こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。
大学受験で塾に行くべきかを考えるとき、判断軸のひとつになるのが、学力の高さよりも自学自習を続ける仕組みを自分で用意できるかという視点だと当塾は考えています。学習塾費を支出した世帯は公立高校(全日制)で38.6%、私立高校(全日制)でも37.6%にとどまり、公立・私立ともに6割超の世帯では、学習塾費の支出がありません(文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」。詳しくは後述の「塾に行く高校生の割合はどれくらい?」で解説しています)。
ここでは、当塾が考える「塾に行くかどうかを判断する5つの軸」を順に見ていきます。
2024年度に岩手医科大学医学部医学科へ合格した方が、当塾の公式サイトにこんなコメントをくれています。
医進会のサポートが無かったら合格はありえませんでした!
半年で偏差値が15も上がり、もっと早く医進会に入っておけばとも感じました。
塾長も講師の方も親身に相談に乗ってくださり本当に助かりました。
ありがとうございました!
── 2024年度 合格者本人(2科目コンサルプラン〈英語・数学〉受講)
※参照元:合格実績(医進会公式サイト)
半年で数字が動いた背景について、当塾では、やるべきことが毎日明確になり、学習を継続しやすい環境が整ったことも一つの要因だと考えています。
「周りは塾に行き始めたけど、自分も行くべきなのかわからない…」
「塾に入れば成績が上がるのか、正直まだ半信半疑…」

医学部受験に特化したオンライン個別指導塾。
講師は全員が、現役の医学部医学科生。コラムでは、そんな講師陣の知識や経験を発信しています。
大学受験で塾に行くべきかを決める判断軸5つ
当塾では、勉強計画の作成・進捗の確認・つまずきの解決を自分で回せない場合は、塾に任せることも一つの選択肢だと考えています。逆に、この3つを家庭や学校などで補えている場合は、塾を利用しないという選択肢もあります。
塾に通っても伸びない状態が起きるのは、この機能の欠けている場所を確かめないまま入塾先を決めてしまうためです。予備校という業態そのものの違いや、通っても伸びない構造については医学部予備校の選び方で扱っています。
ここで挙げる5つは、当塾が学習管理として実際に提供している機能を、そのまま「自分で満たせるか」の問いに置き換えたものです。
判断軸①|1週間分の勉強計画を自分で作れるか
最初の分かれ目は、今週やることを自分の言葉で決められるかです。「英語を頑張る」ではなく、「単語帳の501〜700番を月曜から金曜で、1日40語ずつ」まで落ちている状態を指します。
参考書を買った日は誰でも計画を立てられます。問題は、模試の結果が悪かった週や学校行事で3日つぶれた週に、残りをどう組み直すか。ここで手が止まるなら、計画の作成そのものを外に置いたほうが速く進みます。
当塾では専属講師が通年カリキュラムと月間カリキュラムを作り、1日単位まで勉強計画を落とし込みます。計画を作る作業を任せてしまえば、受験生の側は実行だけに集中できます。
※参照元:オンライン個別指導コース(医進会公式サイト)
判断軸②|計画どおり進んだかを数字で確認できるか
計画は立てた瞬間から崩れます。だから重要なのは、崩れたことに何日で気づけるかです。ずれに早く気づければ修正しやすい一方、長期間放置すると学習計画の立て直しが難しくなる場合があります。
自分でここを担保するなら、勉強時間と進んだ量を毎日記録し、週末に予定と突き合わせる作業が要ります。「なんとなくやった感覚」で進捗を判断している状態は、いちばん崩れが見えにくいパターンです。
当塾は学習状況をオンラインで毎日チェックし、勉強時間や量を数字で管理します。加えて週1回の確認テスト(オンラインツール Dr.Okke)で、進んだつもりと定着量のずれを検出しています。
