浜松医進会塾長/浜松医科大学医学部医学科4年
東海中学・高校学校を卒業。1年間の浪人生活を経て浜松医科大学へ入学。高校卒業時は学年最下層の成績だったが、1年間の猛勉強の末に医学部へ進学した。
こうした自身の経験をもとに、2023年に浜松医進会を立ち上げ。
医学部を志したとき、まずは受験勉強の見通しを立てる人は多いと思います。
しかし、目標が遠く、自分1人ではスケジュールを立てるのに不安がある。という方もいるのではないのでしょうか。
「目標が遠すぎて自分の計画が実現できるか不安」
「時間がないけど、今年で医学部に受かりたい」
この記事では、このような悩みを持つ方へ向けて、1年で合格できる医学部対策をご紹介します。
受験勉強におすすめな参考書を知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください!
目次
偏差値65は必須?医学部合格の難易度とは
それでは、医学部に合格する難易度は実際どれくらいなのでしょうか。
医学部に合格するには、偏差値65以上が必須であると言われています。
偏差値65について、具体的な数字で考えていきましょう。
2024年度共通テスト数学Ⅰ・Aは、平均点が51.38点, 標準偏差が20,73という結果になりました。この結果から逆算すると、数学Ⅰ・Aで偏差値65を取るには83点以上必要ということになります。
このことから、医学部合格には共通テストで8割を超えることが必須であることがわかります。
偏差値65の大学は医学部以外で見ると、旧帝国大学や東京工業大学といった有名難関大学ばかりです。
このように、医学部は文字通り、最難関の大学であると言えるでしょう。ではそんな医学部に合格するにはどうすればいいのか、以下で見ていきましょう。
偏差値65について詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください!
合格者はみんなやってる!学習効率を上げるポイント3選
これだけ厳しい医学部受験ですが、中には、高校3年生になってから受験勉強を始めて、たったの1年ほどで合格するような人もいます。
もちろん彼らは単なる才能ではなく、確かな努力の上で受験突破を勝ち取ったのですが、ただ闇雲にがむしゃらに勉強をしたわけではありません。
短期間で効率的に学力を上げるために、さまざまな工夫を練って勉強をしてきたのです。
それは
- 細かく計画を立てる
- すぐに復習する
- ポモドーロテクニック
の3つです。
以下で詳しく見ていきましょう。
小さな目標を達成してモチベを維持!細かく計画を立てる
まず1つ目は、細かく計画を立てるということです。
「医学部合格」という目標は、今はすごく高い位置に見えるかもしれません。
しかし、目標を細分化していけば、より現実味と具体性を持って志望校を見つめることができるでしょう。
小さな目標を作れば、やるべきことが明確化します。
例えば先述した偏差値65を目指すというのは、非常に大きな壁に思えます。
しかし、その目標に辿り着くためのステップを細分化すると、
- 偏差値65
- 2024年共通テストの数学ⅠAなら83点以上が必要
- 大問1つあたり21点が必要
- 今の自分は〇〇分野がこの得点に届いていない
- 〇〇を重点的に勉強しよう!
