【2025年最新】浜松医科大学の入試傾向・難易度は?問題の特徴・対策方法を徹底解説!

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浜松医進会塾長/浜松医科大学医学部医学科4年

東海中学・高校学校を卒業。1年間の浪人生活を経て浜松医科大学へ入学。高校卒業時は学年最下層の成績だったが、1年間の猛勉強の末に医学部へ進学した。

こうした自身の経験をもとに、2023年に浜松医進会を立ち上げ。

浜松医科大学医学部の受験を検討していく際、何よりも気になるのが入試傾向・具体的な難易度ではないでしょうか。

「各科目でどのように問題が出されるのかがわからない…」
「どう勉強すれば合格ラインまで学力を伸ばせるかわからない…」

このような不安を抱えている浜松医科大医学部志願者に向けて、この記事では、各科目の入試傾向や注意点・最適な対策方法を徹底解説していきます。

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浜松医科大学の基本情報まとめ

まずは、浜松医科大学の基本情報として、偏差値・学費をまとめていきます。

浜松医科大学の偏差値はいくつ?

浜松医科大学医学部の偏差値は、河合塾調べで65.0となっています。河合塾は国公立大学医学部の偏差値を62.5から72.5の間で設定しているため、浜松医科大学医学部の偏差値・難易度は全国の医学部の中では標準程度となっています。とはいえ、医学部の入試難易度は大学受験の中でもトップのため、難関大学であることは間違いありません。

浜松医科大学の学費はいくら?

浜松医科大学は国立大学のため、文科省が定めた標準額に沿って学費が設定されています。そのため、学費は年額535,800円、6年間で320万円程度となっています。私立大学医学部の平均学費が約3200万円であることを考えると、浜松医科大学の学費は医学部としては安価で、通いやすいと言えるでしょう。

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浜松医科大学の入試傾向

ここからは、本題である浜松医科大学の入試傾向について徹底解説していきます。全体概観・各科目の傾向はもちろん、どのように対策していくべきかも触れていくので、是非最後まで見ていってください。

全体の配点・共通テストでの目標点・2次試験全体の傾向を解説!

浜松医科大学医学部は、

  • 共通テスト:475点
  • 2次試験:700点
  • 合計:1175点満点

で配点を構成しています。2次試験は英語200点・数学200点・理科2科目200点・面接100点で構成されています。

浜松医科大学医学部は、共通テストの過去2年間の合格者平均得点率が81.07%となっています。それ以前のデータも含めてみても合格者の得点率が大きくぶれる傾向がないため、共通テストの目標得点率としてそのまま考えていいでしょう。

ただし、共通テストで高得点を取ることはもちろん有利に働きますが、配点としては2次試験の得点比率の方が高いため、2次試験対策に重きを置くことが重要です。2次試験と共通テストでまったく傾向が違うため、2次試験に学習時間を割けるよう、目標得点率を意識して学習していくことをおすすめします。

続いて、2次試験(学科試験)全体の傾向を大まかに解説します。

浜松医科大学の2次試験は、どの教科でも標準レベルから難問レベルまで幅広い難易度帯の問題が用意されている傾向があります。

ただし、時折教科書の範囲外とも考えられる問題が出ることもあるため、総合的に見て単科医科大学らしい高い難易度でまとまっています。

得意科目であれば難問までチャレンジするのもいいですが、全科目でそれをするのは現実的ではありません。そのため、比較的難易度の低い問題を確実に取っていくことが重要です。また、科目によっては時間制限がタイトなものもあるため、短時間で問題を捌く練習をしていく必要もあります。

2次試験における各教科の問題傾向・特徴について以下の表にまとめたので、まずはこちらをご覧ください。

教科 数学 英語 理科
物理 化学 生物
解答時間 90分 90分 120分(2科目選択式)
大問数 4 3 5 4 4
頻出単元・分野 微積分
数列
確率
極限
長文読解
英作文
幅広い分野から出題 幅広い分野から出題 実験・論述問題
解答形式 記述式 記述式 記述式 記述式 記述式
問題の難易度 標準〜難 標準 標準〜やや難 標準〜やや難 基礎〜標準
時間的余裕
(◯/△/×)
× △~×

続いて、浜松医科大学医学部の2次試験における傾向・対策について、教科ごとにさらに深く解説していきます。

数学の傾向・特徴|厳しい時間制限が最大の特徴!

浜松医科大学の数学は、試験時間90分・大問4つで構成されています。

大問ごとに難易度差があり、標準レベルの大問が2題・難問レベルの大問が2題となっています。

各大問ごとに3から4程度の小問が含まれており、誘導自体は丁寧ですが読み取らなければならない内容が細かい・教科書内容を超えた難易度の問題が出てくることがある傾向にあります。

また、微積分・数列・確率・極限がよく出題されているため、これらの単元を重点的に対策することが重要です。

さらに、浜松医科大学の数学は時間制限が非常に厳しい傾向にあります。どの大問も高い難易度であるにも関わらず、1問あたりに割ける時間は20分と少し程度しかありません。特に難問レベルの2題を時間内に完答するのは非常に難易度が高いです。

数学の対策方法|頻出単元対策は必須、加えて素早く解く訓練を!

