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こんにちは、医学部専門予備校の医進会です。
医学部受験において、東海地方を代表する屈指の私立医大として知られる、藤田医科大学医学部医学科。
高度な救急医療や、先進的な教育環境を誇る人気の難関校です。
2026年度からは学費が現行の2,980万円から2,152万円へと大幅に引き下げられ、今後さらに競争は激しくなるでしょう。
「どの科目を、どこまで、どのように仕上げれば合格に届くのか」。
これは多くの受験生が抱える、共通の悩みではないでしょうか。
本記事では、藤田医科大学医学部「一般前期」の出題傾向と、実際に合格へ直結した対策・勉強法を科目別に解説します。
直近4年分(2023〜2026年度)の過去問を徹底的に分析し、「毎年問われる必須のテーマ」と「合否を分ける差がつくポイント」を整理しました。
合格の最大の鍵は、難易度の高い大問や独特の出題形式に惑わされず、「標準的な問題」を確実に得点する力です。
本記事を読めば、限られた時間のなかで何を優先して対策すべきかが具体的に見えてくるはずです。
それでは、合格のポイントから順に見ていきましょう。
※参考元:学費等納入金・奨学金・FUJITA学援ローン(医学部) | 藤田医科大学
情報提供者:滋賀医科大学在籍(2021年度 一般前期合格)

医学部受験に特化したオンライン個別指導塾。
講師は全員が、現役の医学部医学科生。コラムでは、そんな講師陣の知識や経験を発信しています。
現役医学生が考える藤田医科大学医学部医学科「一般前期」合格のポイント
- 数学は、大問1の小問集合で確実に得点する
- 英語は、「超長文+ハイレベル記述」を乗り切る速読・精読力を養成する
- 理科は、全分野を網羅的に勉強し、問題の取捨選択力を身につける
- 面接・MMIは、準備と練習を繰り返す
詳しくは、科目別に解説しています。
藤田医科大学医学部「一般前期」の日程・募集人数・入試科目をおさらい
| 日程 | 一次試験:令和8年2月4日 二次試験:令和8年2月12日~14日(いずれか一日のみ) |
| 募集人数 | 一般枠:90人 地域枠:10人以内 |
| 足切り | 一次試験の数学・英語のマークシート式問題に基準点が設定されている。基準点は公式には発表されていない。 2024年度の基準点は、数学26/130点(20%)、英語24/120点(20%)、合計129/250点(51.6%)だった。 |
| 試験内容 | 一次:個別学力試験(3教科4科目) 二次:面接+MMI |
| 一次試験 |
計600点 |
| 二次試験 |
計40点 |
1次試験の合計は600点満点です。
理科のウエイトが特別高いわけではないため、主要3教科をバランスよく均等に仕上げることが一次突破の絶対条件となります。
詳しくは以下の教科別の部分で解説します。
【教科別に対策】藤田医科大学医学部「一般前期」の入試傾向から対策と勉強法を解説
数学
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | 大問1:小問集合 大問2:二次曲線・積分 大問3:積分と数列の融合問題 |
| 2025 | 大問1:小問集合 大問2:二次関数・積分 大問3:整数 |
| 2024 | 大問1:小問集合 大問2:数列 大問3:ベクトルと積分の融合問題 |
| 2023 | 大問1:小問集合 大問2:積分 大問3:整数と、図形と方程式の融合問題 |
※参照元:入学試験問題(藤田医科大学)
制限時間は100分です。
例年、大問3題、大問1がマーク式、大問2・3が完全記述式の大問3題構成です。
藤田医科大学の数学には、大問1(マーク式・小問集合)に足切り制度が設けられています。
基準点は公表されていませんが、ここで一定以上の得点ができないと自動的に不合格となります。
2024年度は数学のみで26/130点(20.0%)、英語と数学を合わせて129/250点(51.6%)だったようです。
年度ごとに基準点は変動するので一概には言えませんが、6割以上取れれば足切りされることはなさそうです。
不安であれば、各塾や学校の先生に聞いてみてください。
いずれにしても、マークシート部分は配点が高めに設定されているので、ここで高得点を狙う姿勢が重要です。
「青チャート」や「Focus Gold」の例題・類題レベルを完璧に解けるようになるまで、幅広くトレーニングしておくことが大切です。
また微積分分野は頻出なので、早く正確に解けるように演習を積んでおきましょう。
英語
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | 大問1・大問2:文法問題(マーク) 大問3・大問4:読解問題(マーク) 大問5・大問6:読解問題(内容説明・和文英訳) |
| 2025 | 大問1・大問2:文法問題(マーク) 大問3・大問4:読解問題(マーク) 大問5・大問6:読解問題(内容説明・和文英訳) |