判断軸③|つまずいた問題をその日のうちに解決できるか
3つ目は質問の解決手段です。わからない1問で止まった時間は、そのまま学習量の損失になります。
学校の先生に翌日聞ける環境があるなら、この軸は自分で満たせています。ただし夜間や休日、あるいは学校で扱わない範囲に入ったときにどうするかは、先に決めておきたいところです。特に医学部志望なら、学校の進度より先へ進む場面が増えるでしょう。
当塾は24時間質問対応を用意しており、深夜に詰まった問題を翌朝までに解消できます。
判断軸④|志望校の入試情報を自分で取りに行けるか
配点、出題範囲、頻出単元、面接や小論文の有無。これらは大学ごとに違い、年度によって変わることもあります。募集要項を自分で読み、過去問から出題傾向を自力で読み取れるかが4つ目の軸です。
情報がないと、勉強の順番が総花的になります。合格に必要な得点は満点ではないため、どの問題を取りに行き、どこを捨てるかの判断が入試で効いてきます。当塾の合格者インタビューでも、伸びた実感につながったのは「どの問題を捨て、どの問題を取るべきか」という具体的なフィードバックだったと語られています。
※参照元:合格者インタビュー(医進会公式サイト)
募集要項を読み込み、過去問から傾向を割り出す作業には、勉強とは別の時間が要ります。ここに手が回らないなら、合格経験を持つ人が近くにいる環境を選ぶ意味があるでしょう。
判断軸⑤|成果が出ない3〜4か月を走り切れるか
最後は伸び悩む期間の耐性です。勉強を始めてから模試の数字が動くまでには時間がかかり、その空白期間に離脱してしまうことが最大の失点になります。
前述の合格者インタビューでも、成績が上がるまで根気強く励まされたことが継続につながったと述べられています。数字が動かない時期に「この方法で合っているのか」を判断してくれる第三者がいるかどうかで、走り切れる確率は大きく変わるでしょう。
当塾では月4回・60分の面談を設け、進み方そのものを定期的に見直しています。
5つの軸を「自分でやる」と「塾に任せる」に振り分ける
5つを並べると、自分がどこで詰まっているかが一目でわかります。塾に任せる必要があるのは、埋まっていない列だけです。
判断軸5つと、自分で満たす場合・塾に任せる場合の対応表
| # | 判断軸 | 自分で満たす手段 | 塾に任せる場合に必要な機能 |
| ① | 1週間分の勉強計画を作れる | 志望校の過去問から逆算し、週単位で科目配分を決める | 1日単位のカリキュラム作成 |
| ② | 進捗を数字で確認できる | 学習時間と進んだ量を毎日記録し、週末に予定と照合する | 毎日の進捗チェック+週1回の確認テスト |
| ③ | つまずきをその日に解決できる | 学校の先生・家族に翌日までに聞ける経路がある | 24時間の質問対応 |
| ④ | 入試情報を自分で取りに行ける | 募集要項を読み、過去問から傾向を読み取る | 合格経験者による出題傾向の共有 |
| ⑤ | 伸び悩む3〜4か月を走り切れる | 模試以外に進捗を確認できる指標を自分で持つ | 定期面談による軌道修正 |
探すべきは塾ではなく、自学自習が回る仕組み
塾に行くか迷ったら、まず塾を探す。この順番が逆だと当塾は考えています。探すべきは塾ではなく、自学自習を回す仕組みです。授業を受けた時間の長さと、できるようになった量は一致しません。だから当塾は学習管理に比重を置き、コンサルティングコースでは授業という形の指導を行わずに自己学習の管理へ振り切っています。あなたがやることは、5つを1つずつ確かめて、埋まらなかった項目だけを任せる先を探すことだけです。
※参照元:オンラインコンサルティングコース(医進会公式サイト)
要点: 5つのうち自分で満たせない項目がいくつあるか——その数がそのまま、通う必要性の高さにつながると考えています。
塾に行く高校生の割合はどれくらい?