浜松医科大学の数学で合格ラインを超えるためには、以下の3つの対策が重要です。

1つ目は、分野を問わず標準レベルの問題をクリアできるように演習を積んでいくことです。

浜松医科大学数学で合格ラインの点数を取るには、標準レベルの問題を漏れなく答え切ることが非常に重要です。そのため、どの単元が出ても完答できる・ほぼ答えられるように対策をしていきましょう。青チャート・標準問題精講レベルの標準問題集をスムーズに答えられるようになることが目標です。

2つ目は、頻出単元である微積分・数列・確率・極限の難問レベルまで挑めるように学習しておくことです。

浜松医科大学数学の難問は、頻出分野から出題されることが多いです。そのため、微積分、数列、確率、極限などの頻出単元については、難問レベルの問題も最低5割程度は解答できるよう演習していくことが重要です。

対策1つ目でまとめた参考書に加えて、プラチカ・上級問題精講レベルの問題集で該当単元の対策をしていきましょう。複数の問題集にあたることで、様々な考え方を身に着けることが可能です。

3つ目は、早く解くことを意識した演習を取り入れることです。

浜松医科大学数学はとにかく時間制限が厳しいです。そのため、じっくり考えて解法を身に着ける演習をすると同時に、スピードを意識してクリアする演習をしていくことが重要です。青チャートレベルの標準問題であれば20分以内を目安に、プラチカレベルの難問であっても25分以内には答えられるようになりたいところです。

とはいえ、本番では1つの問題に固執しすぎず、全体を通して合格ラインの点数を取ることが必要です。各大問最後の問題は後にする・解法が思いつかなかったとしても焦らず次に向けて動くなどしていけるよう、日ごろから訓練していきましょう。ある程度目途がついたら、過去問を素材に演習していくことがおすすめです。

英語の傾向・特徴|医学部受験としてはスタンダードな構成!

浜松医科大学の英語は、制限時間90分・大問3つで構成されています。大問の内訳は、例年長文が2題・150語程度の執筆が要求される課題文型の自由英作文が1題となっています。長文・自由英作文ともに、医学トピックからの出題が目立つ傾向にあります。

また、医学部受験全体で見ると標準的な英文の難易度ですが、英語で問われて英語で解答する英英問題がやや多い傾向が見られます。

なお、問題の分量に対しての時間制限は比較的緩めのため、医学部受験に向けて用意が出来た受験生であれば時間面で苦しむことはそこまでない試験となっています。

ただし、自由英作文の問題は語数制限・テーマの都合上解釈に悩みやすいです。そのため、課題文型の自由英作文の問題への対策が甘いと一気に高得点が厳しくなる傾向があります。

英語の対策方法|医学領域の英語長文・課題文型自由英作文の演習を重視!

浜松医科大学の英語で合格ラインを超えるためには、以下の2つの対策が重要です。

1つ目は、医学内容が盛り込まれた英語長文の演習です。英語長文の前提となる文法・構文についてはそこまで難しい内容は要求されず、標準的な内容を押さえておけば十分クリアできる内容です。『英文解釈の技術100』『Vitage』レベルの参考書を理解しておけばそこまで苦戦せずに読めるようになります。

ただし、これらのテキストだけでは医学領域の内容が問われる問題への対策は不十分となります。そのため、医学領域に対応している問題集や浜松医科大学の過去問・他大学医学部の過去問を活用して演習していくことで対策をしていきましょう。

2つ目は、課題文型自由英作文の対策演習です。傾向の項目でまとめた通り、この項目の対策が甘いと合格ラインまで点を伸ばすこと・時間内に解ききることが厳しくなります。そのため、英文法・英語構文の学習が完了したあとは早めに英作文の対策に移ることが重要です。

とはいえ、いきなり難しいものに挑むのではなく、『基礎英作文問題精講』などの比較的簡単なところから取り組んでいきましょう。徐々に難易度を上げていくことをおすすめします。

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物理の傾向・特徴|時間制限が厳しく、戦略が求められる試験

ここからは、理科各科目の傾向・特徴をまとめていきます。前提として、理科は2科目選択で試験時間は120分間です。そのため、1科目あたりに割ける時間は60分程度と考えておいてください。

まずは物理から傾向を見ていきます。浜松医科大学の物理は、例年大問5つで構成されています。頻出単元は特になく、ほぼすべての単元からまんべんなく出題される傾向にあります。どの大問も非常に標準的な問題レベルが主体となっていますが、各大問の最終問題はかなり難易度が高く、苦戦は必至です。

また、60分間で解く試験と考えた際に時間内にすべて解ききることは非常に厳しい試験となっています。そのため、比較的解ける問題が多いと言っても完答を狙いすぎず、戦略的に解く問題を判断していくことが重要です。

物理の対策方法|標準レベルの問題を早く解く訓練を徹底!

