千葉大学医学部医学科 一般前期 対策

千葉大学医学部医学科「一般選抜(前期日程)」の対策・勉強法を現役医学生が解説!

こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。

首都圏の国立大学医学部として根強い人気を誇る、千葉大学医学部医学科。

大学入学共通テストと個別学力検査(英語・数学・理科)、そして面接を組み合わせた「2次試験重視型」の配点構成が特徴で、一般選抜(前期)には毎年300名を超える受験生が集まります。

「共通テストと2次試験、どちらをどこまで仕上げれば合格に届くのか」。これは多くの受験生が抱える共通の悩みではないでしょうか。

本記事では、千葉大学医学部「一般選抜(前期)」の入試制度と出題傾向をもとに、合格へ直結する対策・勉強法を科目別に解説します。

直近(令和8年度=2026年度)の入試結果に加え、2022〜2025年度(令和4〜7年度)の英語・数学・物理・化学・生物については実際の入試問題原本を確認したうえで整理しました。

合格の鍵は、共通テスト475点+2次試験1000点という配点比率(2次試験が全体の約68%)を踏まえ、英語・数学・理科の記述式試験を時間内に仕上げる力です。

それでは、合格のポイントから順に見ていきましょう!

情報提供者:既卒・滋賀医科大学在籍(2021年度 一般前期合格)

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医進会

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千葉大学医学部医学科「一般選抜(前期日程)」合格のポイント

  • 合否は共通テスト475点+2次試験1000点(数学300・理科300・英語300・面接100)の総点1475点で判定!2次試験の比重が約68%と大きく、記述式の学力試験で得点できるかが合否を左右します。
  • 数学は120分・大問5題・ほぼ全問記述。実際の入試問題原本(2022〜2025年度)では、理学部などと共通の大問群(9題)のうち医学部は「大問5〜9」を解答する構成が一貫しており、確率・複素数平面・微積分・整数などの融合問題が中心です!
  • 理科は2科目で100分(1科目あたり実質50分)と非常にタイトな時間設定。化学は毎年大問4題すべてを解答しますが、物理・生物は医学部が解答すべき大問の組み合わせが年度によって変わることがあり、解ける問題を素早く見極める判断力が問われます。 
  • 英語は大問3題(長文読解2題+文法・語彙・英作文系1題)が2022〜2025年度で一貫。記述式中心で、下線部和訳・内容説明など日本語での説明力も試されます。試験時間は大学公式には明記がなく、予備校講評では80分とする資料が複数あります。 
  • 2次試験には個人面接(100点)があり、MMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)に近い形式で、医療倫理などの答えのない問いへの対応力が問われるとされています。

千葉大学医学部医学科「一般選抜(前期)」の日程・募集人数・入試科目おさらい

対策に入る前に、押さえておきたい基本情報を整理します。

以下は令和8年度(2026年度)の学生募集要項・入試結果に基づく内容です。

千葉大学医学部医学科の一般選抜(前期)は、大学入学共通テスト+個別学力検査(英語・数学・理科)+面接で合否が決まる、国立大学医学部の標準的な選抜方式です。

項目 内容
日程(令和8年度) 出願期間:2026年1月27日〜2月5日/大学入学共通テスト:2026年1月18日・19日/第1段階選抜合格発表:2026年2月9日/個別学力検査(前期):2026年2月25日・26日(亥鼻キャンパス)/2次合格発表:2026年3月7日/入学手続締切:2026年3月15日
募集人数 一般枠82名+千葉県地域枠10名
試験内容 第1次(大学入学共通テスト 6教科8科目)/第2次(個別学力検査:英語・数学・理科2科目・面接)
第1次の科目と配点 国語100点/数学(数ⅠA・数ⅡBC)100点/理科100点/外国語100点/地理歴史・公民50点/情報Ⅰ25点/計475点
第2次の科目と配点 数学300点(120分・記述)/理科300点(2科目計100分・記述)/外国語(英語)300点(80分・記述)/面接100点(個人面接)/計1000点(総点1475点)
出題範囲 数学:数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C/理科:物理(物理基礎・物理)・化学(化学基礎・化学)・生物(生物基礎・生物)から2科目選択/英語:英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