高校生で塾に通っている家庭は、公立でも私立でも4割弱です。学習塾費を支出した世帯は公立高校(全日制)で38.6%、私立高校(全日制)で37.6%と差はほとんどなく、どちらも6割超が塾なしで受験に向かっています(2026年7月時点)。
高校生(全日制)の学習塾費 公立・私立の比較(令和5年度)
| 区分 | 学習塾費を支出した世帯 | 支出していない世帯(0円) | 支出者のみの年間平均額 |
| 公立高校(全日制) | 38.6% | 61.4% | 381,000円 |
| 私立高校(全日制) | 37.6% | 62.4% | 444,000円 |
※参照元:令和5年度子供の学習費調査 調査結果の概要(令和8年1月16日差替)表8-2「学習塾費の金額分布」(文部科学省)。「学習塾費を支出した世帯」の割合は、同表の「0円」の構成比(公立61.4%・私立62.4%)を100%から差し引いて算出しています
割合はほぼ同じでも、支払う金額は私立のほうが年間で60,000円ほど高くなります。通うかどうかの判断は公立・私立で大きく変わらない一方、通うと決めたあとの負担には差が出ると読み取れます。
この調査は隔年で行われており、令和5年度が最新版です。なお同調査は令和8年1月16日に訂正版が公表されており、以下は訂正版の数値です。
高校生の通塾率は中学生より27ポイント低い
高校生の通塾率が実感より低く感じるのは、比較対象が中学時代の記憶になっているためです。公立中学の通塾率は66.0%で、高校に上がると27ポイント下がります。
一方で、支払う金額は逆に上がります。塾に通っている世帯だけで見た年間の平均額は、公立中学の349,000円に対し公立高校は381,000円、私立高校は444,000円です。人数は減り、単価は上がるのが高校の塾です。
学校種別に見た学習塾費の実態(令和5年度)
| 学校種 | 学習塾費を支出した世帯 | 支出者のみの年間平均額 | 年40万円以上(全世帯比) | 塾に通う世帯のうち年40万円以上 |
| 小学校(公立) | 39.0% | 193,000円 | 4.7% | 約12% |
| 中学校(公立) | 66.0% | 349,000円 | 23.3% | 約35% |
| 高等学校(公立・全日制) | 38.6% | 381,000円 | 15.3% | 約40% |
| 高等学校(私立・全日制) | 37.6% | 444,000円 | 16.1% | 約43% |
※参照元:令和5年度子供の学習費調査 調査結果の概要(令和8年1月16日差替)表8-2(文部科学省)。右端列は同表の「年40万円以上の構成比」を「学習塾費を支出した世帯の割合」で割り、当塾で再計算した値
塾に通う家庭の約4割は年40万円以上を払っている
右端の列が示しているのは、高校で塾に通っている家庭の約4割が、年40万円以上を支払っているという点です。当塾はこの数字を、高校の塾が「行くか行かないか」ではなく「いくらまで出すか」の判断になっている表れだと見ています。まず決めたいのは通うかどうかではなく、判断軸5つのうちどれを塾に任せるのかという範囲のほうです。
学年が上がるほど塾代は増える
学習塾費は高3で跳ね上がります。公立高校の全世帯平均で見ると、高1の89,760円が高3では206,454円——およそ2.3倍です。
高校生の学年別 学習塾費(全世帯平均・0円の世帯を含む)
| 学年 | 公立高校 | 私立高校 |
| 第1学年 | 89,760円 | 109,647円 |
| 第2学年 | 148,775円 | 180,326円 |
| 第3学年 | 206,454円 | 214,709円 |
※参照元:令和5年度子供の学習費調査 調査結果の概要(令和8年1月16日差替)表6(文部科学省)
当塾はこの増え方を、高3で必要性が急に生まれたのではなく、それまで先送りにした分をまとめて塾に任せている結果だと見ています。高3になる前に判断軸5つのどこが欠けているかを確認しておけば、後から慌てて上乗せする費用は抑えられるはずです。通い始める時期そのものについては予備校を始める時期で整理しています。
「みんな行っている」が実感と合わない理由
周囲の話と統計がずれて感じる理由のひとつは、話題にのぼる回数の差だと当塾は見ています。塾に通っている生徒ほど授業や講習の話をする機会が多く、通っていない6割の状況は会話に出てきません。
また、全国平均は学校や地域の違いをならした数値です。学校単位で見た体感と平均値が一致しないのは当然でしょう。大事なのは、割合そのものが「行くべきか」の答えにはならないという点です。統計は多数派を追えという指示ではなく、自分の位置を測るための目盛りにすぎません。
要点: 通塾率は判断の材料であって判断そのものではありません。周囲との比較ではなく、判断軸5つのどこに穴があるかで決めてください。
「塾に行くとしても、どこまで頼るべきか線引きがわからない…」
「必要な部分だけ手伝ってもらう、という選び方はできないの…?」
大学受験で塾に行くメリットとデメリットは?