| 2024 | 大問1・大問2:文法問題(マーク) 大問3・大問4:読解問題(マーク) 大問5・大問6:読解問題(内容説明・和文英訳) |
| 2023 | 大問1・大問2:文法問題(マーク) 大問3・大問4:読解問題(マーク) 大問5・大問6:読解問題(内容説明・和文英訳) |
※参照元:入学試験問題(藤田医科大学)
制限時間は90分です。
大問1から大問4がマーク式、大問5と大問6が記述式の大問6題構成です。
例年、大問1は文法問題、大問2は語句整序問題、大問3から大問6は長文読解です。
このうち、大問5は日本語による内容説明問題、大問6では和文英訳が出題されています。
数学と同様にマークシート部分に基準点が設定されており、各教科の得点および合計得点が基準点に満たない場合は不合格になってしまいます。
2024年度では、英語24/120点(20.0%)、英語と数学合わせて129/250点(51.6%)となっています。
こちらも各塾や学校の先生に聞いてみるのが確実ですが、まずは6割を安定して取れるように演習を積んでいくとよいでしょう。
全体的に語数が多く時間に対して問題量が多いため、速読と精読を両立できるように演習を積む必要があります。
段落ごとの要旨を素早くつかむ速読の練習を重ねましょう。
テーマとしては、「医療・人体・自然科学」が好んで出題されるため、これらの分野の単語や基本知識を覚えておくと良いです。
後半の要約問題や和文英訳は、自己採点が最も難しい部分です。
過去問を解いたら必ず、学校や予備校の英語講師に添削してもらい、減点されない表現力や論理的な構成力を磨きましょう。
化学
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | 大問1:物質の構成(粒子と結晶格子) 大問2:燃料電池と電気分解 大問3:酸と塩基の反応・電離平衡 大問4:高分子化合物 大問5:有機化合物の構造決定 大問6:ペプチドの配列決定 |
| 2025 | 大問1:酸化還元滴定 大問2:希薄溶液の性質 大問3:電気分解 大問4:糖類・ペプチド・アミノ酸 大問5:有機化合物の構造決定 |
| 2024 | 大問1:電気分解 大問2:化学平衡 大問3:理論化学 大問4:有機化合物の構造決定 大問5:アミノ酸とペプチド 大問6:高分子化合物 |
| 2023 | 大問1:溶解度 大問2:酸化還元反応 大問3:理論・無機化学 大問4:無機物質の同定 大問5:糖類 大問6:有機化合物の構造決定 |
※参照元:入学試験問題(藤田医科大学)
制限時間は、理科2科目で120分(1科目あたり約60分)です。
例年大問5題または6題、構成で、すべて記述式。
理論・無機・有機(高分子含む)からバランスよく出題されます。
全体的に問題量・計算量が非常に多く、60分という時間はかなり短く感じられます。
問題のレベルとしては標準からやや難です。
知識問題は、教科書と図説に載っているような内容で十分に解答可能です。
また計算問題や説明問題の出題もありますが、こちらも標準的な問題集の演習を重ねれば十分太刀打ちできます。
そのため、「化学重要問題集」などの標準的な問題集を何周も行い、網羅的な理解を目指しましょう。
有機化学の構造決定は毎年定番なので、過去問や実践問題集で早く正確に解けるようにしましょう。
物理
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | 大問1:力学 大問2:熱力学 大問3:波動 大問4:電磁気 |
| 2025 | 大問1:力学 大問2:波動 大問3:電磁気 大問4:力学 |
| 2024 | 大問1:力学 大問2:力学 大問3:熱力学 大問4:電磁気 |
| 2023 | 大問1:力学 大問2:熱力学 大問3:波動 大問4:力学 |
※参照元:入学試験問題(藤田医科大学)
制限時間は、理科2科目で120分(1科目あたり約60分)です。
全て記述式で、例年大問4題構成です。
例年、大問4題のうち「力学」が確実に出題され、残り3題が「力学」「熱力学」「電磁気」または「波動」から出題されます。
力学が2題出題される年も多いです。原子分野の出題は稀。
全体として、物理現象の本質的な理解を問う「やや難」レベルの問題が混ざることが多いです。
合格者平均点が5割を切る年度もあるため、満点を狙いに行って時間を溶かすのは悪手です。
「名問の森」や「良問の風」などを使い、物理法則や公式を体系的に理解してください。
立式の出題も多いため、理解した公式を使いこなせるように問題演習を積みましょう。
試験が始まったらまず全体を見渡し、設定が複雑な問題(特に力学の後半など)は後回しにしても大丈夫です。
解ける問題で確実に点数を積み重ねる「引き際の見極め」を、過去問演習で養いましょう。
特に、物理でない方の理科科目の方が得意である場合は、そちらに時間をかけるのも有効です。
生物
| 年度 | 問題構成 |
| 2026 | 大問1:細胞と分子/遺伝情報の発現 大問2:ホメオスタシス/体液の調節・代謝 大問3:生物の生殖 |