浜松医科大学の物理で合格ラインを超えるためには、以下の2つの対策が重要です。

1つ目は標準レベルの問題を大量に演習しておくことです。

傾向の項目でまとめた通り、浜松医科大学の物理は標準レベルの問題が大多数を占めます。『基礎問題精講』『標準問題精講』等の基礎~標準レベルの問題がまとまった問題集・参考書を多く演習していくことをおすすめします。可能な限り早めに過去問に触れられるよう、教科書レベルの習得は遅くとも高校3年生の5月ごろまでに完了させましょう。

2つ目は、時間制限を意識した演習を取り入れていくことです。

浜松医科大学の物理は時間制限が非常に厳しく、時間内に解ききることは難しい、あるいは出来たとしてももう1科目に大きく影響する可能性がきわめて高い試験です。そのため、当日どの問題を解いていけばいいか迷わないよう、日頃の演習段階から時間制限を意識した訓練を重ねていくことが非常に大切です。

無理に完答を狙わず、得点を最大化するためにどう立ち回っていくかの研究・勉強をしていけるよう、浜松医科大学・他大学の過去問を使って制限時間内に解いていく訓練を重ねましょう。

化学の傾向・特徴|理科で最も注意すべき科目!

浜松医科大学の化学は、大問数4つ・実質60分間で解くことになります。有機化学・無機化学・理論化学からバランスよく問題が出題されるため、化学全域の対策が重要となってきます。

浜松医科大学の化学は、いずれの大問も問われていることの把握に苦戦する構成となっている傾向があります。60分前後で解くことが大変厳しい分量であることは物理と同様ですが、論旨を捉えづらい点で非常に難易度が高い試験となっています。計算量が多い傾向にあるのも難易度を上げているポイントです。ただし、絶対の難易度そのものは標準レベルであり、本旨をつかめ冴えすれば解くこと自体は出来る試験構成です。総合的に見て、理科3科目の中で最も苦戦しやすい構成になっていると言えます。

化学の対策方法|無理に完答を狙わず、合格ラインを超えるための意識を!

浜松医科大学の化学で合格ラインを超えるためには、以下の対策が重要です。

対策として最優先で取り組みたいのが、標準レベルの問題・実験問題に関する演習を多くしておくことです。本旨を捉えるのが難しい問題が多いのは間違いないですが、それでも問題の難易度自体はそこまで高くはありません。『基礎問題精講』『標準問題精講』レベルの問題演習を重ねていくことが重要です。

化学は実験問題をスムーズにクリアできるかが重要になってくるため、『思考力が身につく化学実験問題』などの実験問題を多く収録している問題集で思考力をつけていきましょう。

また、これは対策というよりも意識的な部分になってきますが、目標ラインをやや低めに設定してもう1科目に時間を回す心構えを用意しておくことが必要です。

化学では1つの大問の論旨を掴むだけでも苦戦しがちなため、素直に理科のもう1科目と時間を半分ずつにするとどちらも十分に解けない可能性があります。化学が得意で得点源に出来るならばともかく、受験していくうえで標準的な実力であれば化学で60%・もう1科目で70%程度取るのが目標と捉えるのがスタンダードです。

そのため、各大問で計算量が多くこれ以上進むとまずいと判断した場合は遠慮なく次の大問・もう1科目にシフトしていきましょう。この判断が出来るよう、やはり過去問演習で本番イメージを持った演習を進めていくことが重要です。

生物の傾向・特徴|論述問題への対応力が明暗を分ける

浜松医科大学の生物は、大問4つで構成されています。試験時間はここまでの理科と同様、実質60分程度です。

浜松医科大学の生物では、実験問題・論述問題が多く出題される傾向があります。要求される知識レベルは基礎~標準レベルのため絶対の難易度はそこまで高くないですが、論述慣れをしていないとかなり苦戦する構成となっています。高校で学習する生物について、本質的な理解が出来ているかどうかが問われる試験になっていると言えます。

生物の対策方法|1問1答ではなく、論述でまとめていく訓練を!

浜松医科大学の生物で合格ラインを超えるためには、以下の対策が重要です。

最優先で取り組んでいきたいのが、標準レベルの問題・論述問題への対応力をつけるための演習です。傾向の項目でまとめた通り、絶対の難易度は高くないですが論述問題の解決力で大きく差がつく試験構成となっています。『基礎問題精講』『標準問題精講』『実戦生物 実験・考察問題集』などの基礎~標準レベルの問題がまとまった問題集で対策をしていきましょう。

また日頃の学習の段階でゆとりがあれば、新規で習った単元・実験結果について150~200文字程度でまとめる訓練もしていきましょう。本質的な内容の整理・のちに見返す際に効率的に確認できるようになるためおすすめです。

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ここまで浜松医科大学の入試傾向・対策についてまとめてきました。

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まとめ

この記事では、浜松医科大学医学部全体の受験傾向・各科目の大まかな傾向と対策方法について解説していきました。

受験に向けた不安が少しでも晴れたでしょうか?浜松医科大学医学部に合格するためには、出題傾向を確実に掴んで正しく、無駄なく演習していくことが重要です。この記事が浜松医科大学の受験を考えている方にとって指針となるものであれば幸いです。

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