塾の主なメリットは、勉強の設計・入試情報・伴走という3つの役割をまとめて塾に任せられることです。デメリットは費用と時間、そして通っているだけで対策した気になってしまうことの3点に整理できます。どちらも判断軸5つと一対一で対応します。
メリット・デメリットと判断軸の対応
| 観点 | 内容 | 対応する判断軸 |
| メリット | 勉強の設計と進捗管理を外部に任せられる | ①② |
| メリット | 入試情報と問題の取捨選択が手に入る | ④ |
| メリット | 成果が出ない期間の離脱を防げる | ⑤ |
| デメリット | 費用が家計に重くのしかかる | — |
| デメリット | 通塾と授業の時間が自習時間を削る | — |
| デメリット | 通っていることで安心してしまう | ②が働いていない場合 |
メリット①|勉強の設計と進捗管理を外部に任せられる
判断軸①②に対応する部分です。何をいつやるかを決める作業と、決めたとおり進んだかを確認する作業は、どちらも勉強そのものではありません。そこに使う時間を演習に回せるのが最大の利点でしょう。
特に部活動と両立している時期は、計画を組み直す余力が残りません。崩れた週を誰かが組み直してくれる状態は、それだけで学習量を守る仕組みになります。
メリット②|入試情報と問題の取捨選択が手に入る
判断軸④に対応します。大学ごとの配点や頻出単元は公表資料から読み取れますが、「合格点を取るためにどこを捨てるか」までは募集要項に書かれていません。
合格した人がどの順番で何を切ったかは、参考書にも学校の授業にも載っていません。当塾の講師が全員現役の医学部医学科生なのは、この判断を経験ベースで共有するためです。
メリット③|成果が出ない期間の離脱を防げる
判断軸⑤に対応します。模試の数字が動かない数か月をひとりで耐えるのは難しく、この時期に勉強法を変え続けると、どれも定着しないまま時間だけが過ぎます。
当塾では、継続を支えるうえで、本人の意志だけでなく、第三者から定期的に確認してもらう仕組みも重要だと考えています。
デメリット①|費用が家計に重くのしかかる
最も現実的な壁になるのが費用です。前掲のとおり、塾に通っている公立高校生の家庭の年間平均は381,000円でした。
3年間続ければ100万円規模になる金額です。模試代や教材費、講習費が別途かかる形態では総額が読みにくくなります。当塾が季節講習の追加料金を設けていないのは、入る前に見た月額がそのまま1年分の目安になるほうが判断しやすいためです。塾や予備校にかかる金額の内訳は医学部予備校の費用で詳しく整理しています。
デメリット②|通塾と授業の時間が自習時間を削る
見落とされやすいのが時間の負担です。片道30分の通塾を週3回続ければ、移動だけで月に12時間が消えます。受講時間も加えれば、勉強に使える時間はさらに減るでしょう。
授業を受けている時間は、原則としてインプットです。授業を増やす場合は、演習や復習に充てる時間とのバランスも確認する必要があります。集団か個別かによってこの配分は変わるため、指導形式の違いは大学受験向けの個別指導塾を参考にしてください。
デメリット③|通っていることで安心してしまう
3つ目が最も根が深い問題です。授業を受けた量と、できるようになった量は一致しません。それでも出席したという事実が達成感として残るため、ずれに気づくのは模試の後です。
当塾にも「去年も塾には通っていた。授業も受けていた。それでも伸びなかった」という相談が寄せられます。この場合に必要なのは塾を変えることではなく、判断軸②の進捗確認が働いていたかを確かめる作業です。週次の確認テストのように定着量を外から測る仕組みがなければ、通った時間はそのまま安心感に変わってしまいます。任せる塾を選ぶときも、計画を誰が作り、進捗を誰がどの頻度で確認するのかを見ておかないと、管理が形だけになりかねません。
塾に行くべき人・行かなくていい人の違いは?
