こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。
医学部受験のなかでも私立の人気校として知られる、愛知医科大学医学部医学科。
東海地区を代表する単科の医科大学で、一般選抜は毎年多くの受験生が挑みます。
本記事では、愛知医科大学医学部の一般選抜について、入試制度と出題傾向をもとに、合格へ直結する対策・勉強法を科目別に解説します。
最新の令和8年度(2026年度)入試情報と、大学公式の公開過去問の分析を整理しました。
合格の鍵は、一次の学力試験(英語・数学・理科)を時間内に正確に解き切る力と、二次の小論文・面接への備えです。
本記事を読めば、限られた時間で何を優先すべきかが見えてくるはずです。
それでは、合格のポイントから順に見ていきましょう!
情報提供者:滋賀医科大学在籍(2021年度 一般前期合格)

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愛知医科大学医学部「一般前期」合格のポイント
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愛知医科大学医学部「一般前期」の日程・募集人数・入試科目おさらい
| 日程(令和8年度) | 出願期間:2025年12月1日(月)〜2026年1月7日(水)
第1次試験:2026年1月20日(火)/第1次合格発表:1月29日(木)11時頃 第2次試験:2月5日(木)・6日(金)のいずれか1日/最終発表:2月12日(木)18時頃 入学手続:入学金等 2月19日(木)まで/学納金等 3月4日(水)まで 会場:第1次=東京・名古屋・大阪・福岡/第2次=愛知医科大学(愛知県長久手市) |
| 募集人数 | 一般選抜:約70名
(一般選抜に地域枠はなし。愛知県地域特別枠は学校推薦型A方式 約5名・共通テスト利用B方式 約5名=計10名で別方式) |
| 試験内容 | 第1次:学力試験3教科(英語・数学・理科2科目)
第2次:小論文・個人面接 |
| 第1次試験の科目と点数 | 英語 150点(80分・全問マークシート)
数学 150点(80分・記述/穴埋め) 理科(物理・化学・生物から2科目)200点(2科目で100分・記述) 計500点 |
| 第2次試験の科目と点数 | 小論文(60分・資料文型)
個人面接 ※配点は大学公式は非公表(予備校は5段階評価と整理) |
愛知医科大学は私立の単科医科大学で、一般選抜は共通テストを使わず大学独自の学力試験のみで第1次選抜を行います(共通テスト利用選抜は別方式です)。
合否は第1次試験の成績に、第2次の小論文・面接および調査書を加えて総合的に判定されます。
第1次試験は英語・数学・理科の3教科で計500点。英語のみ全問マーク式、数学・理科は記述・穴埋めを含むため、科目ごとに解き方を切り替える必要があります。とくに理科は2科目を100分で解くため、書き切れる科目の組合せと時間配分が重要です。
愛知医科大学は、私立医のなかでも一次試験が最も早い「トップバッター」型で、志願者は例年2,200名前後で安定しています。
直近の第1次倍率は2025年度で約4.6倍(志願2,179名・一次合格459名)、2026年度は志願2,254名と報告されています。
合格最低点は、2025年度261点/500点(約52%)、2024年度288点/500点(約58%)、2023年度251点/500点(約50%)で、得点率おおむね50〜60%が最終合格の目安です。特定科目に偏らず、全科目で大きな失点を防ぐことが重要です。
※参照元:【2026愛知医科】一般選抜に合格するための対策・入試結果(メルリックス学院)
一般選抜には地域枠がないため、一般選抜の合格者に地域枠由来の従事義務は生じません。
地域特別枠(A・B方式、計約10名)では、愛知県の地域医療確保修学資金の貸与を受けられます(貸与期間72か月、入学年次は年額210万円、2年次以降は年額180万円)。
貸与を受けた場合、卒業後2年以内の医師免許取得と県内での初期臨床研修開始に加え、初期研修を含め貸与期間の1.5倍にあたる9年間、愛知県知事が指定する医療機関で従事することが求められます。
これらの要件を満たせば返還が免除されますが、満たさない場合は年10%の利息を付して返還する必要があります。
大学の案内では、卒業後ただちに本学で初期臨床研修2年+専門研修3年の計5年、その後キャリア形成プログラムに基づき県指定医療機関で5年従事、と整理されています。
※参照元:愛知県地域医療確保修学資金(愛知県)
