こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。
今回は、現役医学生に医学部入学後のアルバイト事情について聞きました。
受験勉強が大変な時期だからこそ、「医学部に合格した後の生活」を少し想像してみることも、モチベーション維持につながるのではないでしょうか。
結論から言うと、医学生でもアルバイトはできます。
ただし、学年が上がると実習が始まったり、部活動との両立が必要になったりと自由に働ける時間は確実に減っていきます。
本記事では、医学部生のアルバイト事情について、実際に働いて感じたこと学年別の可能なバイト頻度、勉強との両立についてご自身の実体験や先輩などの話をもとに紹介していきます。
医学部生活をイメージしながら、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事は、現役医学生が自身の受験経験や医学部での学びをもとに執筆しています。
実際に経験したからこそ伝えられることを大切にするため、文章の表現や口調は、できる限り執筆した本人の言葉をそのまま掲載しています。
受験勉強の進め方や考え方は一人ひとり異なりますが、本記事がこれから医学部を目指す皆さんの参考になれば幸いです。
記事作成者:現役・浜松医科大1年生(2026年度 一般前期合格)
医学部生でもバイトはできる!
医学部生でもバイトすることはできます。
ですが、多くの医学生は6学年を通して、他の学部の方と比べるとバイトに入れる期間・回数は少ないでしょう。
他学部と違い、一コマでも落としたら即留年が決定してしまう、ということが理由として大きいと思います。
また、「医学生」というネームバリューがあれば家庭教師や塾講師などで高級に稼げるんじゃないのか、と思われる方も多いかもしれません。
しかし、実情はかなり地域に左右されるでしょう。
例えば、いわゆる新設医大と言われる大学は街の中心地から離れていることが多く、大学周辺で働ける場所がない。
県によっては、塾があっても車がないと行けない場所にあることもあります。
そうなると、塾講師よりも飲食店などアルバイトを選ばざるおえません。
飲食店バイトは社会経験になるので、はじめから塾講師などではなく飲食店でバイトしている方もいます。
最近は医療系スタートアップで有給インターンをしている方もちらほらいます。
臨床だけに留まらず、医療×ビジネスで活躍できる人材は今後、医師余りの時代が来る中で存在価値が重い人材となります。
興味がある方は、こちらの方面でもバイトを探してみても良いかもしれません。
部活との両立も可能
部活の稼働日数が週3・4日であれば、他学部の方よりできないとはいえバイトはできます。
実際、浜松医科大学の各部活の活動日は週に2,3回で兼部している同級生が多いですが、皆、飲食店は塾講師などでバイトをしています。
バイタリティーがある人だけがやれるんじゃないの、と思われるかもしれませんが意外とそうでもないです。
また、部活に入らなかったら過去問とか貰えらないんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
このことに関しては、結論から言うと心配はありません。
同級生の間でまわってきたり、過去問共有サイトがあったりします。
実際、私の周りでも部活に入っていない同級生もいます。
医学部生の学年ごとにバイト事情を解説
他学部でも同じかもしれませんが、学年によってバイトができるかできないかは大きく変わってきます。
医学部では、4年生以降病院実習などもはじまりかなり忙しくなります。
学年ごとにみていきましょう。
医学部1年生〜意外と忙しい!?〜
1年生はもっともバイトが出来るのでは…と思われる方もいるかもしれませんが、実は意外とそうでもありません。
1年生は確かに大学のカリキュラム的には自由が効きますが、生活面ではそうでもない。
一人暮らしを始める人は初めての生活、大学の文化になかなか馴染めない、車校に行く人もいる。
大学以外の面では初めてのことばかりで、右往左往することも多く気疲れも多いです。
よって、バイトは夏ぐらいから始める人が多いと思われます。
一方で春からバイトを始める人は、自分が通っていた塾で働いている人が多いようです。
受験に受かったら、夏ぐらいからバイトを始める感じになりそうです。
医学部2年生〜1番稼ぎ時〜
2年生は基礎医学の勉強が本格的になってきます。
基礎医学とは?と思われる方もいると思いますが、1番想像しやすい勉強はご遺体を解剖させていただくこと、ではないでしょうか。
勉強はだんだん忙しくなりますが、生活面に関しては1年やってきて慣れてくるでしょう。