分かれ目になりやすいのは学力そのものではなく、判断軸5つのうち自分で満たせない項目が2つ以上あるかどうか。1つなら別の手段で補える範囲ですが、2つ以上欠けると自習そのものが回りにくくなります。偏差値の高低は、少なくとも最初に見るべき材料ではないと当塾は考えています。
塾に行ったほうがいい人の特徴
判断軸に照らすと、次のような状態が該当します。
- 計画が週単位で作れない(軸①):今週の科目配分を決められないまま参考書を開いている
- 進み具合を自分で測れない(軸②):勉強時間は記録しているが、定着したかどうかは模試までわからない
- 質問できる相手がいない(軸③):校内に医学部志望が少なく、学校の進度より先を独力で進めている
- 入試情報を集める余力がない(軸④):部活動や行事で募集要項を読み込む時間が取れていない
- 数か月の停滞で方法を変えてしまう(軸⑤):模試の結果が出るたびに勉強法を切り替えている
2つ以上当てはまる場合は、欠けている部分を塾などの外部サービスに任せることも一つの選択肢です。
塾がなくても進められる人の特徴
反対に、次の条件が揃っている場合は塾なしでも受験を進められます。
- 志望校の過去問から逆算して、月単位・週単位に落とせている
- 予定と実績のずれに1週間以内で気づき、自分で組み直せる
- わからない箇所を翌日までに解消できる相手が校内・家庭にいる
- 学校が進路指導と入試対策を体系的に行っており、情報が自然に入ってくる
- 模試以外に自分の進捗を確認する指標を持っている
学校の補習と進路指導が受験対策として機能している場合は、この条件を満たしやすくなります。環境が既に塾の役割を果たしているなら、重ねて通う必要はありません。
医学部など難関を狙う場合に上乗せで必要になること
医学部を志望するなら、上の条件に加えて2点が要ります。学校の進度より先へ自力で進むことと、面接や小論文といった学科以外の対策を誰が見るかを決めておくことです。
目安となる振り分け
| 状況 | 自分で満たせない軸の数 | 現実的な選択 |
| 進学校在籍・校内に相談相手あり | 0〜1 | 塾なしで進め、模試ごとに軸を再点検する |
| 学習習慣はあるが計画と進捗管理が弱い | 2〜3 | 学習管理を中心に、必要な部分だけを塾に任せる |
| 何から手をつけるか決まっていない | 4〜5 | 計画作成から伴走まで一括で任せる |
| 医学部志望・校内に前例が少ない | 上記+情報と面接対策 | 合格経験者から情報を得られる環境を選ぶ |
塾なしで大学受験に合格できる?
塾なしで大学受験に合格することは可能です。塾を利用しない場合でも、判断軸5つに挙げたような学習計画や進捗管理、質問の解決手段などを別の方法で整えておくことが大切です。
塾なしで進めるための3つの前提
最低限そろえておきたいのは次の3つです。
- 計画の作成主体が決まっている:誰が今週の予定を決めるのかが曖昧なままだと、最初の1か月で崩れます
- 進捗を数値で確認する手段がある:記録アプリでも参考書の周回数でも構いません。感覚以外の指標を1つ持つことが条件です
- 質問の解決経路がある:翌日までに解消できる相手を、学校か家庭かオンラインで決めておきます
この3つが決まっていれば、残りの情報収集と伴走は模試の判定と学校の進路指導で補える場合があります。
「塾なし」と「完全独学」は違う
塾に通っていない層が、何も外部サービスを使っていないわけではありません。文部科学省の同じ調査によると、公立高校生の18.9%が通信教育・家庭教師費を支出しています(2026年7月時点)。支出した世帯だけで見た年間平均額は83,000円でした。
※参照元:令和5年度子供の学習費調査 調査結果の概要(令和8年1月16日差替)表8-1(文部科学省)
当塾はこの数字を、塾なしの多くが完全な独学ではなく、一部だけを外に頼っていることの表れだと見ています。つまり、全部通うか一切通わないかの二択で考える必要はありません。足りない部分だけを頼めば、費用は月額の一部で収まります。
独学が崩れる典型パターンと立て直し方
独学が崩れるキッカケはパターンが決まっているのではないかと考えています。1つは行事や体調で1週間まるごと予定が飛んだとき。もう1つは模試の判定が低く、勉強法そのものを疑い始めたときです。もちろん、ほかにも要因があることもあるでしょう。
どちらも「計画を作り直す作業」で詰まっています。立て直しの手順は、参考書を買い足すことではありません。残り月数を数え直し、配点から優先順位を付け替え、今週の予定へ落とすところまでを一度でやり切ります。この作業を自分で回せないと感じた時点が、塾に任せることを検討する現実的なタイミングでしょう。
要点: 塾なしとは「何も頼らない」ことではなく、「足りない部分だけを頼る」ことです。判断軸5つのうち埋まっていない項目を先に特定してください。
大学受験と塾に関するよくある質問
Q. 塾なしでも国公立大学に合格できますか?
可能です。高校生で学習塾費を支出している世帯は4割弱にとどまり、塾を使わずに受験へ向かう層のほうが多数を占めます。ただし共通テストと二次試験の両方に備えるぶん、計画の組み直しは頻繁に発生します。判断軸①②を自分で回せるかどうかが、国公立志望では特に効いてきます。
Q.「大学受験に塾はいらない」と言われるのはなぜですか?