※参照元:令和8年度 千葉大学 一般選抜 学生募集要項(千葉大学公式)|

合否は共通テストの成績に2次試験(学力検査+面接)を加えて総合的に判定されます。

2次試験の配点(1000点)が総点(1475点)の約68%を占めるため、共通テストで多少出遅れても2次試験での挽回が可能な一方、2次試験の学力検査(数学・理科・英語)と面接をバランスよく仕上げる必要がある入試です。

なお、千葉大学の入学者選抜要項には「個別学力検査等の得点が当該学部・学科受験者の平均点に満たない教科・科目等があった場合、不合格とすることがある」旨が明記されています。

総合点が合格水準にあっても、英語・数学・理科のいずれか1科目で極端な失点をすると不合格リスクが生じるため、3科目をバランスよく仕上げることが千葉大学医学部特有の注意点です。

千葉県地域枠の卒後義務

千葉県は「医師修学資金貸付制度」により、千葉大学医学部医学科などの医学部生に月額修学資金を貸与し、一定期間、県指定の医療機関で勤務した場合に返還を全額免除する制度を運用しています。

従事年限は「貸付期間の1.5倍に相当する期間」とされ、例えば医学部在学中の6年間貸与を受けた場合、義務履行期間はおおむね9年間(臨床研修期間を含む)です。

診療科の制限は基本的にありません(産婦人科を対象とする別コースを除く)。義務を履行できない場合は、貸与額に利息を加えて返還する必要があります。地域枠を検討する場合は、出願前に千葉県・大学の最新の説明会資料・募集要項で必ずご確認ください。

※参照元:千葉県医師修学資金貸付制度(千葉県公式)

【教科別に対策】千葉大学医学部「一般選抜(前期)」の入試傾向から対策と勉強法を解説

数学

千葉大学の数学は理学部など他学部と共通の大問群から出題され、志望学部・学科ごとに解答すべき大問が指定されます。

原本で確認できた2022〜2025年度はいずれも、医学部は9題中「大問5〜9」の5題を120分で解答する指定でした(大問1〜4は他学部向け)。

年度 医学部の解答範囲 大問構成
2025(令和7) 大問5〜9 大問5:確率(さいころの目で座標平面上を移動するランダムウォーク)/大問6:微積分(対数曲線に接する円の半径・面積)/大問7:微分法(有理関数の増減・凹凸・変曲点・漸近線・接線)/大問8:複素数平面・図形(正方形の中心に関する証明)/大問9:微積分の不等式証明(3次導関数の条件下での積分と関数値の評価)
2024(令和6) 大問5〜9 大問5:確率(座標平面上の格子点から選んだ3点でできる図形の面積・極限)/大問6:微分(指数関数の最小値・方程式の解・回転体の体積)/大問7:3次方程式の実数解の性質・極限/大問8:円の内接・外接条件と半径の関係・極限/大問9:二項係数を含む級数の和・極限
2023(令和5) 大問5〜9 大問5:ベクトル(内積条件下での分解・垂線・外心)/大問6:確率(さいころによる数直線上の点の移動・漸化式)/大問7:三角関数・積分(絶対値付き三角関数の最大値と定積分)/大問8:複素数平面(ド・モアブルの定理・n乗根の個数)/大問9:微分法(関数の最大値・存在証明)
2022(令和4) 大問5〜9 大問5:確率+整数(さいころの目の積の割り切れ条件)/大問6:ベクトル・空間座標(直線と曲線上の点の距離最小化)/大問7:整数(不定方程式の整数解・漸化式・無数解の証明)/大問8:微積分(極限を含む関数の評価)/大問9:微積分(三角関数を含む関数の単調増加条件)

※参照元:千葉大学 医学部/一般選抜(一般入試)入試科目・配点・日程(旺文社パスナビ)

試験時間120分・300点。

医学部は9題中5題(大問5〜9)を解答する構成が2022〜2025年度で一貫しており、数列・確率・複素数平面・微分積分・図形と方程式・整数など、分野を融合した記述式の総合問題が中心です。