- 今の自分は〇〇分野がこの得点に届いていない
- 大問1つあたり21点が必要
- 2024年共通テストの数学ⅠAなら83点以上が必要
というように、具体的に何をやるべきなのかが明確に見えてきます。
さらに、目標までの途中経過や、今の達成度も確認しやすくなり、そのことが自分の自信や継続のモチベーションに繋がります。
自分のやるべきことを細かく区切って計画を立て、コツコツ努力を積み重ねることで、合格まで最短で進むことができるでしょう。
24時間以内が最適!すぐに復習をする
合格者が意識していたこと2つ目は、すぐに復習をするということです。
人が記憶を定着させるのに重要なことは、”短い期間で何度も知識に触れること”と言われています。
特に、24時間以内に復習をすると、10分で100%の記憶に戻ると言われています。
英単語のような暗記が主体の学習では24時間以内に復習することを意識することで、より効率的に学習を進めることができます。
25分+5分で集中力維持!ポモドーロテクニック
合格者が意識していたこと3つ目は、ポモドーロテクニックです。
あまり聞き馴染みがない言葉だと思いますが、科学的に証明された、集中を続けるための時間管理テクニックです。
ポモドーロテクニックを用いた勉強の利点は
- オンとオフの切り替えができる
- ダラダラと勉強することを防ぐことができる
ということです。
やり方は単純で、次の3ステップで行います
- 課題を決める
- 25分間他のことは一切せず、集中して学習する
- 5分間瞑想したり、ストレッチしたりして休憩する
以上のことを1セットとして、計4〜6セット(2〜3時間)を行い、その後30分ほどの長い休憩をしましょう。
25分の集中が厳しいと感じる人なら、15分や10分に短縮しても構いません。とにかくオンとオフのメリハリをつけて、限られた勉強時間を最大限効率よく使えるようにしましょう。
確実に偏差値を伸ばす!科目ごとの勉強法をステップに分けて解説!
ここまで、受験勉強の前提となる計画の立て方や、どの教科でも活用できる集中法を紹介してきました。
しかし、各教科ごとに、具体的に何から勉強を始めれば良いかわからないという人もいると思います。
実は全ての科目において、必ず踏むべきステップというものが存在します。
どのステップを飛ばしても偏差値が伸びにくくなったり、得点が安定しなくなったりします。
逆にこのステップを順にこなしていけば、効率よく効果高く、自分の学力が向上し、短期間での医学部合格を狙えるようになるでしょう。
そんな各科目ごとの勉強ステップを、以下で詳しくみていきましょう。
英語に触れる頻度を増やす!英語の勉強法4Step
Step1.単語・文法
英語の学習のステップ1は「単語・文法」です。
英語の学習の中で、単語と文法は全ての基礎となります。
単語がわからなければ長文を読むこともできず、文法がわからなければ、正しい意味を捉えることができなくなります。
受験勉強を始めるとき、英語は単語や文法から始めることで、その後の学習に繋げていきましょう。
Step2.構文解釈
英語の学習のステップ2は「構文解釈」です。
構文解釈とは、「英文にSVOCを振っていき、英文の構造を理解する。」というものです。
難関大学の英語長文では、省略や倒置といった、単語を知っているだけでは正確に読むことのできない表現が出てきます。
構文解釈は和訳問題を解く上では欠かせないものになります。
志望校の過去問を見て、和訳問題がよく出る大学であった場合は、このステップを重点的に行いましょう。
構文解釈のおすすめの学習方法は次の4ステップです
- 英文をプリントする
- 英文にSVOCを振って、自力で和訳をする
- 訳例と解説を読む
- 音読をする
Step3.長文読解
英語の学習のステップ3は「長文読解」です。
構文解釈で短い文章を和訳し、理解する練習をしたら、次は英語長文で各文章の繋がりを意識しながら読む練習をしましょう。
現在、共通テストでは全ての問題が長文読解で、総単語数は平均して6000語を超えています。
このステップで長文読解に慣れ、問題を解く速度をあげるようにしましょう。
長文読解のおすすめの学習方法は次の4ステップです
- 長文を自力で解く
- 解答・解説を読む
- 訳例を見ながら英文を理解する
- 音読する
Step4.英作文・リスニング
英語の学習のステップ4は「英作文・リスニング」です。
英作文とリスニングは入試英語の勉強において最もレベルの高いものになります。
現在、共通テストではリスニングの配点がリーディングと同じになり、リスニングの重要性が高くなっており、英作文もほとんどの医学部入試で出題されるようになっています。