勉強の良い感じの手抜き方も分かってきます。
また、部活に入っている人も、1年やってきて勝手が分かってきているので気疲れもあまりせず、かと言って幹部の学年ではないので、そこまで大変ではありません。
2年生が、1番バイトをしやすい時期ではないでしょうか。
※後述しますが、高学年になるにつれてバイトになかなかはいれない、場合によってはできない時期も出てきます。
その時に向けて、貯金を始める人もいます。
医学部3年生〜徐々に忙しくなるけど、まだやれる〜
3年生は2年生で学んだ基礎医学をもとに、臨床医学の勉強に進んでいきます。
覚える量も増え、勉強も大変です。
部活でも3年生が幹部になるところも出始めます。
しかし、3年生はまだバイトをする時間があります。
2年生で、勉強とバイトの両立方法を上手く会得している方が多いように見受けられます。
4年生以降は病院実習が入ってきてなかなかバイトに入れないため、最後の入りやすい学年になります。
医学部4年生〜OSCE,CBT,病院実習でなかなかバイトに入れない〜
4年生はOSCEとCBTという全国の医学部で共通のテストがあり、このテストに合格しなくては進級できません。
合格した後、冬からは病院実習が始まります。
部活の中には4年生も、部活をフルでやらなくてはならないところもあります。
そのため、バイトはなかなか入れません。
3年生でバイトをやめて、4年生以降は今までの貯金を使う人もいます。
イベントスタッフなどの単発バイトだけをやる人もいます。
総じて、4年生はバイトにはなかなか入れない、ということです。
医学部5年生〜病院実習、慣れたらバイトも?〜
無事5年生になると、病院実習が始まります。
テストに追われる、というよりも病院実習で実際に病院で「働く」ことにフォーカスが当てられます。
よって、大変なのは大変ですが、麻酔科などの診療科によってはバイトもやりやすいかもしれません。
もちろん、大学病院によってはブラックなところもあるので一概には言えません。
しかし、私がインターンしている会社では5年生からインターンし出す方が多いので、4年生と比べたらまだ働きやすい学年になっています。
医学部6年生〜病院実習、マッチング、卒業試験、国試でバイトはほぼできない〜
6年生は本当に忙しいです。
病院実習では大学病院での実習に留まらず、大学の関連病院で実習する大学もあります。
慣れていない外部の病院で働くことは、ものすごくストレスです。
そのうえ、研修医として働くための病院への就職活動、いわゆる「マッチング」も本気でしなくてはなりません。
特に県外の病院に行きたい人はとても負担になります。
他にも卒業試験、国試の勉強とバイトはほとんどできないでしょう。
一例ですが、大阪医科薬科大学が調査した大阪医科薬科大医学生のバイト事情の資料を貼っておきます。
- 全学年で「している」と回答した学生が54.2%。「していない」と回答した学生が45.8%。
- 2年生が一番多くバイトしていると回答し、ついで3年生・1年生。
- 6年生になると急激にバイトしている学生が減ります。ただ3割はいるようです。
ただ大阪医科薬科大学は、医学部、薬学部、看護学部の3つの学部からなるので、医学部に限った結果ではない点を踏まえた上でご覧いただければと思います。
昔の医学生と比べて、自分のお金のかけたいところにかけやすくなっている
医学生って部活の部費がとっても高い、という噂を聞いたことがある人もいるかもしれません。
医学部の部活は熱心なので、部活の練習以外でも試合、ご飯会などが多く、遠征代、飲み会代、後輩へのご飯おごり、などがあり、特に高学年になるにつれて高くなりがちです。
しかし、こういう部活に関する情報は現在ではあらかじめInstagram等のSNSで試合回数を見たり、新歓などで先輩に話を聞くことで事前に情報を集めることができます。
現在の医学生は昔の医学生と比べて、自分のお金のかけたいところにかけやすくなっているのではないでしょうか。
私も今まで、買えなかった推しのグッズもバイトで稼いで買っています!
自分自身のプライベートも大切にすることが、学業にも良い影響を与えてくれると思います。
まとめ
今回は医学生のバイト事情について詳しく書いていきました。
ほとんどの人が、勉強の合間に大学に入ってからバイトをしたい!と思っているのではないでしょうか。
ただ、医学生は勉強で大変でバイトはあまりできない、という印象をお持ちの方も多いと思いますが、稼げる時は稼げるため(学年によって)、バイトも精一杯できます。
ぜひ、今回の記事は医学部に入ってからも参考にしてほしいなと思います。