【教科別に対策】愛知医科大学医学部「一般選抜」の入試傾向から対策と勉強法を解説
数学
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | ※2026年度は赤本が未刊行のため、刊行後に追記予定です。 |
| 2025 | 大問I:小問集合(約数、整数の分割・場合の数、円と座標、三角関数の最大・最小)
大問II:数列・漸化式系((2+√3)ⁿ型、傾きの列) 大問III:空間図形(平面と球面) |
| 2024 | 大問I:小問集合(約数の個数・総和、確率〈4勝先取〉、ベクトル〈三角形の面積〉、微分〈√(x²+a)型関数の極値〉)
大問II:2次曲線(楕円に外接する長方形の面積最大) 大問III:数列・極限(√k以下の整数の個数の和の極限) |
| 2023 | 大問I:小問集合(微分・定積分・三角関数の値/場合の数〈正n角形と三角形〉/数列)
大問II:図形と方程式(2直線の交点の軌跡・PQ₁+PQ₂の最大) 大問III:空間図形・積分(球面と平面・円板の通過体積) |
| 2022 | 大問I:小問集合(式の値〈x+1/x³〉・二項定理・ベクトル・確率〈完全順列〉)
大問II:図形と方程式(円と2点の内外・点の存在領域の図示) 大問III:積分・極限(y=e^(−x)cos x の面積・無限級数) |
※参照元:令和7年度 一般選抜 数学問題(愛知医科大学・公式)
試験時間80分・150点、記述・穴埋め。
基本は「小問集合+記述大問」で、80分に対し大問3〜4題とやや厳しい時間設定です。
大問1の小問集合で差がつき、大問2・3の記述で合否が分かれると分析されています。
1. 大問1の小問集合を確実に取り切る
まず大問1の小問集合を確実に取り切ること。これが最大の得点源です。約数・場合の数・確率・数列・三角関数・微分積分まで、教科書〜標準問題集レベルの典型問題を、答えだけを素早く正確に出せる状態に仕上げます。ここを落とすと記述大問での挽回は難しくなります。
2. 処理パターンを手になじませておく
記述の大問2・3では、図形と方程式(軌跡・存在領域)、複素数平面、空間図形の体積、整数・場合の数が繰り返し問われます。同じ分野を年度をまたいで解き、軌跡・通過体積・最大最小などの処理パターンを手になじませておくと、本番で手が止まりません。
3.「答案の型」を持っておく
記述・図示が必須なので、結論だけでなく導出過程と図を簡潔に書く練習を重ねます。場合分けや証明は、採点者に伝わる最小限の言葉でまとめる「答案の型」を持っておくと、完答できなくても部分点を確実に拾えます。
4.1問に固執しない時間配分を過去問で固定
80分で大問3〜4題は時間との勝負です。本番は小問集合→取りやすい記述→残りの順で解き、1問に固執しない時間配分を過去問で固定しておきましょう。
英語
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | ※2026年度は赤本が未刊行のため、刊行後に追記予定です。 |
| 2025 | 大問I:会話文の空所補充
大問II:語法・慣用表現の単文空所補充 大問III:文意に応じた選択 大問IV:並べ換え 大問V:太字語句の挿入位置 大問VI:長文読解(出典『The Body』) 大問VII:長文読解 |
| 2024 | 大問I:会話形式の空所補充
大問II:単語スペル完成 大問III:語句整序 大問IV:脱語挿入 大問V〜VII:長文読解(内容真偽・空所補充・同意表現) |
| 2023 | 従来型の構成が中心(大問別の詳細は未確認)。 |
| 2022 | 大問I:会話文の空所補充
大問II〜:語句整序・脱文挿入・長文読解 ほか(他年度と同様の構成) |
※参照元:令和7年度 一般選抜 英語問題(愛知医科大学・公式)
試験時間80分・150点・全問マークシート。
会話空所・語句整序・短文への語句挿入・短〜中程度の読解が中心で、時間圧が強いのが特徴です。
他大学では見かけにくい独特の形式も混ざります。
1. 出題形式に慣れること
独特な出題形式(会話文の空所補充・語句整序・脱文や語句の挿入位置)は、慣れていないと時間を大きく失います。
過去問を形式ごとに分類して解き、それぞれの「解き筋」を先に決めておくのが最短の対策です。
2. 長文は医療・科学・社会のテーマが中心
長文は、医療・科学・社会のテーマが中心です。
1,000語級の精読で土台を作ってから、本番相当の分量を時間を計って読み、段落ごとに要点をメモして設問の該当箇所を素早く探す読み方を身につけましょう。
3. 選択肢は絞って次へ
全問マーク式なので、取りこぼしが致命傷になります。