| 2025 | 大問1:発生と生殖 大問2:遺伝情報の発現 大問3:生命現象と物質/酵素と代謝 |
| 2024 | 大問1:細胞と分子 大問2:動物の反応と調節 大問3:遺伝情報の発現 |
| 2023 | 大問1:動物の反応と調節 大問2:遺伝情報の発現と変異 大問3:生態と環境/生物の進化 大問4:生態と環境 |
※参照元:入学試験問題(藤田医科大学)
制限時間は理科2科目で120分(1科目あたり約60分)です。
ここ3年は大問3題構成が続いており、全て記述式。
生物は難易度が高めです。教科書の基本知識だけでは対応できない、資料集の隅に載っているような高度な知識を前提とした長いリード文が登場します。
頻出分野は「遺伝情報」「体内環境」「動物の反応」ですが、生態系や細胞など全範囲から万遍なく出題されます。
将来の医学につながるような出題が多く見られるため、ヒトの「体内環境」や「代謝」をはじめ、生理学や発生学的な内容までマークしておくとよいでしょう。
『生物の実験考察問題の解き方』や『生物重要問題集』を使い、対照実験の意味、グラフの縦軸・横軸が示す因果関係の読み取り方を徹底的に訓練します。
2次試験(MMI・面接)
例年の実施内容としては、
- 1回あたり約5分のMMIが2回
- 1回あたり約15分の個人面接が2回
となっています。
また、提出書類の内容も面接評価に含まれます。
MMI
MMIの流れとしては、
- 課題シートが配布され、約1分間で内容を読み、自分の考えを整理する
- 目の前の面接官に対して、自分の意見を説明する(約5分)
- 隣のブースへ移動し、再び1~2を繰り返す
MMIは複数の受験生が同時並行で実施されるため、周囲の声に埋もれないよう、ある程度声を張って話すことも重要になります。
【過去の出題例のイメージ】
- 「友人が試験で不正行為をしているのを目撃してしまった。あなたならどうするか?」
- 「ある医療ミスが発生したグラフを見て、何が原因だと考えられるか?」
大切なのは、「状況を的確に把握し、多角的な視点を持って、論理的かつ誠実に自分の考えを伝えること」です。
学校や予備校の模擬MMIを何度も活用し、想定外のシミュレーションに対して「時間内に思考をまとめ、ハキハキと対話する」経験値を積んでおきましょう。
例として医学生の視点を元に、友人の不正行為に関する課題への回答を示します。
- 医学部入学後は、医療の世界におけるプロフェッショナリズム(高い倫理観、誠実性)を常に念頭に置くこと
- 同僚のミスや不正を隠蔽することは患者の命を危険にさらす最悪な行為だと認識した上で、相手の話を傾聴する
この2点を軸として回答を考えました。
回答例)
「非常に辛いシチュエーションですが、私は『友人の将来を守ること』と『試験の公平性を守ること』を両立させる対応をとります。
テスト中はその場で騒ぐと周囲の迷惑になるため、目で軽く牽制するにとどめます。そしてテスト終了後、すぐにその友人を誰もいない場所に呼び出します。
そこで、彼がカンニングをしていたのを見たこと、そして『なぜカンニングをしてしまったの。そんな方法で得た点数に意味はないし、万が一先生に見つかったら停学や退学になり、君の人生が台無しになる。だから、今から一緒に先生のところに行って、自分から正直に話そう』と自首を促し、説得します。
もし、彼が逆上したり拒否したりして、自ら間違いを正そうとしない場合は、非常に苦渋の決断ですが、最終的には彼のためにも、また他の学生の不利益をなくすためにも、私から先生に事実を伝えます。本当の友人であれば、相手の不正を黙認するのではなく、間違った道を全力で止めるべきだと考えるからです。」
これはあくまで回答例に過ぎず、正解というわけではありません。
重要なのは、答えのない問いに対して論理的に思考し、誠実な回答をすることです。
可能であれば、医学生や医療者としての視点(その課題を医療の現場に置き換えるとどうなるのか)を回答に含めることができれば、好印象を残すことができるでしょう。
個人面接
- 志望理由
- 大学に入ってやりたいこと
- 将来の夢
- 高校で頑張ったこと
など、定番の質問が多く聞かれるようです。
これらの内容を、本学のアドミッションポリシーや建学の精神などと絡めて整理しておくとよいでしょう。
しかし、15分という時間の中では想定していなかった質問をされることもあるかもしれません。
その際は、「少し考えさせてください」と伝え考える時間をもらい、落ち着いて考えて回答すれば大丈夫です。
自分の意見をはっきり主張するようにしてください。
まとめ
藤田医科大学医学部医学科の一般選抜・前期日程におけるこれまでの入試傾向や、対策・勉強方法についてご紹介しました。
藤田医科大学医学部の入試は時間が厳しい科目が多く、複雑な問題も多いですが、標準問題を着実に得点すれば合格は可能です。
出題傾向は一貫しています。
「標準的な問題を誰よりも速く、正確に解き切る」という方向性を見失わずに勉強を続ければ、必ず合格ラインを突破できます。
一歩ずつ着実に進めていきましょう。