証明・説明を求める設問も毎年含まれ、単なる計算力だけでなく論証力が問われます。

1. 完答できる大問と部分点狙いを見極める

千葉大学の数学は大問5題を120分で解く記述式で、どの問題も1問で複数分野が絡む融合型です。

まず「確実に完答できる大問」と「部分点狙いに切り替える大問」を早い段階で見極める判断力を、過去問演習を通じて養っておくことが現実的な対策です。

2. 頻出の融合パターンを押さえる

頻出は確率(漸化式を含む)・複素数平面・微分積分・整数・ベクトルです。

分野ごとに過去問を縦に解き、典型的な誘導の乗り方と計算処理のパターンを体に入れておくと、初見の融合問題でも最初の一手が見えやすくなります。

3. 導出過程・証明を論理的に表現する

記述式なので、結論だけでなく導出過程を簡潔に示す力が問われます。

2022・2023年度は証明問題や存在証明も出題されており、場合分け・図示を丁寧に書く習慣をつけておくと、完答できなくても部分点を着実に積み上げられます。

4. 120分の時間配分と解く順序を固める

120分で5題という設定は、私立医学部と比べて1問あたりの持ち時間に余裕がある一方、設問自体の難度・計算量が高いため、時間が余ることは想定しにくい入試です。

見直しの時間を確保するために、解く順番と各大問にかける時間の上限を、過去問演習の段階で決めておきましょう。

英語

英語は志望学部による解答範囲の違いはなく、大問3題(Ⅰ〜Ⅲ)構成が2022〜2025年度で一貫しています。

長文読解2題(下線部和訳・内容説明が中心)+文法・語彙・英作文系1題という骨格が基本で、記述式の設問が大半を占めます。

年度 大問構成
2025(令和7) 大問Ⅰ:長文読解(猫がうま味を好む理由を扱う科学系英文/和訳・内容説明・語句整序)/大問Ⅱ:長文読解(適切な水分摂取量を扱うBBC記事/和訳・内容説明・語句整序)/大問Ⅲ:英作文(イギリス民話「Lazy Jack」の空所に指定語を用いて英文を補い物語を完成させる形式、全10箇所)
2024(令和6) 大問Ⅰ:長文読解(Gretchen Rubinのエッセイ、網膜剥離の不安をきっかけに身体感覚の大切さに気づく回想文/和訳・内容説明)/大問Ⅱ:長文読解(Andreas Wagnerの科学エッセイ、進化的に「不遇」だった生物・発明が後に成功する現象/空所補充・和訳・語句整序)/大問Ⅲ:文法・語彙(派生語への語形変化5問、指定語を用いた同意書き換え10問)
2023(令和5) 大問Ⅰ:長文読解(睡眠と創造性に関する研究を扱うScientific American記事/和訳・内容説明・同義語選択)/大問Ⅱ:長文読解(Y.N.ハラリ『Sapiens』抜粋、近代科学と「無知の自覚」/空所補充・同義語選択・内容真偽判定)/大問Ⅲ:文法・語法(語句整序、指定語を用いた書き換え10問、会話文の空所補充)
2022(令和4) 大問Ⅰ:長文読解(Adam Grant “Think Again”抜粋、再考の重要性/下線部和訳・内容説明)/大問Ⅱ:長文読解(高齢者向けロボットペットによる孤独対策を扱う記事/指示語・下線部和訳・内容説明)/大問Ⅲ:文法・語彙(指定語を用いた同意文書き換え10問)

※参照元:千葉大学 医学部/一般選抜(一般入試)入試科目・配点・日程(旺文社パスナビ)

300点・大問3題構成で、長文読解2題+文法・語彙・英作文系1題という骨格は2022〜2025年度で変わっていません。

長文は科学・医療・社会テーマが中心で、下線部和訳・内容説明など日本語記述の設問が多く、英語力に加えて日本語での説明力が問われます。

1. 記述式長文読解の精読と記述力を磨く

千葉大学の英語は、記述式の長文読解が中心です。

精読で文章の論理構造(対比・因果・具体例)を掴む練習を早めに始め、設問の根拠となる箇所を素早く特定し、日本語で簡潔にまとめる力を養いましょう。

2. 大問Ⅲの多様な形式に対応する

大問Ⅲは、年度によって文法書き換え・語形変化・英作文(物語文完成)など形式が変わります。

過去問は直近数年分に幅広く触れ、どの形式が来ても対応できる状態を作っておきましょう。

3. 専門・社会系の語彙力を広げる

長文のテーマは科学・医療・社会と幅広く、専門的な話題も扱われます。

標準的な単語帳を1冊やり込みつつ、過去問演習で出会った語彙・言い回しをノートに蓄積していく地道な対策が効果的です。

4. 自身の処理スピードを把握・管理する

試験時間は大学公式には明記されていません。

過去問演習の際は、実際にどれだけの時間で長文2題+大問Ⅲを仕上げられるかを自分で計測し、時間配分の感覚を早めに掴んでおきましょう。

5. 第三者による添削を活用する

添削してもらえる環境がある場合は、記述式の解答(和訳・内容説明・英作文)を先生や講師に見てもらい、表現のストックを増やしていくことが、短期間でも得点を安定させる近道です。

