こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。
今回は、通信制高校から現役で医学部に合格した医学生に、合格までの道のりや受験勉強について聞きました。
近年、通信制高校に通う生徒も多いように感じますが、通信制高校から医学部を目指した経験談はそこまで多くないのではないでしょうか。
そのため、「通信からでも、医学部を目指せるの?」「どのように勉強を進めればいいの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、通信制高校へ転校した経緯や受験勉強の進め方、勉強計画、生活習慣など、実際の経験をもとに詳しく紹介しています。
通信制高校から医学部進学を目指している方はもちろん、医学部を目指している多くの学生にも参考になる部分があると思います。
この記事は、現役医学生が自身の受験経験をもとに執筆しています。
実際に経験したからこそ伝えられることを大切にするため、文章の表現や口調は、できる限り執筆した本人の言葉をそのまま掲載しています。
受験勉強の進め方や考え方は一人ひとり異なりますが、本記事がこれから医学部を目指す受験生の参考になれば幸いです。
記事作成者:現役・浜松医科大1年生(2026年度 一般前期合格)
全日制高校(1年)から通信制高校に移った背景
私はもともと全日制高校に通って、医学部進学を目指していました。
しかし、勉強と部活の両立が難しく、病気になり、学校に通い続けることが難しくなったため、引くに引けず通信制高校に移籍しました。
当時は、通信制高校にネガティブなイメージを持っていました。
そのため、通信制高校に行ってしまったら、医学部進学はあきらめなくてはならないだろうな、と考えていました。
通信高校の学校選び
いまは様々な通信制高校があり、特に医学部進学を考えている方は予備校がサポート校になっているような高校を選ぶ方も多いと思います。
※参照元:通信制サポート校とは?高校との違いや費用、必要性を解説|通信制高校ナビ
しかし私は、予備校がサポート校になっている学校は選びませんでした。
理由は2点あります。
①学費
一般的に、予備校がサポート校になっているところでは年間100万ほどかかります。
一般的な私立高校より学費が高いです。
また、この内訳のほとんどが施設維持費等なので、2026年以降に適用される私立高校授業料無償化の恩恵がなかなか受けられません。
私は、そのお金を自分が行きたい塾にかける方が効率的だと考え、通信制高校本校が運営しているサポート校に通っていました。
※参照元:私立も公立も「無償化」へ?2026年春、高校無償化が全世帯対象に!落とし穴や 公立魅力低下も?(ひなまる) – エキスパート – Yahoo!ニュース
②生徒数
これは、私が通っていた地域の話だけかもしれませんが、私の家の周りの予備校のサポート校は高額な学費などが関係しているのか、サポート校に所属している生徒数が少なかったです。
生徒数が少ないと、毎日来る生徒が少なく、行っても自分一人だけということも少なくありません。
そのようなときに、孤独感を感じてしまわないように、私はなるべく生徒数が多いところを選びました。
通信制高校から医学部受験までの道のり
通信制高校に移ってもなお、「医学部に行きたい」という思いは強かったです。
夢ややりたいことをあきらめなくてはならないときは人生の中で幾度ともあると思いますが、病気や環境が原因で医者になるという夢を諦めることは自分の選択肢の中にありませんでした。
通信制高校という身近に前例がなく、また、周りにも同じような境遇の同級生がいない中での受験は大変でしたが、その中で得たものも多くありました。
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など
のちほど詳しく書いていきます。
塾について
学校に頼れない分、塾選びには慎重にならなくてはなりません。
学校という、曲がりなりにも受験についての情報を得られる場所がない分、塾は自分が足りていないと感じる教科については、全面的にフォローしてくれる塾を選ぶべきでしょう。
英語、数学、理科は塾でカバー
私は高校3年生の1年間、集団塾に2校通い、英語・数学・理科は塾でカバーし、他の共通テスト対策は独学でやりました。
この選択でよかったことは、塾の数が少ない分、高レベルの塾の勉強にコミットできたことです。