難問は深追いせず、選択肢を絞って先へ進む判断を、時間配分とセットで練習しておきます。
4. 英作文の準備を
年度によっては、英作文(意見・グラフ説明・メール形式など)が課されることもあります。
「主張→理由→具体例→結論」で100語前後を書く型を用意しておくと、形式が変わっても落ち着いて対応できます。
物理
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | ※2026年度は赤本が未刊行のため、刊行後に追記予定です。 |
| 2025 | 大問I:点電荷による電場・一様電場中の荷電粒子の運動
大問II:ばねの単振動+物質の波動性 ※2024年度までの大問3題から2025年度は2題に変更 |
| 2024 | 大問I:力学(ベルトコンベア上の運動・摩擦・斜面)
大問II:波動(縦波の正弦波・反射・合成波) 大問III:原子・電磁気(質量分析器・速度選別器・比電荷・同位体) |
| 2023 | 大問I:力学(放物運動・衝突・重心運動・力学的エネルギー)
大問II:波動・原子(複スリットの干渉+電子のド・ブロイ波) |
| 2022 | 大問I:力学(ばねと2小球の単振動・重心運動)
大問II:電磁気(磁場中の荷電粒子・ローレンツ力) 大問III:電磁気(コンデンサー・誘電体・電気量) |
※参照元:令和7年度 一般選抜 物理問題(愛知医科大学・公式)
理科は2科目で100分・200点、記述・穴埋め中心。
基礎〜標準に見えても、読解・設定把握・計算速度が要るタイプで、2025年度は大問が2題に変更されました。
問題形式は固まっているため、きちんと過去問演習をして取りこぼしが内容に準備しましょう。
1.力学・電磁気は毎年の軸
斜面・摩擦・単振動・衝突、コンデンサー・磁場中の荷電粒子(ローレンツ力)といった頻出テーマは、標準問題集で完答できるまで反復しておきましょう。
2.波動・原子も外せません
縦波・干渉・反射に加え、近年は放射性崩壊・比電荷・質量分析など原子分野や分析機器を題材にした問題も出ています。
苦手分野を作らないことが、安定得点の条件です。
3.長文の問題に慣れる
問題文が長く、設定の読み取りで差がつきます。
まず図を自分で描き、条件を整理してから立式する習慣化しましょう。
作図・グラフを要求する問題も過去問で慣れておきましょう。
4.理科2科目100分は時間がタイト
典型問題の処理速度を上げ、計算で詰まらないようにし、解く順番をあらかじめ決めておきます。
化学
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | ※2026年度は赤本が未刊行のため、刊行後に追記予定です。 |
| 2025 | 大問I:鉄の精錬・鉄イオン・滴定(無機/理論の融合)
大問II:合成繊維(ビニロン、ナイロン) |
| 2024 | 大問I:理論(2容器の気体・分圧・水素の燃焼・飽和蒸気圧・凝縮)
大問II:有機(化合物A〜Gの構造決定・元素分析・エステル) |
| 2023 | 大問I:無機(アルミニウムの製錬・両性・テルミット・ミョウバン)
大問II:有機(化合物A〜Dの構造決定・ザイツェフ則・脱水) |
| 2022 | 大問I:理論(気体・エタノールの蒸気圧曲線)
大問II:理論(水和物の加熱による質量変化・組成決定/計算中心) |
※参照元:令和7年度 一般選抜 化学問題(愛知医科大学・公式)
理科2科目で100分。
化学は大問2題構成が基本で、計算処理の速さと基礎知識の定着が得点差につながりやすいとされます。
1.理論計算が得点の中心
気体・蒸気圧・状態図、化学平衡・反応速度、水和物の組成決定など、計算過程の長い問題を時間内に正確に処理する練習を重ねましょう。
前問の答えを次問に使う連鎖型も多いので、途中計算を丁寧に残すことが大切です。
2.有機は構造決定がほぼ必出です
元素分析→分子式→官能基→構造という流れを手順化し、エステル・芳香族・異性体を素早く確定できるようにしておきます。
3.無機は系統分析・金属(アルミニウムなど)・工業化学が狙われます
反応式や色・沈殿の知識を、融合問題でそのまま使える形に整理しておきましょう。
4.過去問演習で時間配分への慣れを
1科目あたり実質50〜60分と短いので、解く問題と後回しにする問題を見極める取捨選択を、過去問演習で身につけます。
生物
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | ※2026年度は赤本が未刊行のため、刊行後に追記予定です。 |
| 2025 | 大問I:遺伝子工学(プラスミド・GFP発現・制限酵素・電気泳動)