物理

物理は年度によって医学部の解答範囲(解答すべき大問の組み合わせ)が変わっています。

確認できた2022〜2025年度はいずれも力学・電磁気を中心に、波動・熱力学のいずれかが加わる構成でした。

年度 医学部の解答範囲 大問構成
2025(令和7) 2・4・5・6(4題) 大問2:力学(振り子状の小球と鉛直投げ上げされた小球の衝突・単振動、床反射前までの短縮版)/大問4:電磁気(磁場境界を通過する五角形コイルの電磁誘導、有限幅磁場領域での発展版)/大問5:熱力学+原子(単原子理想気体のP-Vサイクル/ウラン同位体の放射性崩壊と核分裂の2部構成)/大問6:波動(屈折の法則の導出/光ファイバー中の光路長比較の2部構成)
2024(令和6) 1・2・4・6(4題) 大問1:力学(ばねで結ばれた2物体の運動、接合解除後の分離)/大問2:力学(惑星まわりの楕円軌道・脱出条件・静止衛星化)/大問4:電磁気(誘電体を挿入したコンデンサーとばねで吊るした可動電極板の力のつり合い)/大問6:波動(回折格子の光路差・回折角、格子定数が変化する集光素子)
2023(令和5) 2・4・6(3題、予備校講評による) 大問2:力学(台と小球の2体問題)/大問4:電磁気(傾斜レール上の導体棒による電磁誘導、自己インダクタンスを含む回路)/大問6:波動(光の屈折・反射、見かけの深さとフェルマーの原理)
2022(令和4) 2・4・6(3題) 大問2:力学(ばねで固定した物体の振動と遠心力下での離脱条件)/大問4:電磁気(クーロン力・電場中の荷電粒子の運動、磁場中の円運動と比電荷の計算)/大問6:熱力学(シリンダー内気体の等温・断熱変化と熱機関の効率)

※参照元:千葉大学 医学部/一般選抜(一般入試)入試科目・配点・日程(旺文社パスナビ)

理科2科目で100分(1科目あたり実質50分が目安)。

力学・電磁気は2022〜2025年度すべてに出題されており、最頻出の2分野です。3題目以降は波動・熱力学・原子が組み合わさる形で、医学部の解答数・範囲は年度により変動します(2022・2023年度は3題、2024・2025年度は4題)。

記述式で計算過程や考察・グラフ作成が求められる設問もあります。

1. 力学・電磁気を軸に原理から理解する

力学・電磁気は確認できた4年分(2022〜2025年度)すべてに出題されており、毎年の軸と考えられます。

基本〜標準レベルの典型問題を、公式を丸暗記するのではなく導出過程から理解し、初見の設定にも対応できる状態まで仕上げておきましょう。

2. 波動・熱力学・原子の穴を作らない

3題目以降は波動・熱力学・原子のいずれかが出題される年があり、2024・2025年度は解答数が3題から4題に増えています。極端な捨て分野は作らないほうが安全です。