高校生の通塾率が4割弱にとどまり、実際に塾なしで合格している人が一定数いるためです。学校の補習と進路指導が機能していれば、塾の役割はすでに満たされています。ただしこれは「誰にとってもいらない」という意味ではなく、環境によって必要な機能が違うというだけのことです。
Q. 塾に通っているのに成績が上がらないのはなぜですか?
授業を受けた量と、できるようになった量が一致していないためだと考えています。受講コマ数を増やしても、復習と演習に充てる時間が確保できなければ定着しません。要因はほかにも、志望校とカリキュラムのずれ、進捗確認の頻度不足などがあります。まず確かめたいのは、判断軸②の進捗確認が働いているかどうかです。
Q. どの時点で塾を検討し始めればよいですか?
学年ではなく、判断軸5つのどれかが欠けていると気づいた時点です。具体的には、2週続けて週の予定を組めなかったとき、模試の後に勉強法を変えたくなったとき、質問できずに放置した単元が出てきたときが目安になります。学年別に見た開始時期の目安は予備校を始める時期で整理しています。
医学部への逆転合格を目指すなら、当塾(医進会)にご相談ください
- 完全オーダーメイドの年間/月間カリキュラムで、自学自習まで伴走(1日単位で計画を作成し、進捗を毎日チェック)
- 現役医学生講師が、24時間質問対応(講師は全員が現役の医学部医学科生。2026年9月からは「推薦対策講座」や「浜松医科大学特化対策」といったプランも開始しています)
- 高校生は月額44,000円(税込)から受講可能(コンサルティングコースが44,000円〜、個別指導コースが77,000円〜(高校生・既卒)、中学生向け先取りコースが33,000円〜。いずれも月額・税込で、別途入会金55,000円(税込)。季節講習費・教材費の追加はありません)
※参照元:オンラインコンサルティングコース(医進会公式サイト)。※担当講師によって、料金は記載の内容から変動する場合がございます。
当塾は授業の量ではなく、判断軸5つを埋める仕組みを提供する塾です。1科目からの受講も可能で、足りない部分だけを任せる使い方もできます。通うと決めたあとに業態ごとの違いから選び直したい場合は、医学部予備校の選び方から確認してみてください。
まとめ
大学受験で塾に行くべきかを考えるとき、周囲の動きよりも自分の手元にある仕組みを見るほうが判断しやすくなります。高校生で塾に通う世帯は公立・私立ともに4割弱にとどまる一方、通っている家庭の約4割は年40万円以上を負担しています。
判断軸として本記事で挙げた5つを、あらためて並べておきます。
- 判断軸①:1週間分の勉強計画を自分で作れるか(崩れた週を自分で組み直せるか)
- 判断軸②:計画どおり進んだかを数字で確認できるか(感覚以外の指標を持っているか)
- 判断軸③:つまずいた問題をその日のうちに解決できるか(翌日までに聞ける相手がいるか)
- 判断軸④:志望校の入試情報を自分で取りに行けるか(募集要項と過去問を読み込めているか)
- 判断軸⑤:成果が出ない3〜4か月を走り切れるか(停滞期に方法を変えずに続けられるか)
この5つに○×をつけ、×がついた項目をどのように補うかを考えてみてください。当塾では、必要な部分だけを塾に任せるという選び方も一つの考え方だと考えています。逆に○が並ぶなら、塾なしでも受験は進められます。
通うと決めたなら、次は業態ごとの違いを押さえる段階です。足りない部分をどこで補えるかが見えていれば、塾選びは比較ではなく確認の作業になります。
「結局、自分に足りないのはどの部分なんだろう…」
「一度、今の勉強計画をプロの目で見てもらいたい…」
それでは、また次の受験コラムでお会いしましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。