しっかり、予習・復習をできたので実力もつき、他記事でも触れましたが物理も1年で仕上げられたのだと思います。
関連記事▼
高校2年生の12月に生物選択から物理選択へ変更したなかで、医学部に現役合格!物理の勉強法やおすすめの参考書などを紹介しています。
共通テスト対策(国語、社会、情報)を完全に独学
一方でデメリットだったことは、共通テスト対策(国語、社会、情報)を完全に独学でしなくてはならなかったことです。
特に社会は、高校での授業もなかったので0から自分で勉強しなくてはなりませんでした。
共通テスト対策にコミットして、教えてくれる塾がなかったため、このような状況に追い込まれてしまいました。
勉強計画に苦労
勉強計画を立てることも大変苦労しました。
膨大な時間がある一方で、軌道修正してくれる方がいなかったため、自分の計画があっているのか不安になっていました。
医進会では、個別カリキュラム作成や毎日チャットで勉強の進捗確認、共通テスト対策もやっています。
もし、受験生時代に医進会を知っていたら私も入塾をかなり前向きに考えていたでしょう。
医進会の指導コース一覧▼
https://ishin-kai.tv/program/
生活習慣について
通信制高校は、始業時間が設定されていない学校が多いです。
そのため、いつ学校に来てもオッケーという状態で、意識しなくては生活習慣はすぐ崩れてしまいます。
特に入試直前1ヶ月前は、入試の始まる時間に合わせて朝型に戻す必要がありますが、私は結局最後まで戻せませんでした。
結果、受かりはしましたが、入試でも本調子を発揮できませんでした。
自制する、ということは非常に難しいですが、朝、起きてから寝ないように近くのカフェで勉強したり、少しウォーキングをしたりなど、なるべく全日制高校の生徒と同じようなタイムテーブルで生活することを心掛けましょう。
学校に行っていたのか
通信制高校に通ってらっしゃる方には、学校のキャンパスには全く通わず塾の自習室で勉強しているという方もいらっしゃると思います。
もちろん、そのほうが勉強時間を確保するという点においては非常に効率的です。
しかし、私はあまりこのやり方をお勧めしません。
通信制高校には、様々なバックグラウンドを持った方が在籍しています。
なかには、医学部に行ってしまうと二度と関わり合えないような人たちもいます。
たとえば、私の通信での友人には自衛隊に行った人もいます。
このような人たちと関わり合いをもつということは、自分の経験値としてプラスになることです。
勉強ばかりに目が行ってしまうことはわかりますが、「通信に行っていた」という経験を今後の人生においてプラスのものとするためにも、キャンパスに足を運ぶことはお勧めです。
通信制高校に移り、現役で医学部に合格して思うこと
通信制高校を卒業し、医学生になって痛感することは医学部の世界の狭さです。
医学部に来る学生は皆、高校時代、早い人は小・中学時代から勉強に励み、知識が豊富です。
しかし、通信制高校から来た私には、皆が同じように見えて少し異質さを感じます。
医師となり、臨床の現場に出ると当たり前ですが、色々なバックグラウンドを持った患者さんに出会い、また時には患者さんの人生を背負う覚悟を決めなくてはなりません。
いわゆる王道ルートで医学部に来た人はおそらく、現場に出て初めて自分の見えている世界の狭さを感じることだと思います。
しかし、通信制に籍を置き、様々な人と関わり合いを持っておけば、臨床現場に出た時にそこまで驚くことはないでしょう。
病気になってしまったから、体力勝負の医師はやっていけないんじゃないか、面接で落とされるのではないか、という懸念点はあると思います。
もちろん、体力は現場に出る医師には必須ですが、それ以上に一度でも患者になったことがある、という経験は医師になってからどんな場数を踏んでいる医師よりも患者目線で医療行為が行えるので、むしろ強みです。
また、面接に関しては、テストの点数が良ければ、気にすることはありません。実際、私も受かっています。
今振り返って、通信に行っていたことは弱みだと思っていません。むしろ、強みです。
まとめ
今回は、通信制高校から現役で医学部に行った私が自身の経験を踏まえて、今、通信制に行きながら医学部を目指している受験生に向けて、心掛けてほしいことを書いていきました。
通信から医学部に行くことは、決して簡単ではないし生半可な気持ちでは目標達成は出来ません。
しかし、不可能な道ではないし、通信制に行ったから、という理由で夢は諦めず、頑張ってください。