3. 1科目50分の時間配分を徹底する

理科2科目で100分と時間が非常にタイトです。

得意分野から確実に得点し、難所は思い切って後回しにする時間配分を、過去問演習で固めておくことが重要です。

4. 記述・グラフ描画・計算の精度を高める

答えのみでなく途中の考察やグラフ作成が求められる設問もあり、部分点を狙いにくい形式です。

計算過程でのケアレスミスを防ぐため、日頃から丁寧な計算を心がけましょう。

化学

化学は志望学部による解答範囲の違いがなく(医学部は大問1〜4のすべてを解答)、大問4題構成が2022〜2025年度で安定しています。

理論・無機・有機・高分子からバランスよく出題されます。

年度 大問構成
2025(令和7) 大問1:理論(結晶構造、NaCl型・ミョウバン型格子の充填率と密度計算)/大問2:無機(鉄・アルミニウムの製錬、酸化鉄の還元、ホール・エルー法)/大問3:有機(アルケンの異性体・構造決定)/大問4:高分子・生化学(アミノ酸の等電点、ペプチドの加水分解とリシン含有数の定量)
2024(令和6) 大問1:理論(過酸化水素の酸化還元反応・滴定、MnO2触媒による分解の反応速度)/大問2:無機(都市鉱山からの金・銀・銅リサイクル、銅の電解精錬、王水を使わない金の溶解)/大問3:有機(芳香族炭化水素の置換反応と異性体、酸化によるジカルボン酸生成、ウォッカー法)/大問4:高分子(浸透圧による平均分子量測定、ポリブチレンテレフタラート、PET樹脂のリサイクル)
2023(令和5) 大問1:理論(コロイド・界面活性剤、浸透圧とファントホッフの法則、タンパク質の会合平衡)/大問2:無機(陽イオン・陰イオンの系統分離、モール法による塩化物イオンの滴定定量)/大問3:有機(C4H8の異性体、水付加・ヨードホルム反応、同位体を用いたエステル化の反応機構)/大問4:高分子(ナイロン6・ポリ乳酸、天然ゴムの構造と劣化、元素分析による構造決定)
2022(令和4) 大問1:理論(理想気体とファンデルワールスの状態方程式、活性化エネルギー)/大問2:無機(炭素の同素体の結合と性質、リチウムイオン電池・燃料電池、化学平衡)/大問3:有機(ベンゼンからのフェノール合成、解熱鎮痛薬合成への応用)/大問4:有機・高分子(油脂の構造決定、けん化価、脂肪酸の分離定量)

※参照元:千葉大学 医学部/一般選抜(一般入試)入試科目・配点・日程(旺文社パスナビ)

理科2科目で100分のうち、化学は実質50分前後が目安です。

大問4題(理論1・無機1・有機1・高分子または生化学の追加1)という配分が安定しており、無機は理論・工業化学と融合する形で出題される傾向があります。

計算問題・論述問題が多く、有機化学・高分子は、構造決定やアミノ酸・タンパク質など生体関連物質が頻出です。

1. 理論化学の重厚な計算を素早く処理する

理論化学は、計算量の多い分野(浸透圧・気体の状態方程式・反応速度など)が中心です。

典型計算を素早く正確に処理できるレベルまで反復しておくと、本番での時間の余裕が変わってきます。

2. 有機化学・高分子の構造決定手順を確立する

有機化学・高分子は、3年連続で構造決定や高分子の性質が出題されています。

元素分析→分子式→官能基→構造という流れを手順化しておきましょう。

3. 無機化学は理論分野と絡めて理解する

無機化学は単独の大問というより、電気分解・工業化学など理論分野と融合する形で出題される傾向があります。

反応式や色・沈殿を丸暗記にせず、理論分野と絡めて理解しておくと融合問題にも対応しやすくなります。

4. 実質50分の時間管理と判断力を養う

理科2科目で100分のうち、化学に割ける時間は実質50分前後です。

過去問演習で、解く問題と後回しにする問題を見極める判断力を養っておきましょう。

生物

生物は5つの大問群から医学部受験者が3題を解答する構成です。

ただし、どの3題を解答するかは年度によって異なります(2022・2023年度は大問1・2・3、2024年度は大問1・3・4)。

年度 医学部の解答範囲 大問構成
2025(令和7) 大問1・3・4 大問1:分子生物学(紫外線によるDNA損傷とヌクレオチド除去修復、PCR・電気泳動)/大問3:動物生理(骨格筋の構造と滑り説、膝蓋腱反射)/大問4:動物行動学・生態(カメムシの子育て行動、太陽コンパスによる定位行動)
2024(令和6) 大問1・3・4 大問1:分子遺伝学(大腸菌trpオペロンの発現調節、DNA損傷と突然変異、窒素同位体を用いたDNA複製実験)/大問3:恒常性(自律神経系・内分泌系による体内環境調節、体温調節、薬物依存と神経伝達物質)/大問4:植物生理(光受容体と光発芽、光屈性の光受容体特定実験)
2023(令和5) 大問1・2・3 大问1:免疫学(新型コロナウイルスワクチン、自然免疫・獲得免疫、PCR・サンガー法)/大問2:生殖・バイオテクノロジー(被子植物の重複受精、組織培養とカルス、アグロバクテリウム法による遺伝子導入、RNA干渉)/大問3:代謝・恒常性(血糖調節、解糖系・グリコーゲン代謝、ホルモンによる調節)
2022(令和4) 大問1・2・3 大問1:分子生物学(DNA・RNA構造の違い、制限酵素、コドンの縮重)/大問2:発生学(ウニの受精と初期発生、多精拒否と卵膜電位変化)/大問3:遺伝学・免疫学(ABO式血液型の遺伝様式、凝集反応、ハーディ・ワインベルグの法則)