リスニングの難しさは、聞き逃した英語は二度と聞くことができないということです。
長文読解で速読を身につけたり、シャドーイングをしたりすることで、リスニング能力は向上します。
英作文の学習は参考書を用いて重要表現を覚える他に、長文読解の中で出てきた表現をその都度覚えていくという方法もおすすめです。
以上が英語の対策法です。
英語は時間をかけて学習すればだれでも得点が安定する科目ですが、学習の流れが特に重要な科目で、どれか1つでも抜かしてしまうと得点が安定しにくくなってしまいます。
以上の流れを守って得点を安定させましょう。
数学は暗記が6割!数学の勉強法3Step
Step1.解法暗記
数学の学習のステップ1は「解法暗記」です。
このステップは問題を解くための技術を身につける段階になります。
このステップでおすすめの教材は「青チャート」や「フォーカスゴールド」に代表される網羅系参考書です。
解法暗記といっても、単なる丸暗記では意味がありません。
正しい解法暗記とは、「解答の流れを暗記する」ということです。
おすすめの学習方法は次の4ステップです。
- 問題を自力で解く
- 問題の下にある指針を読む
- 解説を読む
- 全ての問題について解答の流れが頭の中に浮かぶまで繰り返す
このステップは数学の学習の中で最も時間がかかり、面白味のない勉強となりがちですが、地道に学習していきましょう。
Step2.思考力向上
数学の学習のステップ2は「思考力向上」です。
実際の入試問題では、解法暗記で解いたような単純な問題が出題されることはありません。単元が融合され、一見何から手をつければ良いかわからない問題に対するアプローチ方法を学ぶのがこのステップです。
数学はパズルを解くのに例えられることが多く、Step1の解法暗記で身につけた内容は、パズルのピースと言えます。パズルに解き方があるように、数学の問題にも、体系化された解答の手順というものが存在します。
おすすめ教材に載っている、ニューグローバルレジェンドや、1対1対応の演習を用いて、ステップ1で身につけた技術を、入試問題が解けるレベルまで引き上げましょう。
Step3.問題演習・計算力向上
数学の学習のステップ3は「問題演習・計算力向上」です。
最後のステップは、これまでに身につけた知識で多くの問題を解き、知識を洗練していくという段階です。
ステップ1、ステップ2が完璧にできていると、このステップではとても楽しく学習することができます。
このステップのおすすめの学習方法は次の通りです。
- 問題を解く
- 解説を読む
- 忘れていた内容をStep1,Step2で用いた参考書で復習する
以上が数学の勉強の流れになります。
数学の学習においてStep1とStep2はほとんど暗記になります。
センスやひらめきといったものは数学を解く上で必要ありません。
このステップを守って学習し、センスに頼ることなく数学が解けるようになりましょう。
数学の対策法を詳しく解説した記事はこちら
本質理解で難問も解ける!物理の勉強法3Step
Step1.公式理解
物理の学習のステップ1は「公式理解」です。
物理の学習において重要となるのが、「理解する」ということです。
公式の本質的な意味を理解することで、様々な問題に応用することが可能になります。
また、物理の問題では、公式を導出させる問題が頻出です。
公式を暗記することなく、理解することで、このような問題にも楽に対応することができます。
Step2.解法理解
物理の学習のステップ2は「解法理解」です。
数学の解法暗記とは違い、解法を理解するということが重要になります。
物理では、同じ問題設定が出ることはほとんどありません。
公式とともに、問題の解き方を理解することで難問に対しても難なく対応することができます。
解法を理解するコツは
- 1つ1つの操作で何を求めているのかを考える
- 計算をする際に単位を気にする
ということです。
Step3.問題演習・計算力向上
物理の学習のステップ3は「問題演習・計算力向上」です。
物理においても、最後のステップは問題演習です。
Step1、Step2で理解した公式、解法を駆使して問題を解くことに慣れていきましょう。
おすすめの学習方法は、数学と同じで次のステップです。
- 問題を解く
- 解説を読む
- 忘れていた内容をStep1,Step2で用いた参考書で復習する
以上が物理の対策法です。
物理は他科目と異なり、一度理解をしてしまえば、難問に対しても対応できてしまいます。
時間がない受験生でも自分の得意にしやすい科目になるので、解説したステップにならって学習していきましょう。