大問II:被子植物の生殖(重複受精・花粉管ガイダンス/トレニアの実験考察) 大問III:動物の反応(受容器・ニューロン・シナプス・興奮の伝導) |
| 2024 | 大問Ⅰ:進化(進化説・分子系統樹/眼の進化・クリスタリンの分子進化)
大問Ⅱ:動物の反応・行動(嗅覚の受容・学習=条件づけ) 大問Ⅲ:遺伝子発現(酸化ストレス応答・応答遺伝子・タンパク質X/Y) |
| 2023 | 大問Ⅰ:生態(森林の階層構造・光合成/呼吸速度・バイオーム)
大問Ⅱ:分子生物(DNA・遺伝暗号・転写と翻訳/rIIB遺伝子) 大問Ⅲ:代謝(呼吸:解糖系・クエン酸回路・電子伝達系/速筋・遅筋・ミオグロビン) |
| 2022 | 大問Ⅰ:細胞・タンパク質(ミオシン・細胞骨格/タンパク質の機能)
大問Ⅱ:体内環境(腎臓のネフロン・尿生成・血液検査) 大問Ⅲ:分子生物(DNA複製=メセルソン・スタールの実験・密度勾配遠心) |
※参照元:令和7年度 一般選抜 生物問題(愛知医科大学・公式)
理科2科目で100分。
生物は大問3題構成が基本で、知識自体は極端に難しくない年度でも、記述・考察・図表処理で差がつきます。
人体・医学関連分野が頻出です。
1.大問の核は実験考察
遺伝子工学(プラスミド・制限酵素・電気泳動)、植物の生殖(重複受精・花粉管ガイダンス)、神経(興奮の伝導)など、文章と図表を読み解いて因果を論述する問題が繰り返し出ます。
過去問の考察大問は、同じテーマの問題を年度をまたいで続けて解くのがおすすめです。
そのなかで「読み取り→整理→記述」の手順を固めていきましょう。
2.記述・論述の比重が高いのが愛知医科の特徴です
現象や理由を自分の言葉で説明する練習を日頃から行い、結論→根拠の順で簡潔にまとめます。
年度によっては図やグラフを描かせる問題もあるので、描図にも慣れておきましょう。
3.小問集合の知識は基礎〜やや発展レベル
人体・分子生物・代謝・進化など医学寄りの分野を中心に、教科書・資料集を正しい理解にもとづいて固め、計算(遺伝の組換え価・腎臓のろ過量など)も素早くこなせるようにします。
4. 極端な捨て問を作らない
生態など出にくい分野も突然問われることがあるため、極端な捨て分野は作らないほうが安全です。
面接・小論文
第2次試験は小論文と個人面接で構成され、いずれも第1次試験の成績・調査書とあわせて総合的に判定されます。
個人面接は、予備校の整理では受験生1名に対し面接官3名・15〜20分程度です。
志望動機などの定番質問に加えて、絵・写真・文章などの資料をその場で提示して意見・感想を述べさせる「資料提示型(MMI的)」の設問が毎年のように見られ、その場の判断力・表現力・対応力が重視されます。
小論文は60分・課題文読解型で、600字以内・1題が基本です。
2025年度は、1日目がやなせたかし『新装版 わたしが正義について語るなら』を課題文に、筆者の主張を踏まえて「健康な社会」について自身の経験を交えて600字以内で述べる出題、2日目がスコット・ハーショヴィッツ『父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書』を手がかりに、無意識の偏見・価値観が人を傷つける理由を600字以内で考察する出題でした。
資料を読ませたうえで、自分の経験や具体例を絡めて論述させる型が目立ちます。
対策としては、資料文型の小論文に過去問で慣れ、「要約→自分の意見→具体例→まとめ」の型を固めること。
面接は典型問答の暗記に頼らず、提示資料への意見をその場で組み立てる練習を重ね、医療・社会系テーマへの自分の考えを早めにストックしておくと安定します。
※面接の人数・時間や小論文の細目は予備校整理を含みます。最新の募集要項・公開過去問で必ずご確認ください。
※参照元:愛知医科大学 医学部 一般選抜(公式)、河合塾 Kei-Net 2025年度 愛知医科大学 小論文・総合問題実施状況一覧、医学部専門予備校プラタナス|愛知医科大学 面接・小論文の傾向を年度別に分析
まとめ
愛知医科大学医学部医学科の一般選抜について、入試制度と、公式の公開過去問・予備校分析から確認できる出題傾向、対策・勉強法をご紹介しました。
一次は計500点の学力試験で、英語は全問マーク式、数学・理科は記述・穴埋め。
私立医のなかでも日程が早いトップバッター型で、二次は資料文型の小論文とMMI的な個人面接が特徴です。
だからこそ、英語は形式慣れ、数学は小問の取り切りと記述の訓練、理科は2科目セットでの時間配分、そして二次は早めに型をつくることが、合格への近道になります。