※参照元:千葉大学 医学部/一般選抜(一般入試)入試科目・配点・日程(旺文社パスナビ)

理科2科目で100分のうち、生物は実質50分前後が目安です。

分子遺伝学・発生・免疫学・代謝・恒常性・動物生理・生態など医学に関連した分野に集中しており、コロナワクチン・PCR・遺伝子導入など時事性のあるテーマも扱われます。

単なる知識の暗記ではなく、字数指定のある記述・論述が中心で、思考力と表現力が問われます。

1. 記述・論述の表現力を日常的に鍛える

論述問題が中心のため、現象や理由を自分の言葉で説明する練習を日頃から行い、結論→根拠の順で簡潔にまとめる習慣をつけておきましょう。

2. 医学関連・時事テーマの基礎理解を深める

頻出とされる分子遺伝学・発生・免疫学・代謝・恒常性・動物生理などの分野は、教科書・資料集の内容を「人に説明できる」レベルまで理解しておくと、時事性のある題材にも対応しやすくなります。

3. 解答指定範囲の変更に対応できる幅を持つ

医学部が解答すべき大問の組み合わせは、2022・2023年度は大問1・2・3でしたが、2024・2025年度は大問1・3・4に変わりました。

直近の傾向を踏まえつつ、5題すべてに目を通し、どの組み合わせが指定されても対応できる知識の幅を持っておくと安心です。

4. 実験考察問題の読み解き手順を確立する

実験考察問題では、目的・対照実験・条件・結果・因果を整理する手順をあらかじめ決めておくと、長いリード文やグラフのデータも落ち着いて読み解けます。

5. 知識問題の処理を高速化し論述時間を確保する

理科2科目で100分のうち、生物に割ける時間は実質50分前後です。

知識問題は短時間で正確に回収し、論述・考察問題に時間を残す配分を、過去問演習で固めておきましょう。

面接

2次試験には面接(100点)があります。

大学公式には面接の実施回数・時間・面接官人数・評価基準は公表されていません。他予備校の取材情報によれば、受験生1名に対し面接官1名の個人面接を7〜10分程度×3回行う、MMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)に近い形式とされています。

頻出とされるテーマは、

  • 志望理由(医師志望理由・千葉大学志望理由)
  • 将来の進路、医療倫理(患者の自己決定など)
  • 地域医療、AIと医療、チーム医療など現代的な医療社会問題(受験生体験談・予備校分析に基づく暫定情報)

提示された資料や状況設定への意見を求められることもあるとされ、結論→理由→具体例の順で簡潔に述べる練習をしておくと安定します。

なお、千葉大学医学部医学科の一般選抜(前期・後期)に小論文は課されません。個別学力検査等の科目は数学・理科・英語・面接のみです。

まとめ

千葉大学医学部医学科の一般選抜(前期)について、入試制度と、確認できる範囲での出題傾向、対策・勉強法をご紹介しました。

合否は共通テスト475点+2次試験1000点の総点1475点で判定され、2次試験の比重が約68%と大きいのが特徴です。

数学は、大問5題(大問5〜9)・120分のほぼ全問記述で分野融合の総合問題が中心、理科は2科目100分という厳しい時間設定で、化学は毎年大問4題すべてを解答する一方、物理・生物は医学部の解答範囲が年度によって変わることもあります。

英語は、大問3題・記述式の長文読解が軸になります。

面接は、MMI的な形式で医療倫理などへの対応力が求められるとされています。

だからこそ、共通テストで大きく出遅れないようにしつつ、2次試験の英語・数学・理科をバランスよく仕上げ、面接対策も早めに始めることが、合格への近道になります。

なお、千葉大学公式サイトで最新の学生募集要項を必ずご確認ください。

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