の扱いを判断材料にしてください。

当塾の見解・スタンス

一般には、共通テストのボーダーが低い順に大学を並べて狙い目を決めるという説明がよく使われます。ただ、同じ78%の2校で共通テストの比重が64%と48%に分かれる以上、当塾は順位表より先に志望校の配点表を開くべきだと考えています。模試でE判定が出たときに見るのも、判定そのものではなく、残り期間と配点の噛み合いから到達できるかどうかです。

実際、共通テスト同日模試で国公立医学部の判定がすべてE判定だった生徒は、勉強時間0の状態から毎日10時間へ切り替え、11月の全統模試でA判定まで戻して秋田大学医学部に合格しました。

本人が挙げた決め手は「勉強をしないと落ち着かない」「やらなければいけない」という強制力のある状況で、医進会はその強制力を1日単位のカリキュラムと毎日の進捗確認で作っています(合格者インタビュー)。判定の文字より先に、志望校の配点表と自分の得点構造が合っているかを確かめてください。

※受験生の状況によって、変わります。

国試合格率から見る大学選び

国試合格率は、志望校を絞り込む基準にはしません。

候補が数校まで固まったあとに、新卒の合格率を複数年ぶん並べて確認する材料として使ってください。順番を逆にすると、入試で届くかどうかの判断が後回しになります。

絞り込みに効かない理由は、数字がほとんど横並びだからです。第120回では防衛医科大学校を含む82校中71校が総数90%以上に収まり、入試の難易度が大きく違う国立・公立・私立の3区分でも差は1ポイント台でした(厚生労働省「第120回医師国家試験の学校別合格者状況」)。合格率を並べ替えても、志望校の候補はほとんど減りません。

※防衛医科大学校は文部科学省所管の大学ではなく「大学校」のため、医学部を81大学と数える資料と、防衛医科大学校を含めて82校と数える資料があります。本記事の国試合格率は防衛医科大学校を含む82校、入学状況は文部科学省資料に載る国立42校を対象にしています。

医学部では、入学後の6年間で医師国家試験に向けた学習を進めるため、入試難易度と国試合格率が単純に一致するとは限りません。志望校を絞り込む際は、まず入試科目や配点などを確認し、国試合格率は候補が固まった後の参考情報として見るとよいでしょう。

公表される合格率には総数・新卒・既卒の3種類があり、既卒は1校あたりの人数が少なく大きく振れます。比べるなら列を新卒にそろえ、単年ではなく複数年の幅で捉えるのが安全です。

大学別の数値と読み方の詳細は、医師国家試験合格率の大学別データで解説しています。

よくある質問

Q. 国立医学部で最も入りやすいのはどこですか?

A. 1校に決まる答えはありません。2027年度の予想で共通テストボーダーが最も低いのは弘前大学と旭川医科大学の78%ですが、この2校は共通テストの比重が64%と48%で正反対です。共通テストで安定して得点できるなら前者、二次の記述と理科で伸ばせるなら後者というように、同じ78%でも向き不向きが分かれます。

Q. 地域枠や推薦は使ったほうがよいですか?

A. 卒業後の勤務条件を受け入れられるかどうかで決めてください。共通テストのボーダーが下がる幅は1ポイント前後で、二次のボーダー偏差値は一般枠と変わりません。一方で、卒業後の勤務地や診療科などに条件が付くことがあり、その中身は大学ごとに違います。募集要項で勤務の条件や修学資金の返還義務を確認してから出願を決めてください。

Q. 国立医学部は何年計画で狙うべきですか?

A. 年数ではなく、いまの共通テストの得点と志望校の配点比率から逆算します。共通テストが7割前後なら、まず得点源になる科目を1つ作って8割へ乗せる期間が必要です。二次の比重が高い大学を狙う場合は、理科や数学の記述演習に割ける時間を確保できるかで判断が変わります。判定の文字ではなく、残りの月数で埋められる点差かどうかで決めてください。

Q. 地方国立と都市部の国立ではどちらが狙い目ですか?

A. 共通テストのボーダーだけを見ると地方国立のほうが低く出ます。ただし令和7年度の入学状況では、志願者に対して実際に受験した人の割合が5割を下回った6校は、いずれも地方にある後期日程を持つ大学でした。また国立大学の一般選抜は前期日程と後期日程に分けて行う分離分割方式で、前期日程に出願できるのは1つの大学・学部だけです(前掲の国立大学協会の実施要領)。その1校を選ぶときは、居住地より先に配点と科目の噛み合いを確認してください。

Q. 医進会では、入りやすい国立医学部の絞り込みも相談できますか?

A. 相談できます。無料受験相談では、現役医学部生講師が現在の学習状況やお悩みを伺い、医学部合格に向けた学習計画や最適なコースをご提案します。志望校や今後の医学部受験対策についても、一緒に整理できます。オンラインで全国からご相談いただけます。

医学部への逆転合格を叶えるなら医進会がおすすめ!

  • 完全オーダーメイドの年間・月間カリキュラムを1日単位まで落とし込み、自学自習まで伴走します
  • 現役医学生講師が24時間の質問対応を担当し、毎日の進捗と週次の確認テストで到達度を追います
  • 月々4.4万円(税込)から受講でき、夏期・冬期講習などの追加料金はかかりません(コンサルティングコースは月額44,000円〜・入会金55,000円。公式料金ページ・2026年9月時点)

まとめ

入りやすい国立医学部とは、共通テストの配点比率と二次の科目が自分の得点構造と噛み合う大学のことです。

ボーダーの低さだけで選ぶと、二次に進める確度や科目負担を見落とします。

まずは志望校の配点表を開き、共通テストで稼ぐ型か二次で稼ぐ型かを決めてから候補を並べてください。

当塾はオンラインで全国に対応し、志望校の配点に合わせた1日単位のカリキュラムで自学自習まで管理しています。E判定から出願先を下げるかどうかで迷っているなら、判定ではなく残り期間で埋められる点差から見直してみませんか。

関連記事一覧

  1. 大学受験で塾は行くべき?
  2. 私立医学部 偏差値ランキング
  3. 偏差値70 上位何パーセント
  4. 医学部 偏差値 低い
  5. 予備校はいつから通うべき?
  6. 偏差値70 大学

医進会公式LINEはこちら

医進会公式YouTubeはこちら

医進会公式YouTubeはこちら

おすすめ動画はこちら

【告白】医学部を目指す全ての受験生へ。医進会にかける想いと他塾との違い

たった1年で医学部に合格する方法

【全教科解説】医学部受験に必須の参考書15選

【闇しかない…】医学部専門予備校の裏側を大暴露します

私立・中高一貫の進学校にいないと医学部合格は無理ゲー説

PAGE TOP