難問は後回しで良い!化学の勉強法3Step
Step1.内容理解
化学の学習のステップ1は「内容理解」です。
化学の入試問題は内容を理解していないと解けないものがほとんどで、特に酸化還元や中和滴定、有機化学の構造決定では、各操作の内容を理解しない限り、得点することは難しいです。
鎌田の理論化学や、宇宙一わかりやすい高校化学を用いて化学における様々な事象を理解していきましょう。
Step2.問題演習
化学の学習のステップ2は「問題演習」です。
化学は他の科目に比べて、出題される問題の種類が少なく、典型問題を網羅することによって、一気に得点源の科目にすることが可能になります。
重要問題集や、化学の新標準演習を使用して、典型問題の解き方を学習していきましょう。
Step3.発展理解・単語暗記
化学の学習のステップ3は「発展理解・単語暗記」です。
医学部をはじめとする難関大学の入試問題では、高校化学の範囲を超えた内容も入試問題として出題されることがあります。
出題される問題のほとんどが、問題文を読んで理解をすれば解ける問題になるのですが、時間に余裕がある受験生はここで対策するのが良いでしょう。
また、難関大学では、化学の難しい知識を問う問題も出題されます。一問一答を使用して、このような知識問題にも対応できるようにしましょう。
以上が化学の対策法です。
化学はとても範囲が広く、全ての範囲を終えることなく入試に本番になってしまう高校がとても多いです。なので、しっかりと対策ができた受験生は大きな武器になります。
解説したステップにならって学習をすすめ、周りの受験生に差をつけましょう。
事前準備で高得点!面接の対策について
医学部受験をする上で避けて通ることのできない面接試験。
対策がしにくく、あまり差がつかないと言われる面接試験ですが、絶対に回答の準備をしておくべき質問があるんです。
以下で詳しく見ていきましょう
絶対に準備しておくべき質問15選
面接で聞かれる質問には、「準備をしておくことが前提の質問」、「その場で考えさせる質問」の2 種類が存在します。
準備をしておくことが前提の質問に即答できない受験生は、面接官からの印象が悪くなり、面接点が低くなることが考えられるので、必ず準備しておくようにしましょう。
医学部受験の面接試験において絶対に対策するべき質問は15個の質問です。
- 医学部の志望理由
- 大学の志望理由
- 将来の医師像
- 自分の長所(短所)
- 中高で取り組んだこと
- 入学後に取り組みたいこと
- 趣味や特技
- 最近読んだ本
- 併願校について
- 尊敬する人物
- 医療に関する時事問題
- 調査書の内容
- 浪人・再受験の理由
- 地域医療について
- 地元の医療の現状について
志望理由は大学問わず聞かれるものになるので、準備は絶対にするようにしましょう。
また、地域枠で出願する方は、14,15番目の「地域医療について」という質問を必ず準備するようにしましょう。
日頃からニュースを見て医療に関心を持ったり、自分の将来を見つめることでこれらの質問に対する回答を模索していきましょう。
まとめ
この記事では、一年で医学部に合格するための対策方法を解説してきました。
医学部合格という目標は、今ははるか遠くに感じられるでしょう。しかし、今回紹介した対策法に取り組んでいけば、医学部合格に確実に近づいていきます。
地道な努力を積み重ねて3月に合格を勝ち取りましょう。
学習管理をしてもらうことで効率は格段に上がる
しかしそれでも、自分一人でスケジュールを立てて、学習を進めるのは難しいことと思います。
一人で情報を集めるにも限界があり、最後まで不安を残しながら勉強を進めることになってしまうかもしれません。
そこで、医学部受験の専門家にスケジュールを立ててもらうことで、より確実に学習を進めることができます。
医学部をはじめとした最難関への逆転合格なら「浜松医進会」がおすすめ!
「この受験コラムが役に立った!」
「医学部受験についてもっと知りたい!」
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- 現在の学力・学習習慣のヒアリング
- 各科目の優先度と学習量の配分
- おすすめの参考書とその使い方
- 受けるべき模試とその時期
これらをまとめた、医学部合格に向けたあなただけのためのロードマップを作成させていただきます。
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それでは、また次の受験コラムでお会いしましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!